All Small Things

  • 講談社 (2004年2月1日発売)
3.53
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062122641

みんなの感想まとめ

日常の中で心に残る小さな出来事を描いた作品は、恋愛だけでなく友人や家族との関係性も織り交ぜ、読者に深い共感を呼び起こします。短いエピソードが連なり、サラッとした文体ながらも、印象深い感情や思い出を引き...

感想・レビュー・書評

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  • 何かって人に話す程じゃないけど心に残っている出来事って確かに本質って感じがする。
    恋愛だけじゃなくて友人や家族間でもあって、それは自分にとっては印象深くても、同じこと経験した他者はまた別の捉え方していたりする。
    どんな風に覚えているかでその時の自分の感情に気づいたりすることもあると思うし…とにかく読んでいてとっても楽しめました。

  • どこかの書評集で気になったから、だったか。登場する人から人へ連なっていく、連作短編集。薄い本だし行間も多いし、短時間で読んでしまえるんだけど、内容はなかなか。恋愛ものは基本的に得意じゃないんだけど、これだけサラッと書いてもらえると、清々しくて良い。個人的に一番気に入ったのは、14歳になった娘と、離婚で離れてしまった父親との気まずいデート。やっぱりこういうの、自分と合わせて考えてしまいます。



  • 「恋人と過ごしたどんな時間が、心に残っているのか。」

    それが
    片思いの相手との帰り道であったり
    不倫相手とのごはんの時間だったり
    デートコースを考える一人の時間だったり

    誰にでもあるもんなんだなぁ、不思議と、必ず。

    それが、他人からみればしょーもないことでも。

    そんな、自分自身の大切なものを思い出させてくれる、良作。

    ストーリーの仕組みにも、ニヤリ。

  • 取るに足らないもののことのほうが、記憶に残っていることのほうが多い。

  • 数珠つなぎ系の短いストーリーが続く。
    ほんまに読みやすい。この人は。

    印象に残るデートって、
    意外に思いがけないことだったりする

  • 恋愛と思い出を振り返った時に、印象に残ってることってほんと些細なことなんだよな。恋愛の小さな、でもなんだか幸せになるような思い出を垣間見させてもらえたような、作品。私も自分の過去の恋愛について思い返しちゃった。

  • 恋人との付き合い方にもの足りなさを感じているカヤノが、友人に印象に残っているデートについて訊き、その友人が結婚相手にデートについて訊き、という具合に繋がっていく。

    付き合い方は様々だ。ドラマっぽいことをしている人たちなんてほぼほぼいなくて、それぞれの生活のなかで恋愛している。
    午後二時に千葉駅で待ち合わせて六時半から新宿でライブを観るデートの際、午前七時に家を出て電車に乗って新宿のライブハウスへの道を下見してから千葉に引き返した、という思い出を披露する田口さんのエピソードがとてもよかった。いかにも十六歳っぽい。

    読者百人が「心に残る恋人との時間」について書いているコーナーは、雑誌『東京グラフィティ』みたいでいいなと思った。
    もう何年も読んでないなあ、東京グラフィティ。ビレバンに通っていたころはよく読んでたけど。

  • 読み終わった時、ろうそくにポッと火がつくような、そんな暖かい気持ちになれます。
    印象に残っているデートというお題で綴られていますが、恋愛のだけでなく家族との思い出だったり、些細なことだけど本人にとっての人生の1ページ。
    この本のタイトルのAll Small Things にはそういった意味を含んでいるのでは?としみじみ思います。

  • 印象に残っているデート……
    たしかに、本書に出てくる人物たちのように、
    巻末に寄せられた読者の投稿のように、
    私も日常を切り取ったような記憶が多い。
    たいそうなデートももちろん覚えている。
    でも多幸感と同時に思い出されるのは
    いつだって、近所を歩いたことや
    部屋で一気に食べた朝ごはんのこと。
    大恋愛みたいなものに憧れや幻想もあるのかな。
    みんな、どんなデートをしているのだろう。

