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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784062114394
作品紹介・あらすじ
自首。証拠充分。
だが被疑者は頑なに何かを隠している。
実直な警官が病苦の妻を扼殺。捜査官、検察官、裁判官…6人の男たちは事件の“余白”に迫っていった。
警察小説の旗手、初の長篇
「人間50年」――
請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。
全面的に容疑を認めているが、犯行後2日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。
男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。
感涙の犯罪ミステリー。
感想・レビュー・書評
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ラストで泣きました。
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登場人物の物語を紡ぐ形で展開し、各々のストーリーは重厚で楽しめた。それに比べて結論は、そうなの?という印象。
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映画とか、まあ、評判なんで、いまさら言うことはありませんが、デビューからこの実力、たいしたものですね。
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半落ちのまま進んでいく展開にモヤモヤしながらも、自分まで関係者になったかのように引き込まれます。
いわゆる刑事もの、事件ものでは終わらない感動があります。
素晴らしい作品だと思います! -
現職警官の妻殺しから物語が始まる。謎として残る妻を殺害したあとの空白の2日間。なぜ彼は2日間さ迷い、死ではなくいきることを選んだのか。全てを明らかにするラストは謎が解ける心地好さの中に、生きることを選んだ彼の強い意思と切なさを感じる。是非一読いただきたい作品。
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最後はじーんと来ます。
人は絆によって、生かされている。 -
逮捕され、裁判になり、刑務所に入っても半落ちのまま。誰も正義を貫けないまま話が進んでしまうところに現代日本の病理を感じました。警察、新聞記者、検察などを書かせたら作者の右に出る者はいないのではないか、と思ってしまいます。この作品の核心である「ある点」にケチをつけた直木賞選考委員の某作家には、「事実がそんなに偉いのか」と言いたいです。作品の面白さが全てであることは、この作品が売れて、多くの人に愛されていることが証明していると思います。
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学生の時、何となく母の本棚から拝借して読んだ本です。
確か初の横山作品だった気がします。
この本をきっかけに、横山さんにハマっていったんだよなぁー。
私にとって、ひとつの思い出の本。 -
〈内容〉「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。
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文句なしの傑作。
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アルツハイマーの妻を殺した警察官は、殺害後から自首までの二日間の行動を隠していた。
誰にも語らないと決意した意思は固く、その真実はなかなか語られることがない。
だが、そんな彼に惹かれ、真実を知りたいと思う人たちがいた。
一体、何を隠しているのか…その裏に潜む警察、検察の関係とは… -
アルツハイマーの妻を扼殺した現役警察官の梶。自首をし犯行も全面的に認めたが、空白の2日間については口を閉ざしたままだった。検察、記者、弁護士など事件に関わる人の視点を通して描かれた作品。一気に読んでしまいました。
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心地よい読後感−「死なせない」「この男を死なせてなるものか」
シンプルで力強い文章に引っ張られて一気に読めた。被疑者の「余白」の部分を解明しようとする男たちのそれぞれの思いと、組織の圧力、それに屈する男たちの無念と執念。命を奪うと同時に命を守ろうとする男・・・作者の正義感が伝わってくる傑作。 -
生きる目的、やはり何らかの目的がなければ、「生きていく」ことは難しい事だと思い知った。その目的が自分の幸せであれ、他人の幸せであれ、自分や相手を思いやる心があれば、その目的を達成する為の援助を周りから受けられるのでは。そう思えてくる作品。
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妻の殺害の三日後に自首した元警察官が黙して語らない「事件後の空白の二日間」を巡る関係者各位の動向を描くミステリー。章ごとに刑事、記者、裁判官と異なる立場の人間が主人公になる変わった構成。真相よりも、この手の職業の人達みんな大変だなあという感情が強い。ほんと大変。
著者プロフィール
横山秀夫の作品
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