魔女モティ

  • 講談社 (2004年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062119757

みんなの感想まとめ

家族の在り方や親子関係について深く考えさせられる心温まる物語です。可愛らしい表紙とは裏腹に、内容は子どもだけでなく大人にも響くものがあり、特に「血がつながっていなくても、楽しくて幸せで一緒にいることが...

感想・レビュー・書評

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  • 小学中級から対象と書いてある通りの、物語だと思ったので、大人が読むには、少々物足りなさも感じましたが、言葉に出さなくとも、子供は、家族に対する真剣な想いを、胸に秘めているといった、大切な事を実感いたしました。

    何、当たり前の事を書いてんだと思うかもしれませんが、世の中には気付かない人もいるのです。

    訳あり魔女「モティ」の家族募集に、志願する形になった、娘役の「紀恵」と、父親役のピエロの「ニドジ」は、それぞれの悩みを抱えながらも、ある意味、偽りの家族をなんとかしていくために、悪戦苦闘する中で、それぞれの人柄の良さに気付いていき、それが、自分の悩みを見つめ直すきっかけにもなるという、モティ含めての成長物語となっております。

    その中でも、紀恵の、お母さんに求める愛情が、行き所を求めて彷徨う様子には、繊細な子供のいじらしさを感じて辛く、それを知るために、親御さんが読むのも良いかと思いましたが、大人が自分等の都合で新しい家族を作るのだから、子供だって自ら望む家族を求めてもいいのでは、といったメッセージには、少し複雑な思いを抱かれるかも。

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    講談社 文学の扉
    魔女モティ

    2004/07/12.第1刷発行

    作者:柏葉幸子 (かしわば さちこ)
    画家:佐竹美保 (さたけ みほ)
    発行所:株式会社講談社
    ---
    手にした理由
    霧のむこうのふしぎな町(地下室からのふしぎな旅・天井うらのふしぎな友達)を読んで、面白かったのでひらいてみました。------

    登場人物
    モティ:魔女学校の落第生だった魔女
    紀恵(きえ):小学5年生 3人姉妹の次女
    ニドジ:元サーカスのピエロ
    ペロー:魔女学校校長のお使い魔の猫

    扉にクロネコのシルエット、魔女のシルエット

    朋恵(ともえ)中学2年生長女 紀恵の姉
    諒(りょう)年長 紀恵の弟
    おばあちゃん 北海道にいる
    サダト君 小学5年生 ミクラサダト
    ミナちゃん サダトくんの妹 ミクラミナ
    サダト君のお父さん
    サダト君のお母さん
    アル 三角ホテルの息子
    ジャドさん 三角ホテルの持ち主
    三角ホテルの玄関前の姫リンゴ(アルに切られた)
    ジャドさんの愛車セブン(アルに廃車にされた)
    三角ホテルのシンボル トライアングル(アルに海に捨てられた
    ネリ船長 クルーザーの船長 女性 息子がいる

    ネリ船長の父親は海賊、旦那も海賊 母親は島の貴族の娘 一人息子は母親の屋敷で暮らしている。
    マダムクレセント ネリ船長の母親
    ロム ネリ船長の一人息子 実はピアニスト希望
    タック ロムの友達、思い会える家族がほしいと願っている。

    ----
    紀恵は誰も居なくなった公園のブランコに座っていた。
    ---
    「私、大好きでとっても大切な人がたくさんいるの。」
    紀恵はお母さんにだきついた。
    ----

    20年前の児童書
    家族の中の問題、両親の離婚、再婚、親の違う兄弟、ステップ家族 (子どもの)自分の居場所などの事柄が世間的に浮上し始めた頃だったかも。
    確かに、大人は自分で家族になる(結婚する)人を選んで、どのように暮らすか選べるけど、子どもはそれができないもんねぇ…。

