転落

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 58
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124379

作品紹介・あらすじ

追い詰められた者たちが見つけ出した答え。善意に満ちた悪。驚愕の心理サスペンス長編。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公がホームレスになった経緯にはじまり、読む側が「何故?」と疑問を感じる仕掛けが何箇所も仕掛けられており、どんな秘密が明かされるんだろうと期待しながらついつい読み進めてしまう構成はよく練られているし、大きく驚かされる場面も幾つかあるのだが、最後の最後まで引っ張ってやっと明かされる事の起こりが、驚きの面でも納得感の面でもいまひとつなのが残念。読んでいる途中での期待が大きかっただけに読後に残念な感じが残る。期待を煽る筆力と構成の妙は感じられるだけに惜しい。

  • 【あらすじ】
    ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!? 驚愕の心理サスペンス。

    【感想】

  • ホームレスとなった「ボク」は、小学生に餌付けされ、彼女の言いなりとなり、悪事を繰り返す。

    読むのを止められない展開でした。
    2章に入って、1章のストーリーにまんまと騙されていたことに気付き、さらに、真実が次々と分かっていくにつれ、先が知りたくて、まだ騙されているところがあるんじゃないかと先読みをしたりして、夢中で読みました。

    3章から1章に戻るのですが、その間が薄くて、あれ?と思いましたが、そこは、想像の域なのでしょうか。

    子育て、友情、様々な悪意…ここまでのことはなくても、ありそうな話だなと思わされました。
    ただ、人を殺めることへの罪の意識の低さに現実感がなく、そこが一番怖かったです。

  • +++
    落ちていく速度は転げるように早い――
    ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?驚愕の心理サスペンス。
    +++

    全体に重苦しい空気が垂れ込め、一歩前へ足を出すのも大儀な印象の物語である。ひとつ間違えるとここまで転がり落ちてしまうものだろうか。あちこちに罪深い者がいて、彼らが複雑に絡まり合ってしまい身動きが取れなくなっているようにも見える。善意と思ったものが自己中心的な悪意であったり、興味本位の詮索であったりもする。何重にも欺かれる一冊である。

  • 2014.4.30
    読んだことあったー

  • 終わり方が・・・

  • 荷物を奪われた「ボク」はホームレスになった。人生の転落はそこから始まるというよりも、むしろそのきっかけとなった真相からそれまでの人生が「転落」といえよう。3部構成により、最後にすべての真相が明らかになるが、さらに詰めて練ったらもっと良くなるのに…という感想。

  • ホームレスに身を落としたボクが、小学生の女の子に食事を恵んでもらうようになり・・・
    予備知識なしに読んだが、途中すっかり騙されてた。
    面白かった。
    (図書館)

  • 全財産を置き引きに遭い、ホームレスに身を落とした『ボク』。小学生のカナと出会った『ボク』は、彼女に言われるまま、食べ物と引き換えに小さな悪事に手を貸す。危ういバランスを保っていたかに見えた日々はしかし、カナが邪魔になった『ボク』を殺そうとしたことで終わる。『ボク』は逆にカナを扼殺し、隠れ家にしていた空き家に放火して逃げる。身を寄せた先は、『母の友人』の家だった。
    二人の女それぞれの現在と、二人を結びつける過去との三章から成る小説。
    『ボク』が語り手となる第一章は小説ならではのミスリードを誘うが、種明かしされると果たしてそんな必要あったのかと思う。何かのっぴきならない事情が『母の友人』と『ボク』との間にあるのかと思いきや肩透かしというのは、思わぬ展開を通り越しすぎてマイナスポイントなのでは。むしろ第一章まるっと削除しても成り立つくらいの話だし。読みやすかったし面白くはあったが、物足りないなというのと、何でこうなっちゃうのという感じが強く残った。

  • 内容(「MARC」データベースより)
    ボクの周囲の歯車が狂い始めた。ホームレスとなったボクは、小学生の女の子と出会い、その日から少しずつ、歯車が狂い始めていった…。心理サスペンスと叙述ミステリーを融合させた物語。

    → 子供を亡くした2人の母親が主人公。
    『ボク』の正体が初めは不思議な感じ。途中からじわりじわりとわかっていく。

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