愛国心

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062119115

作品紹介・あらすじ

あなたは「国」を信じるか、あなたは「日本」を守れるか!?戦後民主主義、近代天皇制、「国家」と「個」、日本のかたち、我々は何をすべきかなど、歴史、政治、道徳・倫理の観点から「愛国心」の真実を語り尽くす。

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  • 「愛国心」田原総一朗・西部邁・姜尚中著、講談社、2003.06.25
    296p ¥1,680 C0095 (2020.12.23読了)(2008.06.22購入)

    【目次】
    いま、愛国心を語る
    第1章 世界的反米と日本の屈従
    第2章 天皇、政教、そして靖国
    第3章 戦前と戦後の愛国心
    第4章 平和と民主
    第5章 戦後民主主義とナショナリズム
    第6章 国家と「国」と「個」
    第7章 これからのこの国のかたち
    鼎談を終えて
    人名・事件・用語解説
    日本国憲法抜粋
    日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約

    ☆関連図書(既読)
    「ナショナリズム」大沢真幸・島田雅彦・中島岳志・ヤマザキマリ著、NHK出版、2020.09.30
    「君主論」マキャヴェッリ著・黒田正利訳、岩波文庫、1935.08.15
    「マキャベリ『君主論』」武田好著、NHK出版、2011.10.01
    「方舟さくら丸」安部公房著、新潮社、1984.11.15
    「日本のナショナリズム」上山春平著、至誠堂新書、1965..
    「愛国心」清水幾太郎著、岩波新書、1950.03.10
    「ナショナリズムの仁・義」西部邁著、PHP研究所、2000.12.25
    ☆田原総一朗さんの本(既読)
    「大統領を知らない人たち」田原総一朗著、実業之日本社、1975.04.15
    「原子力戦争」田原総一朗著、筑摩書房、1976.07.25
    「8人の超権力者」田原総一朗著、 学陽書房、1979.06.07
    「遺伝子産業革命」田原総一朗著、文芸春秋、1981.06.30
    「マイコン・ウォーズ」田原総一朗著、文芸春秋、1981.12.30
    「人を率いる」田原総一朗著、学陽書房、1982.04.10
    「首領に迫る」田原総一朗著、サンマーク出版、1982.06.01
    「先端技術時代の選択」田原総一朗著、二見書房、1982.06.30
    「電子戦争 メディア戦争」田原総一朗著、文芸春秋、1983.03.20
    「独創人間ここにあり」田原総一朗著、新潮社、1983.07.15
    「新メディア・ウォーズ」田原総一朗著、文芸春秋、1983.07.30
    「生命探検」田原総一朗著、文芸春秋、1984.04.01
    「テクノ・コンフィデンシャル」田原総一朗著、小学館、1984.10.25
    「飽食時代の性」田原総一朗著、文芸春秋、1984.11.25
    「ザ・ファーストランナー」田原総一朗著、筑摩書房、1985.07.15
    「パソコンウォーズ」田原総一朗著、日本ソフトバンク、1988.12.01
    「日米インテリジェンス戦争」田原総一朗著、文芸春秋、1989.01.30
    「新パソコンウォーズ」田原総一朗著、日本ソフトバンク、1990.05.20
    「日本コンピュータの黎明」田原総一朗著、文芸春秋、1992.09.30
    「IT革命のカラクリ」月尾嘉男・田原総一朗著、アスキー、2000.11.20
    ☆西部邁さんの本(既読)
    「ソシオ・エコノミックス」西部邁著、中央公論社、1975.10.30
    「蜃気楼の中へ」西部邁著、日本評論社、1979.06.10
    「経済倫理学序説」西部邁著、中央公論社、1983.03.10
    「ケインズ」西部邁著、岩波書店、1983.04.14
    「大衆への反逆」西部邁著、文芸春秋、1983.07.01
    「生まじめな戯れ」西部邁著、筑摩書房、1984.07.15
    「大衆論」西部邁・富岡多恵子著、草思社、1984.07.20
    「論士歴問」西部邁著、プレジデント社、1984.10.10
    「幻像の保守へ」西部邁著、文芸春秋、1985.07.25
    「ビジネス文明批判」西部邁・長崎浩著、作品社、1986.04.10
    「大衆社会のゆくえ」西部邁著、日本放送出版協会、1986.07.01
    「六〇年安保」西部邁著、文芸春秋、1986.10.30
