老人のための残酷童話

著者 :
  • 講談社
3.22
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本棚登録 : 139
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062117548

感想・レビュー・書評

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  • 『大人のための〜』が面白かったのでこれも読んだよ。大人のほーのほどインパクトはなかったけどこれも面白かった。
    図書館のはなんであんなに平和やったんやろな。えげつないこと話してるのに解釈がほとんど入らんから淡々としてて面白いんだよな。
    あと女性がみんな怖い。

  • エロいよグロいよ怖いよー!
    人間のエゴとか業とか欲とか、そういうドロドロしたものを淡々と描いた良作。一番最初の図書館の話とか、今のオンノベやケータイ小説の普及によって一億総作家時代になりつつある現代への強烈な皮肉を感じる。みんな書きたがりばっかで誰も読みゃあしねぇよって。臓器移植の話も行き過ぎた医療進歩への皮肉。そこまでアレコレ入れ替えちゃったら、もうそれはお前じゃないんじゃね?ってツッコミ。
    血みどろ殺戮シーンも怖いんですが、セックス描写が怖い。なんか、正気を失った獣が共食いしてるみたいな感じがして非常にエグい。全体的に「女は怖い」ってオチが多い。女は魔物やね。

  • 老人のための、ということで主人公は老人たち。老人には残酷すぎるのでは?

著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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