  • (2020/1/4読了)
    その人が、今まで一番印象に残っている「デート」「恋」を軸にした連作短編集。
    恋とは言えない間柄だったり、劇的に素晴らしいものではないけど、温かい気持ちで共感できる。
    角田さんの角書きにも、=ふつうの、日常のひとこまのような、雑事に埋もれてしまいそうな、小さないとしい時間=とある。そう、そうなのです。この感情を言葉に変えられる角田さんはすごいなぁと、物語とは別のところで感動!
    「あなたの場合、恋人と過ごしたとんな時間が心に残ってる?」として、一番記憶に残っているデートの思い出を読者から募り、100紹介されてます。なんだか、みんな自分が主人公、自分に酔ってるなぁと横目で見てしまう私の一番は、絞り込めません。

  • 切なく、痛く、優しく、かわいかったです。

  • 122:特別なできごとなど何もない、と恋人と過ごす時間を評する長谷川カヤノ。彼女の「今までで一番印象に残っているデートって、どんなの?」という問いかけと、それに答えるようにして物語が展開してゆく、連作短編集。人を好きになる、好きでいることの幸せがいっぱいにつまった素敵な本。作中で描かれるのはどれもささやかで、特別なドラマなど何一つないかもしれない。けれど、平凡であることは悪いことじゃなくて、平凡だからこそ物語のひとつひとつが輝きを放つ。そんなふうに思います。

  • こういう群像劇すき。
    すぐに読み終わるけど、
    ふとまた読みたくなる気がする。
    思い出のデート、なんだろうなあ。

  • 自分のデートのコトを思い出し

    またひとにデートの話を聞きたいと思った

    それぞれがそれぞれの思い出のデートがあって
    ひとつとして同じデートはないって思うと
    愛しく感じる

  • 「ねえ、恋人と過ごしたどんな時間が一番心に残ってる?」
    12人の恋模様。


    恋愛に悩む女性が友人に質問し、その友人が夫に違う質問をし…
    短編集のようで、恋愛絡みの質問でつながっていくので、人物のつながりもおもしろく、あっという間に読み終わりました。

    それぞれ別の質問をしているので、そこから自分の恋愛を振り返ってみたりもできて。
    読みやすい作品でした。

  • ◼デートにまつわる小話だったり自分もほっこりいろいろ考えたり、そういう時間も含めてちいさな幸福、かもね。いろんな世代な、いろんな相手を思うことに詰まっている小説。

  • 今求めていた感じの小説だった。Mドーナツ屋のバイト君を尾行したり、養老の瀧でもごもご呟かれたり、父親とあてもなく歩いてみたり、公園でパン食べてみたり、いろんなスイートリトルシングスが詰まった一冊。確かに時間が経って思い出すことって考えぬいたデートや旅行なんかじゃなくて車に乗ってる時だったり中華食べてる時だったり、ほんとにささいなことだったりする。なんでもない時の幸せほど幸せなことはないかもしれないな。10円拾ったって奇跡と思う、は名言。

  • 「恋人と過ごしたどんな時間が心に残っているか?」
    ということをテーマに色々な人の思い出がが数珠繋ぎで語られていく。
    読み進めて行くうちに、私自身もこの問いの答えと出そうと頭を捻る。
    そして、この物語の登場人物の様に、平凡な記憶が一番印象に残っている事に気づく。
    平凡な事って当たり前すぎてその大切さに気付きにくいけど、
    とても素晴らしい事。その事に気付くきっかけをくれて感謝しています。

  • 角田さんの恋愛小説。
    「あなたの心に残るデートは?」
    実はとても小さな、ささやかなできごとだったりする。
    ところどころにある挿絵もステキ。
    きゅんきゅんします~。

  • 恋人との時間の大切さを再認識。

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著者プロフィール

角田 光代(かくた・みつよ):1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『かなたの子』で泉鏡花文学賞また『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。

「2025年 『韓国ドラマ沼にハマってみたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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