    「大衆の病理」西部邁著、NHKブックス、1987.01.20
    「批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1987.06.24
    「貧困なる過剰」西部邁著、日本経済新聞社、1987.09.21
    「大錯覚時代」西部邁著、新潮社、1987.10.20
    「剥がされた仮面」西部邁著、文芸春秋、1988.07.20
    「烈々豪々人生学」西部邁・加藤尚武著、理想社、1988.11.30
    「新・学問論」西部邁著、講談社現代新書、1989.02.20
    「覚悟!」西部邁・石川好著、弓立社、1989.05.20
    「学者 この喜劇的なるもの」西部邁著、草思社、1989.06.09
    「サンチョ・キホーテの眼」西部邁著、文芸春秋、1989.06.15
    「ニヒリズムを超えて」西部邁著、日本文芸社、1989.08.01
    「続・批評する精神」西部邁著、PHP研究所、1989.08.03
    「マスコミ亡国論」西部邁著、光文社、1990.04.25
    「白昼への意志」西部邁著、中央公論社、1991.01.10
    「マスメディアを撃て」西部邁著、PHP研究所、1991.02.01
    「戦争論」西部邁著、日本文芸社、1991.06.05
    「思想史の相貌」西部邁著、世界文化社、1991.06.20
    「私の憲法論」西部邁著、徳間書店、1991.06.30
    「立ち腐れる日本」西部邁・栗本慎一郎著、光文社、1991.09.30
    「人間論」西部邁著、日本文芸社、1992.04.20
    「正気の保ち方」西部邁著、光文社、1992.05.30
    「批評する精神Ⅲ」西部邁著、PHP研究所、1992.01.31
    「批評する精神Ⅳ」西部邁著、PHP研究所、1993.02.26
    「成熟とは何か」西部邁著、講談社、1993.04.20
    「リベラルマインド」西部邁著、学習研究社、1993.07.20
    「歴史感覚」西部邁著、PHP研究所、1994.06.10
    「歴史の復権」西部邁著、東洋経済新報社、1994.07.07
    「死生論」西部邁著、日本文芸社、1994.11.07
    「闘論 息子の教育」西部邁・三田誠広著、プレジデント社、1994.11.28
    「ポップコン宣言」西部邁・秋山祐徳著、光文社、1995.05.30
    「世人に言上したきことあり」西部邁著、新潮社、1996.01.30
    「破壊主義者の群れ」西部邁著、PHP研究所、1996.03.28
    「思想の英雄たち」西部邁著、文芸春秋、1996.04.25
    「知性の構造」西部邁著、角川春樹事務所、1996.07.08
    「知識人の生態」西部邁著、PHP新書、1996.11.05
    「国柄の思想」西部邁著、徳間書店、1997.01.31
    「恐慌前夜の独り言」西部邁著、新潮社、1998.02.20
    「なぜ「日本売り」は起きたのか」西部邁著、PHP研究所、1998.03.05
    「寓喩としての人生」西部邁著、徳間書店、1998.06.30
    「福澤諭吉」西部邁著、文芸春秋、1999.12.10
    「ナショナリズムの仁・義」西部邁著、PHP研究所、2000.12.25
    「アホ腰抜けビョーキの親米保守」小林よしのり・西部邁著、飛鳥新社、2003.07.05
    「核武装論」西部邁著、講談社現代新書、2007.03.20
    「小沢一郎は背広を着たゴロツキである。」西部邁著、飛鳥新社、2010.07.29
    ☆姜尚中さんの本(既読)
    「悩む力」姜尚中著、集英社新書、2008.05.21
    「夏目漱石『こころ』」姜尚中著、NHK出版、2013.04.01
    (「BOOK」データベースより)amazon
    あなたは「国」を信じるか、あなたは「日本」を守れるか!?戦後民主主義、近代天皇制、「国家」と「個」、日本のかたち、我々は何をすべきかなど、歴史、政治、道徳・倫理の観点から「愛国心」の真実を語り尽くす。

  • 随分前に読んだ本。
    この頃から「愛国心」が日本の問題として熱くなり始めた。小林よしのりの「戦争論」から拉致問題や日韓ワールドカップ。韓国の愛国心をテレビやネットで目撃し、「あ、ここまでやっちゃうもんなんだ」と驚いたのが、この本から今現在にいたるまでのナショナリズムの流れだと思う。

    「国旗とか、勝った国のマウンドに刺してもいいんだ」
    「国のシンボルを燃やしていいんだ。……いいわけねーだろ!なんちゅー野蛮な国だ!」
    それがネトウヨの心情のそもそもの始まりだと思うのだが、間違っているだろうか。

