翳りゆく夏

  • 講談社 (2003年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062119894

みんなの感想まとめ

人間ドラマとサスペンスが織り交ぜられた物語は、誘拐事件を巡る真実の探求を描いています。特に、息子の俊治に対する思いが多くの読者の心に響き、彼の不憫さが物語の深みを増しています。エピローグでは、登場人物...

感想・レビュー・書評

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  • 20年前の誘拐事件で死亡した犯人の娘を入社させたい。けりのついた事件だが、再調査せよ。
    大手の東西新聞に抜群の成績で入社が内定したのは、誘拐犯の娘だった。
    が、週刊誌にスクープされ人事局が揺れる。社長は「矍鑠」という字が書けた優秀な成績にこだわる。
    面接でも感じがよかった。ただ……

    この内定した娘(比呂子)が非常にユニークで、叔父夫婦に引き取られ不幸の影もなくすくすくと育っている、多少天然ボケの性格も愛嬌で。
    優秀な成績にも拘わらず人柄もいい。幹部たちは何とかして入社させて育ててみたい。人事局長、人事課長、果ては社長まで口説きに加わる。

    葉山にいる社主から事件の調査命令が出る。喜んでお受けします、というところ。
    20年前の事件捜査は、閑職にいる梶に任される。できる彼が編集資料室という窓際に追いやられたのは、過去にあった部下の勇み足が原因だった。責任を感じた部下が自殺した。彼は辞表を書いたが引き留められて今の職にいる。そこで再調査の命が下る。


    資料室は時間に縛られず、仕事はやり甲斐がないといえばいえるが、この命には都合のいい部署で動きやすい。

    20年前の事件は、現金の引き渡し場所で歩道橋の上から札束を撒くという犯人の指示で現場が混乱し、犯人を逃がしその上誘拐された男の子はついに見つからなかった。
    だが逃走したクラウンを見つけて追跡中に、運転を誤った車が崖から落ちて大破、犯人は死んだ。

    犯人は製薬会社のプロパーだった、病院関係者をはじめ周辺の人々を調べはじめる。なぜ犯人は逃走経路が判りやすい、すぐに発見されるような道を選んで戻ってきたのか。子供はどこにいるのか。

    病院から男の嬰児を抱いて出て行く女の姿が目撃されていた。その子の両親はいまだに子供部屋で、死んだ子供の幻を育て続けていた。

    内定者をスクープをした週刊誌の編集長は業界を渡り歩いた曲者だった。裏で株の取引もやっていたらしい。何か匂う。梶はこの線を追うことにした。

    調べるにつれあちこちにつながる細い糸が見え始める。

    内定を受けた犯人の娘(比呂子)は入社を断ってきた。

    そして意外なところから、当時の嬰児の消息が知れる。そして、子供を失った親たちの異常な愛情が現れてくる。


    「月と詐欺師」が面白かったので、赤井さんの江戸川乱歩賞受賞作を読んだ。あっさりわかりやすくて読みやすく、エンタメ全開作品でコリがほぐれた。誘拐の身代金の受け渡しも、歩道橋から札を撒くというのは、この手は今更ながらと思いつつ、面白かった。

    後日談も少しあるが、比呂子は結局入社したのだろう。
    得意の語学を生かして外国で特派員になっていて好感が持てた、だがもう一人の子供の将来はどうなったのだろうか。

    よくできた比呂子のキャラクタ―がもう少し活躍すれば面白かったが残念。今ならスピンオフ作品にでもなるところだが、見当たらなかった。

  • 息子の俊治が不憫。
    ドラマを観て、原作も読みたくなった。
    エピローグで、救われたかな。

  • 本格はミステリとして期待するものがしっかりあって満足

  • 綺麗に伏線回収されて、読後感良し。面白かった。
    最後の最後で顛末が描かれなかった部分も、想像して楽しめた。

  • 二十年前に起きた誘拐事件を、当時事故死した犯人の娘をめぐるスキャンダルを理由に掘り返していく過程で新事実が判明し…!?という王道ストーリー。

    ぜんっっぜん犯人の見当つかねえーと思ってたら誘拐事件と脅迫事件がそれぞれ別の犯人だったとはね…そりゃあ誘拐された子供見つからないわ…
    堀江に辿り着くまでは五里霧中だったのに、堀江のおかげで営利誘拐じゃなかったってことが判明してからは「あっもしかして…」の連続。営利誘拐じゃないってことは子供に恵まれない母親っていうのがセオリーで、役員会議で社宅取り壊しの話が出たときにはもうおおよその察しがついた。芋づる式にスルスル気づける流れがすごい気持ちよかった。アドレナリンが出まくったというか。

    エピローグで比呂子のその後がわかってよかったけど、知りたいのは俊治(夏雄)のほうなんだが〜〜〜!?

