ちぎり屋

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 30
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062112772

作品紹介・あらすじ

北の街の小さな居酒屋「ちぎり屋」では、今日もまた、わけあり者たちが、心に溜めた想いを語っていく。繁栄にわく小樽の街の片隅にあるおもんの店で、一杯の酒とともに語られる「問わず語り」。

感想・レビュー・書評

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  •  蜂谷涼さん、初読みです。「ちぎり屋」、2002.8発行。連作8話。かつて札幌より栄えた町、小樽。現在もその面影を残す町、小樽。そんな小樽の町を舞台に、明治から大正にかけて、「ちぎり屋」という小さな居酒屋を営むおもんという女性の生き様を描いた作品。店に棲みついた猫、手伝いの女性、常連の客たち、内地からの流れ者など。気の利いたつまみを肴に、北の誉を飲みながら・・・。派手な話はないけれど、なぜか心が温かくなる、読み手を静かな気持ちにさせる物語。遠い過去を、そして故郷を思い起こさせる作品です。 

  • ・・・知らないうちに20年くらい、年月が進んでいくお話。
    ブラタモリの小樽編を見ていたから、「あぁ」と思える。

  • 駆け落ちして小樽で小さな居酒屋を開いたおもんだが、亭主を亡くして一人で切り盛りしているが、その店に出入りする様々人たちが織りなす話しが8篇.大正時代の小樽の風景が描写されており、セピア色の写真を見ている感じだ.出てくる一品料理もほんとに美味そう.芸者の満龍との語らいが良い.

  • 小樽などを舞台とした作品です。

  • 北の街の小さな居酒屋「ちぎり屋」では、今日もまた、わけあり者たちが、心に溜めた想いを語っていく。繁栄にわく小樽の街の片隅にあるおもんの店で、一杯の酒とともに語られる「問わず語り」。

  • 少し前の日本(大正時代)を舞台に小料理屋「ちぎり屋」の物語。
    初めの『駆け落ち者』で一気にハマりました。
    時代小説もたまにはいいかな(笑)

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著者プロフィール

1961年小樽市生まれ。北海道を拠点に執筆活動を行なう。
2008年『てけれっつのぱ』(柏艪舎刊)が劇団文化座により舞台化され、同舞台は2008年文化庁芸術祭大賞受賞。
主な著書に『落ちてぞ滾つ』、『いとど遙けし』、『雁にあらねど』(各 柏艪舎)、『雪えくぼ』、『舞灯籠』(各 新潮社)、『夢の浮橋』(文藝春秋)、『蛍火』(講談社)などがある。

「2018年 『曙に咲く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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