LAST

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062120500

感想・レビュー・書評

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  • もう後がない!追いこまれた7人のそれぞれのラスト!
    ・LAST RIDE(ラストライド)……運転資金に苦しむ街工場主が闇金の
     返済期日にとった行動とは?
    ・LAST CALL(ラストコール)……零細企業のサラリーマンが旧式の
     テレクラで垣間見た地獄。
     ――ほか、全7篇。

  • 色んな人の「LAST(最後)」の話。短編集です。
    色んな人と言ってもサラ金に追い詰められた人とかが多かったかな。
    私が最近読んでいる「石田作品」とは全然違う世界。
    それぞれのお話の最後は悲しかったり、いい方向に落ち着くのかな?と予感させるものだったり。
    新鮮な感じもしたけど、個人的にはイマイチだったかも。

  • 短編集。

  • 短編集。この世の中で実際に起こっているであろう出来事やったので、とても怖く感じた。続きが気になる!!!

    07/03/18

  • うおおグロい…!!描写的にグロいんではなく、ここに書かれてあることが実際、この社会の片隅で起きていることだから、その真実味が逆にグロかった。とくに「ラストホーム」はドキュメントだと思います。連続した昨日と今日。自分自身は何も変わらないのに、社会的な立場はくるくると変化する。金をなくし、家をなくし、ホームレスとして新しい自分・居場所をみつける。これって誰にでも起こり得ることで、他人事じゃねぇなぁと思いました。逆に「ラストライド」は不思議とファンタジックな感じがして、これから主人公はどうすんのかなーって思ったときにぶつりと途切れたのが残念でした。がんばってほしい…!しなないでーと強く言いたい。この続編が読みたいなぁ。もちろん最後は「死」じゃないことを期待します。

  • 2003カミコン移動中読破

  • 最初の話の終わり方から、話が繋がりあってる短編集かと思って読みすすめてしまった。
    というように「あ、ここで終わりか」と悪いのかいいのかわからないところで終わる。
    でも短編集なのでサクッと読める。どれも金や欲やブラックな話。

  • 内容はタイトルの通り、「もう後が無いがけっぷち状態の人たち」を描いている。

    7つの短編小説それぞれの主人公が追い込まれ、ラストを迎えるのだ。



    その中の一つである「ラストライド」は、闇金の返済に追われる工場主の話だ。

    彼は闇金業者に2択の条件を迫られる。

    一つは家族を売ること。娘と妻は「他人に売られてしまう」ということだ。

    そしてもう一つは「死んで借金を返済する」ということ。

    自己破産もできない。逃げ場がどこにもないのだ・・・。



    ちょうど今日の新聞に、闇金融の取立てを苦に心中してしまった人の記事が載っていた。

    小説というバーチャルな世界が、ものすごく現実味を帯びていることにゾーッとした。



    その他には・・

    「カード破産でセックスボランティアをする主婦」、

    「テレクラで自殺する女の子」、

    「上野公園でホームレス生活をはじめる男」、

    「借金がかさみ中国人窃盗団に雇われる男」・・などなど。



    どれもこれもこのご時世、どこかには現実にある話なのかと実に憂鬱になった。

    いずれの話の主人公にもなりたくないものだ。



    読後、どんよりした気持ちになります・・あまり、オススメできません(笑)

  • 崖っぷちの人間をダーク&ビターに書きました。ぼくの別な顔に、
    震えてください。――石田衣良

    もう後がない!追いこまれた7人のそれぞれのラスト!
    ・LAST RIDE(ラストライド)……運転資金に苦しむ街工場主が闇金の
     返済期日にとった行動とは?
    ・LAST CALL(ラストコール)……零細企業のサラリーマンが旧式の
     テレクラで垣間見た地獄。
     ――ほか、全7篇。

  • 恐い話。でもどっかで起きとるんよねー・・・2005.秋

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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