    コレは経験がある人とそうでない人では、感じ方が違うだろうな。
    それでもこの本で救われた(当時の)子どもが居たなら良いな。

    ---------その他の書籍
    ・リンゴ畑の特別列車 講談社青い鳥文庫
    ・かくれ家は空の上 講談社青い鳥文庫
    ・ふしぎなおばあちゃん✕12 講談社青い鳥文庫
    ・ミラクル・ファミリー 講談社:ハードカバー
    ・ブレーメンバス 柏葉由紀子短編集 ミステリ
    ----------

  • 自分の誕生日なのにお母さんは全く覚えていてくれなかった。
    家出をした紀恵は、不思議な猫に誘われて
    魔女の擬似家族として暮らすことになる。
    当然のように最後は家に戻ってめでたし、なのだけれど。

    読み終わって、ちょっと考えてしまった。

    紀恵お母さんは実の母親ではない、と最後に明かされる。
    紀恵の実のお父さんと結婚する時に、
    お母さんは、自分は家族がいること、
    子どもがいることに馴れていないから、
    お母さんの子どもですよーって信号送って欲しい、
    と紀恵たちに言ったのだと言う。
    紀恵は一生懸命お母さんに信号を送り、
    お母さんはそれに安心してしまったのだと。

    お母さんも人であって完璧ではないのだし、
    言いたいこともわからないではない。
    でも、私は気づかないから、そっちからアプローチよろしく、
    って幼い紀恵たちに言う母親ってどんなだろう?
    めでたし、で終わってるし、お母さんも反省していい感じで終わっているので、
    うっかりするとスルーしてしまいそうだけど、
    よく考えれば、かなり自分勝手な、というか自分に甘い人だと思う。

    女海賊と息子のエピソードはしっくりきた。
    親は勝手に再婚して、今日からこれがお父さんだよ、もしくはお母さんだよ、
    という権利があるのに、子どもには親を選ぶ権利がないなんて。

    ほかのエピソードも様々な親子の関係とその問題が焦点になっていて、
    好き嫌いはともかく、結構深い、というのが感想。

  • 久しぶりに泣いた。

    初めて図書館で、しかも読み返した本でしかも児童書で昔は悲しいだけだった本。

    「家族」の在り方についてがテーマなんだと思う。

    家族にはこの上なく恵まれたと自覚してすらいる私ですらどんな家族が理想なのかわからない。

    「血がつながってなくたって良いじゃない。楽しくて幸せで一緒に居られるなら、それが家族だよ。」

    日々見過ごしがちな、けれどとても大切なことを、児童書は純粋な結晶のようにして私の目の前に差し出してくれる。

    成田良悟の気持ちが良いまでに裏切ってくれるわくわく感に負けず劣らず、綺麗に都合良く話がまとまる感覚が、安心。

  • 昔に読んで、すごく面白かった記憶があります。
    不思議で滑稽な家族、主人公の紀恵ちゃんの心情もよくわかりました。

  • 【10/26】近図。季節の本(魔女)。中学年〜。柏葉幸子の「魔女」の本…検索して、図書館で見つけて、小躍りする♪誕生日を忘れられ家出した小学五年生の紀恵。スカウトされて、父ピエロ、母は魔女の三人家族の子どもになる。「本当の親子じゃなくても、いっしょにたのしく幸せに暮らせたら家族だよ(175頁)」そんなロムの言葉も温かい。しびれを切らせたモティが迎えにきて…の第二弾はあるのかな??

  • 小学5年生の紀恵は三人姉弟の次女。家族に誕生日さえ忘れられて家出した公園で出会った黒猫のペローにスカウトされ、魔女モティの家族になってしまうが…。新感覚ファンタジー。

  • 大好きな柏葉幸子さんの児童書。しかも、魔女もの!成長もの!

  • お母さんとケンカして家出した紀恵は、しゃべる黒猫にスカウトされて元ピエロのニドジと共に魔女の家族になるのだった。魔女モティは魔女学校の落第生。面倒くさがりで皮肉屋な彼女の前には助けを求める人が現れるのだが、モティは魔法で解決できるのか?
    柏葉幸子お得意のもうひとつの世界に入りこむ少女の物語。疑似家族を形成するのが面白いと思ったのですが、家族ごっこを堪能する前に物語がどんどん進んでいきました。
    自分たちを放ったらかしにした母親の代わりの母親を欲しがる少女、古いホテルをめぐり対立する父と息子、母親に預けたままにしていた息子と一緒に暮らしたい元女海賊と、「家族」がテーマになっています。そんな騒動の中で紀恵自身の母親への想いが語られていきます。
    まだまだこれから面白くなりそうというところで終わりになり(紀恵の物語としてはきちんと完結しているのですが)残念と思ったら、続編もあるのだとか。読まねば!!

