LAST

著者 :
  • 講談社
3.11
  • (22)
  • (61)
  • (315)
  • (45)
  • (6)
本棚登録 : 708
感想 : 118
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062120500

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久々に読んだ石田衣良さん。
    予想外にダーク&ダーティな短編集。
    こういうのって子気味いい(^^)。
    こう思えるのは年の功かな。

  • 何か(主にお金)に切羽詰まった人たちの短編集。みんな不幸すぎてどうしよう。ホームレスになった聡の話のラストにじんときた。心臓外科医奈良原の話はひたすら気持ちが悪かった。出し子の出口、看板持ちの都築の話は読後感がよかった。

  • 評価は低いみたいだか、個人的には好きな短編だ。人生追い詰められてから、どう転ぶかが、面白く描かれていて、引き込まれた。

  • 基本的に貧しかったり恵まれない人たちが取る最後の行動の話。皆愛すべき人たち。

  • 短篇集。
    エグいのからライトなものまで、色々とあり面白い。
    短篇集なので、空き時間にも読めてOK。

  • 身近に転がってる、いつ自分に降りかかるやもしれないようなリアルな文がすごく好き。

  • 図書館で借りました。

     現代。短編。
     借金地獄?
     おおむね、借金で首が回らなくなった主人公達が出てきて、売春や犯罪や、自殺や、ホームレスになるといった選択に陥っていく、というもの。
     相変わらず、男の子が出てくると妙に色っぽい石田作品。っていうか、まんまゲイの話だったな、「ラストシュート」は。てっきり、ラストは外科医×主人公かと思ったけれど、五歳の男の子ですか。しかも、この五歳に外科医は切られて死亡、って?
     怖いな、ベトナム。外科医が嫌な奴だったから、殺されても全然可哀想じゃないんですけれどね。

  • 7話の短編集

    LASTRIDEとLASTSHOOTが印象的でした

    読み終えた後、発展途上国のドキュメンタリーを
    見た後のような重さが残る…
    自分と重なりはしないけど、
    知らなかったことを知ってしまったような。

    読んでよかったとは思える本です

  • 東京の薄汚れた風景も美しく感じられるような気がしました。

  • 石田衣良の短編集。崖っぷちに追い込まれた人間の最後を描いた作品。7作品の中では『ラストホーム』がすきかなー。

  • 人生がけっぷちの人々の最後の瞬間のエピソードを描いた作品。

  • もう後がない!追いこまれた7人のそれぞれのラスト!
    ・LAST RIDE(ラストライド)……運転資金に苦しむ街工場主が闇金の
     返済期日にとった行動とは?
    ・LAST CALL(ラストコール)……零細企業のサラリーマンが旧式の
     テレクラで垣間見た地獄。
     ――ほか、全7篇。

  • うおおグロい…!!描写的にグロいんではなく、ここに書かれてあることが実際、この社会の片隅で起きていることだから、その真実味が逆にグロかった。とくに「ラストホーム」はドキュメントだと思います。連続した昨日と今日。自分自身は何も変わらないのに、社会的な立場はくるくると変化する。金をなくし、家をなくし、ホームレスとして新しい自分・居場所をみつける。これって誰にでも起こり得ることで、他人事じゃねぇなぁと思いました。逆に「ラストライド」は不思議とファンタジックな感じがして、これから主人公はどうすんのかなーって思ったときにぶつりと途切れたのが残念でした。がんばってほしい…!しなないでーと強く言いたい。この続編が読みたいなぁ。もちろん最後は「死」じゃないことを期待します。

  • 崖っぷちの人間をダーク&ビターに書きました。ぼくの別な顔に、
    震えてください。――石田衣良

    もう後がない!追いこまれた7人のそれぞれのラスト!
    ・LAST RIDE(ラストライド)……運転資金に苦しむ街工場主が闇金の
     返済期日にとった行動とは?
    ・LAST CALL(ラストコール)……零細企業のサラリーマンが旧式の
     テレクラで垣間見た地獄。
     ――ほか、全7篇。

  • 窮地に追い込まれた人間の最後(期)を描いた短編集。<br>
    高額借金、ホームレスなど、自分には関係ないと思うようなことも、この人の文章を読んでいると他人事と思えない気がするのが怖い。<br>
    何より、テーマにリアリティがありすぎるのが一番怖い。

  • 追い詰められた人間の行動、そして考え方に怖くなったり絶望したりしたが、なんだか人事ではない出来事に夢中になって読んだ。

  • 人間の、末路。

  • 面白いなこれ・・・!遠い世界過ぎてある意味ファンタジーなんですけど、少し歩けば出会えそうな闇社会。こういう感じの話あんまり読まないんですけどこれは楽しかったです。

  • 大好きな石田衣良さんの直木賞受賞後第一作。
    「ぼくの別な顔に、震えてください」という著者自筆の帯コピーどおり、今までの作品とはまったく違う、絶望感や頽廃感漂うもの。
    出てすぐに読んで、「なんか違う!」と思ったまま放っておいたんですけど、再読してみました。
    で、今回の感想もやっぱり「なんか違う」なんですよね。
    他の作品で見られる石田衣良・ストーリーとは全然違うからなー。
    講談社の担当編集者さんは、私と好みが違うんだろうなーとも思ったり。

    でも、少し時間をおいて振り返ると、著者の幅広さや、人間を観察する冷静かつ鋭い視線が感じられる一冊なのかも……と思い直してもみました。
    まったくのフィクションなのに、妙にリアルに感じられる世界観は、やっぱりこの著者のいちばんの持ち味だと思われます。

  • 石田さんの新たな一面を見た気がします。読み終わった後、ドキドキするものがいっぱい。自分はこれからどんな「ラスト」を迎えるのか。少なくともこの本にあるのは全部したくない!計画的に生きよう・・・。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×