豆腐小僧双六道中ふりだし

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1234
レビュー : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (676ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062122146

作品紹介・あらすじ

私は誰、此処は何処。小僧は彷徨う。小僧は進む。これぞ妖怪。

感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦さんの本の中で1番怖くなさそうだからという理由で読み始めたけれど、読み終えた今はすっかり豆腐小僧のファンになってしまった。

    可愛くて、優しくて、とぼけた魅力もある豆腐小僧が愛おしい。
    妖怪屋敷で日常回帰を願った時に出てきてくれる妖怪。
    恐怖を笑いに変えてくれる妖怪。
    なんて素敵♪

    この本を読んでいる間、豆腐をかばいながら動き回る豆腐小僧を思い浮かべていたということは、もしかしたら私の隣に豆腐小僧がいたかもしれないのかな?
    そうだといいな…。
    「この人は何がそんなにおかしいので?」
    なんて不思議そうに私を覗き込む豆腐小僧の姿をもやもやと思い浮かべる。
    おいで〜おいで〜怖くないよ〜。(怖いわ!)

    可愛い豆腐小僧に癒され、妖怪についての勉強にもなる1冊。
    分厚くて持ち運びが困難なのだけがネックだけど、家で豆腐小僧が待っていると思えば足取りも軽くなります。
    豆腐小僧の武者修行の旅をもっと読みたい!

  • ぼけぼけ豆腐小僧の最後の演説に感動した。
    語り手が誰だかわからないけど、いいツッコミをいれていたりシュールさを淡々と説明していたりと、とても面白かった。
    妖怪が沢山出てくるのも楽しい。
    結構、百鬼夜行シリーズの妖怪の説明もされていて繋がっているのかと思った。

  • 豆腐ちゃんマジ天使!とても可愛い。
    そしてこの京極夏彦、ノリノリである。

  • 妖怪話し。

    『そっか。妖怪ってそういうモノなんだ。』と
    妖怪の何たるかが分かる本です。

    居る・居ないじゃなくて
    『あ。袖引き小僧』って思った時
    確かにソコに袖引き小僧は存在しとるんですね。

    そう思うと、怪奇現象や自然現象も
    何だか楽しくなってきますよね。
    そういうコトを気付かせてくれる本でもあります。

  • いるけどいない、由緒正しい?がとにかくお馬鹿な豆腐小僧が旅に出るまで(というか旅の途中)。さまざまな来歴を持つ妖怪たちが出てきて、京極さんの妖怪への愛とスタンスがよくわかる。様々な現象を「妖怪」やらなんやらで説明することは現代ではほとんどないけど、こんなやつらがその辺をチョロチョロしており、たまに袖を引いたりしていると思うと、少し愉快な気分になる。

  • 豆腐っぽい外見の本。落語のように豆腐小僧が妖怪とからんでいく。
    妖怪絵巻解説のような。
    C0093

  • 京極作品の中でも読みやすくて面白い本。
    愛嬌たっぷりの豆腐小僧が可愛い一冊。

  • 突如としてそこに現出した「豆腐小僧」という名の妖怪の珍道中を、語り口調で進んで行く物語。
    正直買ったのは京極さんだったから、そして何よりもその書籍がとても形としておもしろかったから。十年前よりも明らかに本屋へ出入りすることが減ってしまったから詳しくはわからないが、最近こんな遊び心満載の本なんて出版してくれるのでしょうか。単行本ならではの愛おしさがある。

    物語は実に軽快、テンポ良くとんとん進んでいくのだが、なにせ豆腐小僧は生まれたばかりの赤ん坊のようなもの。教えられてはすぐ忘れ、怖がりな上に意固地なところがある。たまにいらいらしてしまうような性格ながら、片手に持つ豆腐を守りながらあらゆる人物と出会って行く様にだんだん愛着が湧いて来るから不思議である。

    この物語の時代は幕末、西洋文化の取り入れから、日本にある「妖怪」という文化が消えてしまうのではないか、という懸念がある。「妖怪」という概念の説明から入り、それが日本独特の、人間独特のものである、というのもおもしろい。「妖怪」というものに興味が沸くきっかけになるかもしれない。
    さらに絵草紙で描かれたなんの意味があるのかわからない「豆腐小僧」が最終的に果たす役割に、ずっと情けない豆腐小僧を追いかけて来た身としてはじんわりしてしまう。
    続いて行く豆腐小僧の物語、ぜひ読もうと思う。

  • 出す本が四角い四角いと言われている京極氏が本当に真四角な本を出して、発売当時爆笑したものです。カバー取った時の木綿豆腐感といったら。
    内容は豆腐小僧が様々な妖怪と出会いながら自分探しをする・・・というか妖怪とはなんぞや、を探すお話。気軽に読めて妖怪知識が増えて面白い、良い娯楽小説でした。

  •  少しばかり大きい頭に笠を被って、両手にしっかりと持ったお盆の上には紅葉豆腐。取り立てて何をするわけでもなく、ただ豆腐を持って立っているだけの妖怪、それがこの豆腐小僧であります。
     豆腐を落っことしてしまったら、ただの小僧になるのか、しかしただの小僧という妖怪もいないだろうから、豆腐諸共消えてしまうのか、そんなことにビクビクしている小心の妖怪。
     豆腐を落とさないように気を付けながらの珍道中。
     作中でも何度も、馬鹿だと、本当に馬鹿だと言われるほどの大馬鹿ぶりに、読んでいるとつい笑ってしまいます。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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