- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062121569
感想・レビュー・書評
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戦場での様子を独特の視点で書かれていて一気読み。他の方も書いているけれど、決してシリアスな文章ではないのになぜか切なくなる。
ディズニーランドに行くことに罪悪感を感じる理由は、たくさんの死を見てきた人だからこそなんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。なぜか切ない気持ちになる。
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鴨志田氏のタイ・サラエボ・沖縄紀行と西原氏による漫画。
サイバラ氏の漫画が鴨志田氏のエッセイの内容と全く関連がないのだけど、鴨志田氏の人となりがうかがえ、また面白いため本のコンセプト云々にブツブツ言う私でも許せてしまう不思議…。
旅先の様々なミラクルが楽しく一気読みしてしまった。漫画に描かれる破天荒さと重ならず、ホントに同一人物?と疑ってしまうほど文章に繊細な印象を受けた。そして明るさの中に終焉の予感が淡く漂っている。それが何とも切ない。
アル中の鴨志田氏に対峙したサイバラ氏の苦労は筆舌に尽くしがたい相当なものだと思うので、晩年を共に過ごしたことを愛なのね~と一言で表現することは恐れ多い。
しかし鴨志田氏の最大の幸運はやはりサイバラ氏に出会えたことではなかろうか、と考えてしまう。 -
<最後の>アジアパー伝です。冒頭の西原さんの漫画にやられました。それだけで満足!てくらい。いえ、鴨志田さんの文章もよかったですけど。
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カンボジア・旧ユーゴで戦場ビデオカメラマン〜タイ・バンコクで声を掛けられ,カンボジアにカメラマンとして出かけ,旧ポト派のゲリラによってビデオカメラを強奪される。食いつなごうとして売れ残った冷凍アジフライを売ろうとするが失敗。ボスニア紛争でサラエボに入る。沖縄ではアメ嬢と接触。〜離婚する前の話かな。それにしても,西原の漫画がなければ手に取ることがなかったろう。あとがきで理恵子さん,ありがとう,と書いているが,全くその通り。でも漫画は本文にあまり関係がない。
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西原と鴨ちゃんが離婚した、というのはなんかの雑誌で知っていた。で、その事実をどう二人は公にするのかしないのか、ちょっと気になっていた。西原ピンなら「できるかな」のシリーズが一番好きだが、鴨ちゃんとのこの「アジア・パー伝」シリーズもかなり好き。なので終わってしまうのはとても残念でしたが。まあ、終わり方としては、なかなか良かった、というか、あれがベストな形だったんだろう。もちろん、そういうことを抜きにしても、鴨ちゃんがアジアやユーゴで感じたことが拙くても繊細(?)に描かれていて、なんとなく心に残る良いエッセイだし。鴨ちゃん、早く元気になれよー。 (2004 Mar)
鴨志田穣の作品





