絢爛たる影絵-小津安二郎

  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062117401

作品紹介・あらすじ

小津安二郎の代表作、『東京物語』で助監督をつとめた作家・高橋治が伝説の巨匠の生涯を鮮やかに蘇らせたノンフィクション・ノベル。カメラマン厚田雄春ほか、笠智衆や岸恵子、篠田正浩、大島渚など、生前の小津を知るゆかりの人々を訪ね歩き、多くの文献に基づきながらも、あくまでも高橋治自身の眼で見た小津、セットの空気を一緒に吸った小津を語る。出色の小津論として評価された幻の名作が、小津安二郎生誕一〇〇年に際して復活!小津のシンガポール時代を書いた短編も併録。

感想・レビュー・書評

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  • 高橋治 「 絢爛たる影絵 」 東京物語の助監督であった著者が 監督 小津安二郎 を語った本。


    タイトルが小津安二郎の光と闇を想像させるので 即買いしたが、期待した内容と違っていた。以前読んだ 小津安二郎の従軍日記の「戦争を経験してなければ、人生を味わったことにならない」という言葉がずっと気になっていて、戦争体験と小津作品の関係を期待したが...


    篠田正浩 監督の虚無的な小津論は なるほどと思った。小津安二郎の従軍日記で「戦争は最大のゲーム」という言葉があった。小津安二郎の目指す世界が死や無なら少しリンクしてくる


    篠田正浩 監督の小津論
    *小津のローポジ(カメラ位置)は 世のうつろい、人のうつろいの定点観測〜あったものがなくなっていくドラマ〜行き着く先はゼロ、絶望と無を描いたもの
    *小津が目指した世界は 死に向かって過ぎゆく時間を表現すること


    映画鑑賞は難しい。映画を見終わった人に 登場人物のその後の人生を思わせるため、あえて 隠しているセリフや景色があるらしい。映画を見終わった後に消化不良を感じる理由が理解できた



  • h21.05.15

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著者プロフィール

1929年千葉県生まれ。小説家・劇作家。1983年『釣師』で直木賞受賞。

「2016年 『松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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