愛国心

制作 : 姜 尚中 
  • 講談社
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本棚登録 : 47
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062119115

作品紹介・あらすじ

あなたは「国」を信じるか、あなたは「日本」を守れるか!?戦後民主主義、近代天皇制、「国家」と「個」、日本のかたち、我々は何をすべきかなど、歴史、政治、道徳・倫理の観点から「愛国心」の真実を語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 随分前に読んだ本。
    この頃から「愛国心」が日本の問題として熱くなり始めた。小林よしのりの「戦争論」から拉致問題や日韓ワールドカップ。韓国の愛国心をテレビやネットで目撃し、「あ、ここまでやっちゃうもんなんだ」と驚いたのが、この本から今現在にいたるまでのナショナリズムの流れだと思う。

    「国旗とか、勝った国のマウンドに刺してもいいんだ」
    「国のシンボルを燃やしていいんだ。……いいわけねーだろ!なんちゅー野蛮な国だ!」
    それがネトウヨの心情のそもそもの始まりだと思うのだが、間違っているだろうか。

    そりゃ、へんてこな異様な右翼はいるだろう。そんなものは学校にも、会社にも、左翼にも、平和団体にも、異様な奴はいる。そんな奴をいちいち取り上げていても仕方がない。

    ふつーに生きていて、韓国にこういうことをされて何も思わない人は、よほど高学歴で、国際的に活動したり、柔軟な理性を持っている人でないと無理だ。普段からむかつく日々を送っている中で、日本対韓国の野球の試合を見て、マウンドに国旗を刺されたら、「所詮国というものは幻想でしょ?」みたいな感じで理性的に処理できるだろうか。「国旗をさしたのはそもそも日本の侵略戦争を謝罪しないのがはじまり。なので日本が悪い」で「そうそうその通りだよね」となるだろうか。
    「戦争に善悪はあるのか。ぶっちゃけそんなもの勝者つくるものだし、戦争はそんな簡単に善悪で言い切れないものだから、それゆえ戦争は反対だし、だめなのだ。だが、それを善悪で何かと喚くのが我慢ならん」というのが、ネトウヨのなかの哲学のはじまりだと思うのだが。
    あと、砂粒の個人となった人間が自分探しのためにナショナリズムをやっているのかもしれないが、そんなもの平和運動でも、普通に小説を読むことにだって、自己啓発にだって、大学院に行くことにだってあてはまる。むしろ世界中で、別に砂粒でなくても日本のネトウヨも真っ青になるくらいのナショナリズムだってあるだろうし、いったい賢い人らは何を言いたいのか全然わからないのだが。

    また、あきらかに日本よりも韓国のナショナリズムの激しさを、ネットを通じてみな「なんとなく向こうは違う」というのはわかってる。
    どんなネトウヨも。
    しかも、韓国が日本のことを「極右国」と罵るが、日本は韓国を「極右」と思っているのではなく「ちょっかいをかけてくる迷惑な国」「何かとからんでくる嫌な国」と思っているのであり、かつ、「日本は極左の国」と考えている。
    別に韓国のナショナリズムを悪く言っているのではなく、対馬や竹島に乗り込んだり、仏像盗んだりすることにキレているだけだ。

    日本の学者やジャーナリストもそれはよくわかっているのだが、商売上、そういう風に単純に結論を出すのではなく、色々こじらせて大問題にしなければネタがない。

    また、日本のネトウヨがいつも疑問に思っていることは、「アメリカや韓国や中国の激しいナショナリズムはさておいて、日本のしょーもないナショナリズムの発露をなんでこんなにわめているの? もっと色々な国を比較した、幅広い意見が聞きたいんだけれど」ということに尽きる。
    しかし、それをうまく言えないから、日本のマスコミをマスゴミといって批判するしかない。

    また、この本や大澤と佐伯の対談本といい、「右翼の人と左翼の人が対談してみたけれども、意外に共通点が多くてよかった」みたいな感想が必ず最後のほうに書かれるのだけれど、相手が間違ってる。
    西部氏らは、経済学における人間モデルの理論構築のためにナショナリズムの議論を持ち出しているのであって、ナショナリズムが何よりも重要だったり愛国心からではない。
    ソシオエコノミックスから経済ナショナリズムの理論にいたるまで、この人らは政治経済学をやっているだけであると思うのだが。

    なので、よほど破綻していない限りどんな人とも話があう。

    むしろ司会を西部邁にして、カンサンジュンの対談として呼ぶべきは無双西尾幹二だ。

  • (「BOOK」データベースより)
    あなたは「国」を信じるか、あなたは「日本」を守れるか!?戦後民主主義、近代天皇制、「国家」と「個」、日本のかたち、我々は何をすべきかなど、歴史、政治、道徳・倫理の観点から「愛国心」の真実を語り尽くす。

  • 愛国心をきっかけに昭和天皇が戦後退位すべきだったか、日本は自主自衛がよいのか、民主主義と愛国心の関係、「国」って何か、といったことを三人が討論している。3人の意見が愛国心のことを考えるきっかけになると思う

  • 内容:「遮リスト」と「生姜の人」と「『日本の道徳』」の三人で愛国心について話すわけだ。
    感想:本を追うのはまずまず面白いんだが、三人で意見が割れないから自分の立場を決めて読みにくいし、あちこち話が脱線して戻ってこないから、大枠で議論は進まないし。朝生もそうなの?

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著者プロフィール

田原総一朗(たはら・そういちろう)
1934年、滋賀県に生まれる。1960年、早稲田大学を卒業後、岩波映画製作所に入社。1964年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に開局とともに入社。1977年、フリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。 1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。現在、「大隈塾」塾頭を務めながら、『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)など、テレビ・ラジオの出演多数。
著書には、『日本の戦争』(小学館)、『誰もが書かなかった日本の戦争』(ポプラ社)、『創価学会』(毎日新聞出版))、『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』(講談社)などがある。


「2019年 『令和の日本革命 2030年の日本はこうなる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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