  • ちぐはぐだけどいいコンビになっていくつぎはぎ魔女家族の様子が読んでいて楽しいです。

  • なんだか愛おしい。

    柏葉さんのファンタジーはだいすき。

    これには、現代の問題が描かれていた。

    きーちゃん、良かったね、2つも家族を持てて♡

  • 2014年8月16日読了。
    大好きな児童作家の作品を久しぶりに。夢があるのにしっかりテーマが骨になっているのは本当に素晴らしい。

  • 久しぶりに柏葉幸子さんの作品を読んだ。
    お母さんとケンカしたキーちゃんは突然魔女モティの
    家族になることになる。不良魔女のモティとピエロの
    ニドジとのクロワッサン島での生活が始まるが…。
    というお話。
    冒頭の黒猫ペローによる勧誘から一気によませる。
    エピソードとしては海賊お母さんのネリの話が
    とても良かった。
    家族という明確なテーマがあって、ファンタジーとして
    面白く読めるながらも、家族について丁寧に切実に描いている。
    子供が親を選んだっていいはずだというセリフには胸が痛くなる。

  • 母親とけんかして家出したところに、不思議な猫から、別の世界で魔女の家族にスカウトされる……。家族について具体的に前向きになれそうなお話。

  • 柏葉幸子さんは『霧のむこうのふしぎな町』からのファン♪
    『魔女モティ』は、お母さんにしかられて、公園のブランコに座っていた小学生の女の子が、黒猫にスカウトされて、「家族ごっこ」をすることになるお話。
    お父さん役はリストラされたサーカスのピエロ。
    お母さん役は魔女学校を追い出だされた落第魔女のモティ。

    魔女のモティは家族と一緒に住むことを条件に、独立してお屋敷をもらえることになったのですが、本当の家族には相手にされず、そこで黒猫がさがしてきた行くところのない人間と家族を演じることになるのです。
    巻き込まれた人間の女の子にとって、魔女との生活は驚くことばかり!
    お姉ちゃんと弟ばかりひいきして、きっとお母さんは私のことが嫌いなんだ…
    三人姉弟のまん中で、母親を困らせるために家出をする女の子の気持ちは、兄弟のいる者ならきっと共感できるはず♪
    だけどやっと念願の一人っ子になれたのに、新しいお母さんが魔女だったために、どんどんとんでもない問題に巻き込まれてしまいます(笑)

    挿絵は佐竹美保さん。
    この物語には続編もあって、『魔女モティ とねりこ屋のコラル』 (講談社) というタイトルで発売されています。
    久しぶりに柏葉幸子さんの作品読んだけど、やっぱり面白かった~☆

  • お母さんが誕生日を忘れるし(これはひどい)
    いろいろ不満があって家出して
    ねこの紹介で魔女のママとピエロのパパと家族になる
    血がつながってなくても家族!(この女の子のお母さんはお父さんの再婚相手)ってのがよくわかる

    ていうか読んだことあったなー

    柏葉さんは私の中でとても面白いと思い込んでいたけど
    子どもだったから面白く感じただけだったかも・・

  • なにげにニジリのフォローが気に入りました(*^_^*)

  • お母さんと喧嘩して家出した"キー"は、不思議な黒猫に出会って魔女のお母さんとピエロのお父さんと家族に…!奔放な魔女母さん"モティ"と一緒に、色々な「家族」の形を知っていくキーの物語。心温まる系のファンタジーかな。全体的に好みで面白かったけど、ちょっと物足りない^^;…と思ってたら続編があるみたいなので、続きも読めばもっと満足できるかも。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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