  • 内容紹介
    「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに"封印されていた真実"をつきとめる。第49回江戸川乱歩賞受賞作。

  • 途中で真犯人の予測がついてもた。明確な根拠はなかったのだが、当たっちゃったのでなんだか寂しい。

  • 病院から生後一週間の嬰児が連れ去られ、五千万要求される誘拐事件が発生する。犯人は身代金を奪い逃走中に事故で死亡、赤ん坊は見つけることができなかった。
    誘拐事件から二十年後、『東西新聞社』の内定合格者の中に、誘拐犯の娘が。二年前、取材中の失態により閑職に追いやられた『梶』は、社長の命で誘拐事件を洗い直すことになる。
    第49回江戸川乱歩賞受賞作。

    多少気になる個所もあったが、全体を通してみればミステリーとしてよく作り込まれているし、何よりもぐいぐいと引き込まれる力強さを感じた。
    早々に嬰児の行方が焦点なんだろうなと感じたが、そこにいくかと思いながらそこしかないかとも。
    ただ、真実に気付く根拠が少し弱いか。相当勘ぐらないと辿り着かないんじゃないだろうか。そしてあのカウントに意味はあったのかなかったのか気になって、少々消化不良。

  • 2018/2/22

  • WOWOWドラマ視聴からの読了第3段。ほぼドラマと同じ内容だったけど、最後の手記とエピローグはドラマには無い内容だった。犯人は既に分かっているのに、最後までハラハラドキドキしながら、一気に読むことができた。梶が様々な関係者を味方につけて、少しずつ、しかし一歩一歩確かに真相を暴いていく姿は気持ち良かったが、最後真犯人に辿り着く所は少し強引だった気もする(梶の勘に頼る場面が多かった?)。けれども、ミステリー作品として読み応えのある一冊だったと思う。個人的には真実を打ち明けられた俊治と手塚家のその後が気になる…

  • 「誘拐犯の娘が大新聞社の記者に内定!」とスクープされた20年前の事件の再調査を託された窓際記者が執念であばく、封印された真実。
    (アマゾンより引用)

    時効が成立し、20年前に犯人事故死により解決している事件。
    しかし、追えば追うほどに謎が出てくる。
    病院から赤ちゃんを誘拐した犯人とは?
    親でなく病院に身代金を要求した理由とは?
    連れ去られた赤ちゃんは一体どこへ…?

    そして、事件は意外な結末を迎えることに…


    事件の真相は意外だったし、そこがそう繋がるのね的な感じで良かったのだけど、何となくどよんとした終わり方。

    物語自体はスラスラ読めたし、話も分かりやすく読みごたえがあった♪

  • なんか随分都合がいい展開となった感じ。途中までは面白かったが…

  • 面白かった!
    一気に読めた!

  • WOWOWのドラマを見てから読んでみた。ドラマがほぼ原作通りに作られていたのが分かった、読んでいる最中、渡部篤郎と時任三郎が頭の中で演技してくれた。物語としては面白かったんだけれど、後で分かったというものの、どうしても生まれたての赤ちゃんと自分の子供をしばらくの間でも間違うかという物語の基本となるところが腑に落ちなかった。初めて読む作家だが、その後の作品に話題作がないのか全く知らなかったが、一発屋の作家なのかな。

  • ドラマ化なかなかよかった。でも現実としては、ネ。ネ。ありえないっしょw

  • 読み終わったらBSで放送はじまった。
    結果びっくりしました。わかっていても番組たのしめます。

  • 2015年1月18日からWOWOWでドラマ化されるので読んでみたけど、面白かった。主人公を演じるのが渡部篤郎ってまさにピッタシやわ。話の展開も意外でした。ドラマが楽しみ。

  • 面白かった‼️
    2014_12_29読

  • 最後に謎が解ける

  • 乱歩賞受賞作
    20年前の誘拐事件の真相を新聞記者が追う

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