食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 61
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062118804

作品紹介・あらすじ

三千坪の大豪邸に住み、百億円を「節税」する。山口組五代目から鈴木宗男・太田房江などの政財官界、スポーツ・芸能界まで幅広い親交を持ち、BSE牛肉騒動では凄腕の錬金術を発揮する。食肉業界のドンの素顔と野望!同和と暴力を足がかりに巨万の富を築き上げた男のタブーに迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 当時のことをリアルに知っていると面白いと思う。

  • 浅田満-BSE騒動が巷を賑わせていた時期にマスコミ紙上に載った「食肉業界のドン」に関するルポ。
    各章ごとに「同和」「暴力団」などとの関係を描いているが、浅田本人が取材拒否したため、浅田の生い立ちや人間性などについては思ったほど触れられていません。

    読後、印象に残ったのは
    ・少なくとも国レベルでの同和対策に名を借りた所得移転(同和団体への不当な補助や支出)は2000年代の前半で終わっているとのこと。

    ・食肉業界や同和産業よりも、その利権に与ろうとする政治家・事なかれ主義の官僚等の方が重層化して日本のヤミを作っているのではないか。。。。という点

  • 読了。人が最終的に興味を持つのは人!内容はコメントしづらいけど、ジャーナリストの職人魂に尊敬する。ここまで調べ上げるのはホントにスゴイ。地方にいると思うけど闇は深い。

  • ここで取り上げられた、現存する人物や企業の面々は今何を思うのか。まあ、書かれたことでいちいち憤慨するようなまともな人間なら、本に取り上げられることもないだろう。同和問題を含んだドキュメンタリーを執筆するのは、いろいろな面で大変だったろうと思う。溝口氏ならではの労作だ。

  • これまでアンタッチャブルとされてきた闇のフィクサー浅田満氏の成功と繁栄の歴史をただ暴いているのではなく、彼の人生や価値観、ビジネススタイルや家族愛などが実に客観的冷静な視点で書き綴られていて好感が持てた。「凄い」という思いと「恐ろしい」という思いが半々。金と暴力。正義とか必要悪とか色々考えさせられる。

  • ハンナングループの総帥であり、食肉業界のドンと呼ばれ、食肉業界と同和を自由自在に動かし、現代においては桁違いの巨富を築いた男、浅田満氏に焦点をあてたノンフィクション。必要とあれば実の兄弟を暴力団幹部に仕立て後ろ盾とし、市町村レベルの政治家・首長はもちろのこと中央政財官界官僚との人脈をも必要に応じて使い分ける。手なずける力士・野球選手・ゴルファー・歌手・芸能人は星の数。これだけの権力者の裏側を取材し、世に発表することがどれほど勇気と覚悟がいることか・・・。それを妥協することなく実現し出版物として世に送り出した著者に心より尊敬の念を抱きます。秀逸のノンフィクション。

  • 輸入牛肉偽装のハンナン浅田満は、名古屋のフジチクの親分でもあり、鈴木宗男の大恩人でもある。大阪羽曳野に「城」を構え、どんなに所得があっても決して長者番付に名前が載らない。大阪の同和利権をも浮き彫りにする。こんな世界があることをマスコミは一切触れなかった。著者に勇気にも脱帽。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。2003年『食肉の帝王』(講談社)にて、第25回講談社ノンフィクション賞を受賞。暴力団取材の第一人者として知られるハード・ノンフィクションの巨匠。

「2018年 『シャブ屋の懺悔 西成密売四十年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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