高瀬川

  • 講談社 (2003年3月1日発売)
3.10
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062117555

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な人間関係や感情を描いた短編集で、特に「高瀬川」の生々しい雰囲気が印象的です。物語は、異なる時間軸からの視点が交わる独特の構成を持ち、最後の氷塊ではそのタイミングの不思議さが感じられます。官能的な...

感想・レビュー・書評

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  • 最後の氷塊は素晴らしい。
    在り来りな2つの目線から物事を見ている風ではなく、全く違う時間軸から最後に交わる。しかしながら、タイミングというのは自分では分からない時に、ふと舞い降りるものですね。。

  • 短編集。予備知識なしで読み始める。
    最初の作品は好きだった。
    けど突然官能小説が出てきて卒倒しそうになった‥
    かなりショック。小学生の頃何も知らずノルウェイの森読んだ時くらいショック。
    著者の新たな試みなんだろうけど、表現の自由なんだろうけど、せめてこういうものを取り扱っているものは何かしら表示してほしい。仮にものすごく高尚な作品だとしても そういうのが生理的に無理な人もいるのです。

    文章は好きなので他の作品でリトライしてみます。

  • 3.5 様々な形や内容の短編集。一風変わった官能小説も含まれる。最後の二段重ねの短編は一編で2つの話が楽しめる。男と女、親と子、など様々な関係のあり方の話でもある。よくわからないのもある。

  •  短編小説集。表題の「高瀬川」は生々しい雰囲気とリアルさが際立つ話。徹底的に細部まで描きすぎるとこのようになるのかと思わされるが、起承転結の結部分はよく分からないもやもやが残る描かれ方だった。「氷塊」は、2段組の構成なのかと思ったら、上下で違う話なのか、と。交わりそうで交わらない感覚はけっこう好きだった。ただ、はまらないとなかなか読みにくい。

  • 本作は著者の第二期にあたる作品ということである。確かに一期にあたる作品は格調高い作品であった、前後になって読んでいるが2期目の作品は官能小説あり実験小説ありで、これからどの方向へ行くのって感じの作品である。著者が変わって行くというのは読者にとって面白くこれがどう「マチネの終わりに」に到達するのか検証して行きたい。

  • 高瀬川に見守られながらの小説家とライターの熱い一夜。

    他短編。

    高瀬川は男女がラブホでセックスするだけの話。。。
    大野がとても優しい接し方に相手を思いやっている話し方がよかった。

    清水はよくわからなくて
    追憶もよくわからなくて
    氷塊は少年と女それぞれの視点が同時進行で書かれていて最後に一つの話につながる感じは
    新しすぎて斬新な書き方がすげーってなったけど
    正直、同時に読み進めることなんてできないし読み方がよくわからなくて困惑した。

    すごいんだろうけどタイプではないなあ)^o^(

  • 日蝕や一月物語に比べると、内容がやや迫力に欠け物足りない。それでも、物語に読ませる力があって面白いと感じた。『氷塊』で、少年が父親の不倫相手にとうとう声を欠けた瞬間に女のグラスが落ちるシーンは、少年の長い妄想からの強烈なカタルシスとして非常にリアリティがあってよかった。哀しい話しであるが、読了後爽やかな気持ちになった。

  • 難しかった。
    夢のなかのような話とパンツの話と飛び飛びで読む話と、最後の
    男の子と女の人の、お互いを誰かと意識して見続ける話は面白かった。
    読後、うーん、となった。

  • 「清水」わかるようなわかんないような全然わかんない。

    「高瀬川」、細部までひたすら事細かに描写するとえろいのかえろくないのか変な感じ。下品ではない。リアル。

    「追憶」余白とレイアウトを使いまくって新しい何かを表現?系はどうもああ…こういうのか…って思っちゃう。

    「氷塊」気に入った。瞬間を丁寧に書いてあるのは好きだ。

  • この中に入っている「氷塊」というお話しについてです。

     二段組で、上段は12,3歳の少年、下段は30代の女性の物語が進みます。全く関係のない二人なのですが、互いに相手をある人物だと思い込み、その思惑はすれ違いなのですが、奇妙にも二人は交わります。終盤にさしかかると、二段組の文章にところどころ、両者の物語として段組を解消した文章が挿入されます。それが非常に迫力があり、ぐいぐいと引き込まれます。最初に見たときはその体裁に奇を衒ったような感じを受け、正直なところつまらなそうだなと思いながら読み始めたのですが、読み進めるうちに神経が昂ぶってきて一気に読み終えてしまいました。とても面白いお話でした。
     ふと思ったのですが、私はまず男の子の話を読み終えてから、女性の方を読み進めていったのですが、中には交互に読んでいく人や、女性の方から先に読み始める人もいるでしょう。それによってまた全く異なったお話になるような気がします。

  • 短篇集。
    「氷塊」の、ずれながらも切実な同時進行。
    「高瀬川」の細かな描写。

  • 2010/06/08 タイトル買い。なんか、読解と理解が及ばないところが。修行して出直してきたい。
    末尾の短編「氷塊」がいちばん受け入れやすかった。

  • 小説とは何なのか?文章を書くとはどういうことなのか?物語をつむぐ小説家というなりわいに興味をそそられる。「高瀬川」は、小説家と女性誌編集者の京都の一夜が描かれる。現代の「性」を見つめる視点が新鮮。「氷塊」は、実母の面影を慕う少年と、不倫を続ける女性の人生が上下二段組みの並列で進行し、やがて一つに交錯する作品。 美しく品のある作品に触れた。

  • 小説家と女性誌編集者が過ごす、京都の一夜を繊細な心理主義的方法で描き、
    現代の「性」を見つめる「高瀬川」。亡くした実母の面影を慕う少年と不倫
    を続ける女性の人生が並列して進行し、やがて一つに交錯する「氷塊」。
    記憶と現実の世界の間(あわい)をたゆたう「清水」など、斬新で、美しい
    技法を駆使した短編4作。

  • 4月3日購入。18日読了。高瀬川,氷塊はわるくなかたです。

  • 短編集。

    「清水」
    これは記憶に関して、科学的なアプローチでなく、作家である平野啓一郎が小説を通して考察した作品だろうか。

    「高瀬川」
    現代を舞台にした作品。ジャズ、特にコルトレーンとマイルスに興味がおありの方なら一度読んでみてもいいかもしれない。終盤が暗喩を意図していそうで印象的である。

    「追憶」
    これは小説ではなく詩。言葉が文字通りちりばめられている。実際に本を手に取って頂いて見てもらった方がすぐ納得されるはずだ。

    「氷塊」
    これも「追憶」と同じで実際に見て頂くと小説のギミックが視覚的に理解できるものである。

  • かなりオススメ。短篇集です。「追憶」がいちばん好きかな

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著者プロフィール

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒業。1999年、在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』で、第120回「芥川賞」を受賞する。
主な著書に、『葬送』『透明な迷宮』『マチネの終わりに』『ある男』等がある。

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