お母さんの恋人

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 30
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062118088

作品紹介・あらすじ

お母さんは36歳、そのとき彼は17歳。市を二分する激流の川にかかる橋のたもとで二人は出会い、二つの恋が始まった-。

感想・レビュー・書評

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  • 少し変わった恋愛小説で、恋愛小説っぽくなかった。淡々と進んでいく物語で36歳の綺麗な独身女性を取り巻く物語。
    捉え所がなく、ふわっとした感じの物語でした。

  • お母さんは36歳、そのとき彼は17歳。
    市を二分する激流の川にかかる橋のたもとで二人は出会い、二つの恋が始まった―。
    (アマゾンより引用)

    結末はまぁ良かったけど、そこまでの過程が訳分からん感じ。

  • 青年をめぐる物語と、中年をめぐる物語。ふたつが不思議に、不恰好に重なりあうところが、本作の魅力でしょうか。

    ひとりの17歳の高校生による、愚鈍かつ実直な発想と行動によって、まわりの青年と中年たちが動かされていきます。このように冒険活劇のような展開は、作者のどの作品にも(たとえば同じく子どもたちと大人たちを描いた『三月生まれ」にも)みられず、また語りの視点もほかの作品にはみられず、氏は個々の作品で個々の挑戦をしていることがわかりました。

  • 「濁った激流にかかる橋」のサイドストーリー。「濁った激流にかかる橋」が面白かっただけに、何も舞台をこの街にしなくても良かったのではなかろうか。

  • ちょっと変わったラブストーリーですが,ラストが切ないので,私は好きです。

  • 読売賞作家が描く「右岸と左岸を結ぶ恋」。2人が出会った時、お母さんは36歳、お父さんは17歳。激流によって豊かな左岸と貧しい右岸に二分された市を舞台に描く、ちょっと不思議で切ないラブストーリー。
    2000年の作品「濁った激流にかかる橋」のスピンオフらしい。道理で設定に関する説明が乏しかったわけだ。そうでなくてもラブストーリーとしての魅力も私は感じなかった。
    (D)

  • 070524。読了。17歳男子高校生と、36歳女性(未来の「お母さん」)の人間ドラマ。
    人間描写がうまいです。愛人の養子とか、文章だけなのに人間が思い浮かぶ。お話は普通に面白いです。ちょっと変わった感性の人かも。以前借りた、『〜を捜し続ける彫刻の話』は微妙でしたが、またこの人借りてみよう。

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著者プロフィール

伊井直行(いいなおゆき)
1953年、宮崎県生まれ。83年「草のかんむり」で群像新人文学賞、89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞、94年『進化の時計』で平林たい子文学賞、2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞受賞。他の著書に『お母さんの恋人』『青猫家族輾転録』『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』『ポケットの中のレワニワ』『岩崎彌太郎「会社」の創造』『会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって』などがある。

「2016年 『尻尾と心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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