- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062122092
作品紹介・あらすじ
兇悪の庭にたちこめる死の香り!美人作家が描く母と娘の葛藤劇。兇悪の庭園、戦慄の恐怖小説。
感想・レビュー・書評
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兇悪の庭にたちこめる死の香り…。心理サスペンス作品です。母娘、二人が語り手となって
ストーリーは進めらます。不安をあおる要素がちりばめられていますが、怖さ不気味さは
思った程ではない。泥沼の人間関係もしくは幽霊談のどちらかに絞られた方が良かったが
ホラーサスペンスとしては読みやすい作品だと思う。どうも既視感がある、再読だったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前妻の死の原因が自分にあると夫に疑われているりさ子、娘、夫、屋敷に出入りしているりさ子の母(語り部兼探偵のような役割)、夫の親戚筋のおばさまたち、の思惑が絡んで物語が進んでいく。
最終的には2つの死の謎を解明することになるけれど、謎よりも重要なのは人間の内面に秘めた黒さ、怖さのような気がした。
頭の中で物語の情景が映像として浮かびあがってくるような、単館上映系の映画のような雰囲気の小説。 -
じわじわと迫り来る恐怖、というか不安を感じさせる心理ホラー。怪しげな館に幽霊、というお決まりの要素がメインではあるけれど、真に不気味なのはタイトルにもある「黒苺」。ううむ、苺っていえば可愛らしいイメージがあるのになあ。実はこれを想像してみると、ものすごく気持ち悪い。幽霊ホラーというより植物ホラーといっちゃっていいかも。
……でも本当に怖いのは、やっぱり人間なんだよねえ。