イラク戦争・日本の運命・小泉の運命

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 45
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062111584

作品紹介・あらすじ

自衛隊派兵、憲法改正、経済不況、言論統制…立花隆が「現在」を分析し、「歴史」を通観する。

感想・レビュー・書評

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  • 200705/

  • 03年秋から04年6月の文章・講演集です。イラクに関しては人質事件の高遠菜穂子の紹介が出色でした。この人がなぜあのような批判を浴びなければいけなかったのか。立花隆の政治・マスコミ批判は強烈ですし、彼女の素晴らしい人格が感じられました。彼女のHPにはイラク人の生の言葉が沢山紹介されているというのですが、「復興支援は日本自衛隊がすることではない。それはイラク人の我々がすることだ。我々は失業者があふれ返っている。仕事が必要なのだ」という言葉は、正に日本の「支援」がピントはずれであることを象徴していると思いました。イラクに破壊兵器の痕跡がなく、ブッシュの戦争が大義名分なく始められたという結果にならざるを得ない、それは旧日本・ドイツの「平和に対する罪」で裁かれた戦犯とどこが違うのかという問い掛けも鋭いものがありました。日本の運命という長期的な言葉と小泉の運命という短期的な言葉が並列されている面白さも冒頭、著者が説明していることも説得力がありましたが、著者が「日本経済は破局を迎えることは確実であり、60年前の悲惨な体験を知っている世代が元気な間にその日を迎えることをむしろ望みたい」という言葉は恐ろしい予言であるとともに、きっと真剣にそう思う人はいるのだろうと思わされました。

  • 今さらながら読んでみた。
    今さらながら勉強になった。

    イラク戦争時のマスコミは政府広報的な報道しかしなかった。
    今の震災•原発報道でも同じだろう。

  • 日本の現状を立花さん独自の観点から読み解く。

  • <立花隆の「視点」>
    ●ブッシュに追従する小泉首相は、イラク戦争の本質を理解していない
    ●人質「自己責任」論は、根本的な認識が誤っている
    ●米英軍のイラクへの「先制攻撃」は、国際法違反である
    ●自衛隊の官製広報情報を垂れ流すメディアは、あの「言論の暗黒時代」を忘れたのか
    ●憲法9条があったから、日本は経済的繁栄を遂げることができた

  • 小泉政権と日本の運命を考えるためにも必読の書です。

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著者プロフィール

1940年長崎県生まれ。64年、東京大学文学部仏文科卒業。同年、文藝春秋社入社。66年に退社。67年、東京大学文学部哲学科に学士入学。その後、ジャーナリストとして活躍、74年、『文藝春秋』誌上で「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。79年、『日本共産党の研究』で第一回講談社ノンフィクション賞受賞。83年、「徹底した取材と卓抜した分析力により幅広いニュージャーナリズムを確立した」として第31回菊池寛賞受賞。98年、第1回司馬遼太郎賞受賞。主な著書に『中核VS革マル』『田中角栄研究 全記録』『日本共産党の研究』『農協』『宇宙からの帰還』『青春漂流』『「知」のソフトウェア』『脳死』『サル学の現在』『臨死体験』『ぼくはこんな本を読んできた』『イラク戦争・日本の運命・小泉の運命』『思索紀行』『天皇と東大』『小林・益川理論の証明』『立花隆の書棚』ほか。

「2013年 『自分史の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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