姑獲鳥の夏

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 523
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062118279

感想・レビュー・書評

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  • 京極さんのデビュー作

    この分厚さに引いた…読みきれるだろうか?
    621ページ、700g( ̄▽ ̄)

    京極堂の長い語りも読んでるうちに慣れ、探偵先輩もキャラが素敵♪
    もう最初から関口がちょっとおかしいなぁと思いなんだかゾワゾワしました。
    大丈夫か関口?人格崩壊しないか心配だぞ?

    京極堂が事件の解決に屋敷に乗り込むところからは圧巻です‼︎
    推理しない派なんで末席で京極堂の語りを楽しみながら拝見です(〃ω〃)

    これがデビュー作って凄いわ京極さん!
    読み切った後の達成感が凄い笑

    次作はもっと厚くて重いらしい…
    そして図書館の閉架書庫に眠っている次作を借りに行きたいと思います(*゚▽゚)ノ

    • ひまわりめろんさん
      めちゃめちゃ読んでおるで、只今から大量にレビューあげる
      めちゃめちゃ読んでおるで、只今から大量にレビューあげる
      2023/02/15
    • 土瓶さん
      久しぶり~♪

      (´-`).。oO(え、誰だっけ?)

      (´-`).。oO(思い出せそうで思い出せん)

      (´-`).。oO(あ...
      久しぶり~♪

      (´-`).。oO(え、誰だっけ?)

      (´-`).。oO(思い出せそうで思い出せん)

      (´-`).。oO(あ! たしかよくある植物+フルーツだったような)

      ( ゚д゚)ハッ!

      あさがおすいかさんですね(*´▽`*)お久しぶりです。
      2023/02/15
    • おびのりさん
      ユウガオ干瓢 でどう?
      ユウガオ干瓢 でどう?
      2023/02/15
  • もう何度目か分からないが、
    ノベルス、文庫、電子書籍ときて
    今回入手した愛蔵版で再読。
    やはり面白い。。

  • 一度挫折した本書、映画を見たのでリベンジ(笑)<br>
    すんなり読めました。はまったので大変です。<br>

  • 高校生の頃、京極堂シリーズに出会ったことで、横溝正史と江戸川乱歩に浸かることになりましたよね(*´∇`*)
    ミステリーとオカルトを融合させた世界観にすっかりハマってしまいました。
    初めて友人が持ってきてくれた時、レンガかな?って思いましたけど。厚くて(笑)
    妖怪や宗教にそこはかとなく詳しくなります。
    もとより学校の怪談ブーム時に、リアル小学生だったものですから!オカルトな感覚にハマる下積みはされてたんですよね。
    リバイバルで鬼太郎以外の水木作品を読み、深大寺に赴き、遠野に足を運ぶ人生とあいなったわけです。
    作中の事件は、もちろん妖怪ではなく、人の仕業なので殺人事件なのですが、犯人や取り巻く人間の心理状況や舞台が特殊すぎて、摩訶不思議な感覚に陥ります。
    主役?である、京極堂が「憑物落とし」と称した種明かしをするまで、意図がわからなかいことも多々あり。
    長編なうえ、民俗学や宗教的な専門用語も多い分、説明的な文中が続くことも多いですが、ついつい引き込まれて、どっぷりと小説の世界に浸かってしまいます。
    この一作目については、視える美麗探偵、榎木津の言う「カエルの様な赤ん坊」が謎の1つ目だったんですけど、ブラックジャックを読んでいた私は、そこは早々に解明しました(笑)
    京極堂はもちろん、榎木津探偵や小説家の関口、刑事の木場も、なんとも魅力的というか、登場人物の相関図と個性の強さが印象深いです。
    戦後の昭和の舞台と、なかなか身近にいない人物たち、謎が深まる一方な事件に富んだ、読み始めると世界観にのめり込み、令和に戻って来れなくなる魅力に溢れた、怪奇ミステリ小説です。

  • しがない文筆家関口は、友人である古書店の主人京極堂の妹からとあるネタを提供される。それは、産婦人科の娘が20ヶ月妊娠し続けているという変事だった。興味からこの事件について調べることにし、別の友人である探偵の榎木津を訪ねるとまさにその娘の姉が依頼人としてやってきた。その女性と関わることで、関口は悍ましい事件に巻き込まれていく。

    なんとなく避けていた京極堂シリーズ、暇すぎてついに手を出した。話が動き出すまでに90ページ近くかかったぞ……でも分厚さと京極堂の話の難解さとはうらはらに意外と読みやすくてサクサク読んだ。化け物の出てくるファンタジーなのかと思ってたけど意外と現実だった。藤牧の研究が悍ましい扱いされてるの、時代だなあ。あと関口のやらかしたことは普通に最悪だと思うんだけど妻は強いな……

  • これを読む前に第四巻まで読んでしまっていた。にもかかわらず予想外の展開!どの順番で読んでもネタバレせずに楽しんで読めるんだろう、さすが。
    物質を、空間では質量という形で把握するのと同様、時間軸では「物質の時間的な質量=記憶の原形」で把握できないかという仮定から、脳はむしろ記憶の再生や編集を行う器官であり、宇宙に存在する凡ての物質に物質的記憶があるのではないか説が腑に落ちた。
    脳や心臓が死んだ後、「人はゆっくりと部分的に死んでいく」過程の説明も、STAP細胞やiPS細胞の理屈も腑に落ちた。

    だとしたら脳死は――

  • この大作を読み切った感動がすごかった。内容も嫌いじゃない。

  • 物凄い文字量で、途中で読むのを断念しそうになった。天才の登場に救われた。

  • 百鬼夜行シリーズの一番目。シリーズの中では短い方ですが、それでも分厚くかなり読み応えがあります。また薀蓄も多いので途中ぐったりするかもしれませんが、最後の推理(憑き物落とし)でぐわーっとそれまでのパーツが一気に収束していく様は圧巻です。夏の蒸せ返るような空気と、内容のえぐみが独特の不快感を醸し出しています。

    【なしお】

  • 百鬼夜行シリーズ1作目。時代設定と怪奇性で夢野久作を想起し次作以降も楽しみ。冒頭しばらく京極堂の理屈に閉口。しかし関君が榎木津に会いにいく辺りからドラマが動き出すとするすると進み、ついには装束を整えた京極堂の姿が坂の上から見えてきたところがクライマックス(個人的に)。BGMがかかるほどの面白ドラマになっていた。閉口しつつも民俗学のわずかな知見を京極堂が再構成してくれる期待あり。
    ●京極夏彦さんは初めて。描写が映像的。Wikiによると本編でデビュー。分厚いのに軽量な紙質で持ちやすい。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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