猿曳遁兵衛 重蔵始末(三)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062122603

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  • 幕末の北方調査で知られる近藤重蔵の若き日を描いたシリーズ。

    北海道開拓史をひもとくと必ず目にする名前だが、どのような人物かはほとんど知らないので、先入観なしに読むことができる。

    しかも、幕末の三蔵の一人に数え上げられるほどの俊英であるから、つまらないわけがない。火付盗賊改方の与力として、若輩ながらも一を聞いて三を知るような深い洞察力と果敢な行動力によって、次々と事件を解決していく。

    周りを固める人物も話に深みを加える。
    配下の橋場余一郎、根岸団平、馴染みの鰻屋「はりま」の主人為吉と妻おえん、南奉行所の小物くちなわの弥七、そして悪党の一味であるおりよなど多彩。

    歴史的な背景をしっかり記述するあたりは、作者のスペインものの手法を思い出させる。

    今巻の中では、為吉とおえんを軸に据えた「盤石の無念」が一番面白かった。

    次巻からは長崎編へとうつるみたいだ。
    非常に楽しみ。

  • (収録作品)突っ転がし/鶴殺し/猿曳遁兵衛/盤石の無念/簪

  • 江戸での活躍はおしまい〜長谷川組の手下が更正させようとした小僧が盗みを働く前に・鶴を鉄砲で撃って鸛と言い張る・船で出逢った仇を助けておいて敵討ちをする庶民・相撲取りのなれの果て・音若の昔語りと,その死〜江戸での物語を締め括るために女を殺してしまった。新しい女は盗賊か? それが長崎編でも出てくる?

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著者プロフィール

逢坂剛

1943年東京生まれ。80年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。86年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2013年に日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『ブラック・ムーン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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