黄昏の百合の骨 (Mephisto Club)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1450
感想 : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062123327

感想・レビュー・書評

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  • 「善など悪の上澄みの一すくい。悪の魅力に比べれば、早朝の儚い霧のようなもの。」

    これが恩田ミステリーなんだろうか。読み終わってもスッキリせず、何かの影が漂い続けているような、そんな終わりかただった。
    水野理瀬の言う「こちら側の世界」とはどんな闇が広がる世界なのか。今後の理瀬が気になって仕方ない。

  • 最初、いろんな人物が分からず困ったが、どんどん引き込まれていた。ラストは、一旦終わったと見せかけて!

  • 地区センターで「薔薇のなかの蛇」が棚にあるのをみつけ、まだまだ予約が一杯の本なのにラッキーと借りたら、どうやらその前があるらしいと知り、慌てて借りて読んだ本。面白かった!ていうか、なんか最初良く分からないと思ったら、これも続きなのかー。しまった。
    長崎が舞台で、暫く住んでいたところなので、懐かしく読みました。このお話自体もマンガもしくは舞台に向いているような、ちょっと非現実的で、美形揃いのお話のうえ、誰がなにを企んでやらかしたのか解らず、一気読みでした。
    理瀬シリーズ、他の方のホームページによると、
    『三月は深き紅の淵を』1997年
    『麦の海に沈む果実』2000年★
    『黒と茶の幻想(上・下)』2001年
    『黄昏の百合の骨』2004年★
    「睡蓮」短編/『図書室の海』 所収2002年
    「水晶の夜、 翡翠の朝」短編/『殺人鬼の放課後 ミステリ・アンソロジー2』(2002年) 『朝日のようにさわやかに』(2007年)、『青に捧げる悪夢』(2013年) 所収
    「麦の海に浮かぶ檻」短編/『謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー』(2017年) 所収
    『薔薇のなかの蛇』2021年★
    ★が理瀬主役

  • 不思議で独創的な雰囲気と惹きつけられるような魅力をもつ登場人物から創られる話は引き込まれるがどこが良いか具体的にあげられない。そんな面白さがあった。

  • 麦の上に沈む果実を読んで、理瀬やその他の登場人物の魅力にハマったので、こちらを読みました。

    かなり期待してワクワクして読み始めたのですが。
    理瀬、本当にあの理瀬?
    と、読み始めから、納得がいかないというか。
    登場人物も読んでいる間は、それぞれ個性はあるものの、「麦の上に」に比べると惹かれない。。


    と、思いつつもあっという間に読み終えました。

    読み終えて、やっぱりこの子は理瀬だと思いました。
    中学生から高校に成長した理瀬は、前と同じなわけではなく、でも確かに変化もあるが変わらない部分もあったな、と

    理瀬、という人物が、とても曖昧ででもハッキリしていて、なのに掴みどころがない、、光のようで全然違う闇を持っていて、かといって軽やかさもあるし。。

    とにかくやっぱり結局のところ、私は自分で理解できない理瀬に惹かれたということだと思います。

    話の展開も、次々に目まぐるしく進んでいくのに、うるさくない感じ。




    シリーズが他にあるか調べてみようと思いました!

  • 水野理瀬が主人公の長編第二段。
    少女の成長物語とは、たぶん本質的にはこういうものである気がする。明るい世界を切り捨てようとした亘とは反対に、自分を取り巻く悪意も、救いの手も、光も闇も全てを飲み込んで内包しようとする。それができるのは、少女だけではないだろうか。

    前作があまり読後が良くなかった割に今作満足だったので、理瀬が年齢を重ねるごとに、私は好きになっていくのかも。

  • 百合の花が本の中で重要な存在感を示す作品なのに。
    まさか、咲く季節を間違えるとは!
    もう気になって読み進むことができない。

  • 恩田陸作品 理瀬シリーズ。
    長崎の高台に建つ洋館「白百合荘」、祖母が急逝し奇妙な遺言によって理瀬は導かれる。
    前作「麦の海に沈む果実」の続編。
    北国の全寮制の学園を去り留学していたイギリスから呼び戻された理瀬、謎に包まれた洋館と叔母達や従兄弟達との複雑な家族関係、そして友人たち·····。
    何が善で何が悪か、男とは女とは、謎に次ぐ謎と伏線に吸い付くように引き込まれる。
    「麦の海に沈む果実」ではファンタジー感に溢れていたが、今作はミステリー感が強い。前作が「ホワイト理瀬」なら今作は「ブラック理瀬」、本来の理瀬は闇の世界に生きる強い女性なのだろうが、若くて弱い部分のある女子高生である事も垣間見られる。
    いずれにせよ、常に違和感のある世界観と魅力的な登場人物、周囲での毒殺、失踪、謎、どんでん返しに次ぐどんでん返しに息のつく暇もない。
    理瀬は今後どうなるのか続編を期待したい。
    ✩✩✩✩✩ 5.0

    「黄昏の百合の骨」
    目次
    ある独白
    Ⅰ 章 蕾と雨
    Ⅱ 章 花と風
    Ⅲ 章 棘と蛇
    Ⅳ 章 種と鳥
    Ⅴ 章 灰と海

  •  理瀬シリーズと言われている、麦の家~を読んでからの方が楽しめます!理瀬が高校生とは思えず大人びていて、望んでそちら側にいったわけじゃないだろうに、決意を持って生きていくところがカッコいい。でも、全部捨てて飛んでいきたいと思っているところが切ない。
    理瀬と雅雪のように出会ってすぐ分かり合える関係も本当にあると思う。人との関係は付き合いの長さじゃないのだと思いました。

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著者プロフィール

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞する。

「2022年 『本からはじまる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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