- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062113953
作品紹介・あらすじ
何が飛び出すか誰にもわからない最強の純文学。圧倒的文圧で疾走する表題作『熊の場所』を含む全3編を収録。
感想・レビュー・書評
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表題作、バット男、ピコーンの三作。らのべちっく。文体は軽くて読みやすいが、中身はそこそこ重め。面白かった。
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生と死そのもののテーマを、憐れみなく、理解したふりも共感もなく、余分な重みもなく、等分の痛みと罪と罰を、未来を、人が感じる真っ直ぐな感情そのままに直線で叩き出す潔さ。このひとが天才だと言われる所以が、やっと分かった気がする。
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3つの短編が収められた、作品。
「熊の場所」「バット男」は会話のセンスが絶妙でかなり笑える!
舞城さんって、純文学に分類されるらしいけど、ほんとにそうなのかな?どの作品も純文学(明確な線引きが分かりませのでイメージ)という感じがしない。
ナンセンスコメディとか?
この作品も舞城ワールド全快。
愛情や人間関係・社会の仕組みを独特のセンスで揶揄して笑いにつなげるのは見事!
このセンスが羨ましいな。 -
講談社のこの本の中には、「熊の場所」「バットマン」「ピコーン!」が収録されている。
三つを一緒にしたのは大正解だ。最後まで飽きることなくリズム良く読めた。
この人の書く文章は、大分テンポというかリズムというか語呂というものを重視しているように思えるし、今まで読んできた本の文体とは似つかない。最初は、「うわ、癖があるなぁ。」と、思うだろうが、次第に型にはまらないその文章が痛快になり、仕舞いには中毒性まで感じてしまう。この文体に拒否反応を覚える人もいるだろうが、私は好きになれた。 -
読み終わると、夏目漱石の夢十夜のような、神秘性を感じさせる怪談のような読後感がありました。
凄惨な暴力と恐怖を目で追い、取り憑かれた人間の終着を見せる「熊の場所」。
人生の弱肉強食のイメージの伝染。弱者になりたくないと乞い願う「バット男」。
恐怖に乗り込み、得たものと失ったものを思い出す「ピコーン!」。
私は恐怖に負けるタイプだと思いました。 -
舞城王太郎の作品は読み終わると心のどこかがボコボコになっている。
著者に初めて出会った作品、読み直したけどやっぱり好き。 -
ぼのぼの?あんなにほのぼのはしてないけど、むしろスプラッターなんだけど、どこかぼのぼの的だなと思いました。それから、道徳的かな…。色々興味がわきました。舞城王太郎
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舞城氏の作品を連続で読んでいると同じようなシーンが結構出てくるのでそれはそれで面白い。思考の方よりも見て取れるように思う。
日常に潜む非日常
著者プロフィール
舞城王太郎の作品





