衛慧みたいにクレイジー

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062120821

感想・レビュー・書評

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  • 予定調和のように論理構築された帰結ではなく、何が起こるか分からない、無制御な軌道の中にアート性がある。開放的で、自由奔放。表現の統制下にありこうした詩的表現的な文学の発散は、まさに、クレイジーなのだろうか。

    しかし、奔放の裏には犠牲がある。資本主義がグローバルサウスを必要としたように、結婚生活での伴侶を傷付けながら、その陰の側面を置き去りにするアート性とは、幼稚性とも紙一重だ。フリーライダーやサークルクラッシャーに直接被害を被る側としての嫌悪感。一方で、その存在に憧れる部外者としての羨望。奔放さには、こうした側面がある気がして、一緒にいると疲れるのだが、だからこそ魅力を放つのだと思った。

  • ラリってる。

  • ちょっとストーリーが掴みづらかった。次は『上海ベイビー』にチャレンジしてみようと思います!

  • 『上海ベイビー』がなかなか好きだったのですが、新刊が出てたの知らんかった…。といっても『ブッダと結婚』というこの本より更に新刊もあったりして。
    原題も漢字の雰囲気からして邦題とさほど変わらないみたいですが、クレイジーと言えるだけクレイジーか?という印象はぬぐえない。『上海ベイビー』にその辺の違和感は感じなかったけど、その辺が共産圏というか発展途中の国との違いなのかよく分からない。うーん、作者に変に国際感覚があるから、中国にいると本人が思ってる以上に浮くのかなぁ?生粋の中国人である作者が国内でこういう作品を発表できるようになった事が衝撃的なのでしょうね。
    作品は作者の日記のようだ。なんとなく『上海ベイビー』に出てくるキャラクターに近い人も出てきたり。(実際どっちが先に執筆されてたんだろうか?)繊細な表現には共感を覚える部分もあるので、まだ読んでない『ブッダと結婚』にも期待したい。

  • 鋭利な刃物のように自分を剥き出しにして生きていく。
    その「クレイジー」さは純粋の裏返しでもある。

    ほとばしるように流れる文に、
    そのまま巻き込まれるように読み終えました。
    表紙の上海と同じ、躍動感に溢れる一冊。

  • 平凡な人びととありきたりの生活に抵抗する方法、それが「クレイジー」。うーん。…。あんまり好きじゃない…。

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