    そりゃ、へんてこな異様な右翼はいるだろう。そんなものは学校にも、会社にも、左翼にも、平和団体にも、異様な奴はいる。そんな奴をいちいち取り上げていても仕方がない。

    ふつーに生きていて、韓国にこういうことをされて何も思わない人は、よほど高学歴で、国際的に活動したり、柔軟な理性を持っている人でないと無理だ。普段からむかつく日々を送っている中で、日本対韓国の野球の試合を見て、マウンドに国旗を刺されたら、「所詮国というものは幻想でしょ?」みたいな感じで理性的に処理できるだろうか。「国旗をさしたのはそもそも日本の侵略戦争を謝罪しないのがはじまり。なので日本が悪い」で「そうそうその通りだよね」となるだろうか。
    「戦争に善悪はあるのか。ぶっちゃけそんなもの勝者つくるものだし、戦争はそんな簡単に善悪で言い切れないものだから、それゆえ戦争は反対だし、だめなのだ。だが、それを善悪で何かと喚くのが我慢ならん」というのが、ネトウヨのなかの哲学のはじまりだと思うのだが。
    あと、砂粒の個人となった人間が自分探しのためにナショナリズムをやっているのかもしれないが、そんなもの平和運動でも、普通に小説を読むことにだって、自己啓発にだって、大学院に行くことにだってあてはまる。むしろ世界中で、別に砂粒でなくても日本のネトウヨも真っ青になるくらいのナショナリズムだってあるだろうし、いったい賢い人らは何を言いたいのか全然わからないのだが。

    また、あきらかに日本よりも韓国のナショナリズムの激しさを、ネットを通じてみな「なんとなく向こうは違う」というのはわかってる。
    どんなネトウヨも。
    しかも、韓国が日本のことを「極右国」と罵るが、日本は韓国を「極右」と思っているのではなく「ちょっかいをかけてくる迷惑な国」「何かとからんでくる嫌な国」と思っているのであり、かつ、「日本は極左の国」と考えている。
    別に韓国のナショナリズムを悪く言っているのではなく、対馬や竹島に乗り込んだり、仏像盗んだりすることにキレているだけだ。

    日本の学者やジャーナリストもそれはよくわかっているのだが、商売上、そういう風に単純に結論を出すのではなく、色々こじらせて大問題にしなければネタがない。

    また、日本のネトウヨがいつも疑問に思っていることは、「アメリカや韓国や中国の激しいナショナリズムはさておいて、日本のしょーもないナショナリズムの発露をなんでこんなにわめているの? もっと色々な国を比較した、幅広い意見が聞きたいんだけれど」ということに尽きる。
    しかし、それをうまく言えないから、日本のマスコミをマスゴミといって批判するしかない。

    また、この本や大澤と佐伯の対談本といい、「右翼の人と左翼の人が対談してみたけれども、意外に共通点が多くてよかった」みたいな感想が必ず最後のほうに書かれるのだけれど、相手が間違ってる。
    西部氏らは、経済学における人間モデルの理論構築のためにナショナリズムの議論を持ち出しているのであって、ナショナリズムが何よりも重要だったり愛国心からではない。
    ソシオエコノミックスから経済ナショナリズムの理論にいたるまで、この人らは政治経済学をやっているだけであると思うのだが。

    なので、よほど破綻していない限りどんな人とも話があう。

    むしろ司会を西部邁にして、カンサンジュンの対談として呼ぶべきは無双西尾幹二だ。

  • 愛国心をきっかけに昭和天皇が戦後退位すべきだったか、日本は自主自衛がよいのか、民主主義と愛国心の関係、「国」って何か、といったことを三人が討論している。3人の意見が愛国心のことを考えるきっかけになると思う

  • 内容:「遮リスト」と「生姜の人」と「『日本の道徳』」の三人で愛国心について話すわけだ。
    感想:本を追うのはまずまず面白いんだが、三人で意見が割れないから自分の立場を決めて読みにくいし、あちこち話が脱線して戻ってこないから、大枠で議論は進まないし。朝生もそうなの?

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著者プロフィール

ジャーナリスト/1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年からフリー。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、放送批評懇談会35周年記念城戸又一賞を受賞。現在も「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ、ラジオの出演多数。著書に『日本の戦争』(小学館)、『創価学会』(毎日文庫)、『さらば総理』(朝日新聞出版)など多数。

「2023年 『会社が変わる!日本が変わる!! 日本再生「最終提言」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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