チルドレン

  • 講談社 (2004年5月21日発売)
3.80
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Amazon.co.jp ・本 (294ページ) / ISBN・EAN: 9784062124423

作品紹介・あらすじ

こういう奇跡もあるんじゃないか?
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。

吉川英治文学新人賞作家、会心の受賞第1作!

短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに“短編集”とあっても信じないでください。
伊坂幸太郎

2005年本屋大賞 入賞作

みんなの感想まとめ

魅力的な登場人物たちが織り成す物語が、心に残る印象を与えます。著者の独特な文体と軽妙な会話は、読者を引き込み、テンポよく進むストーリーが心地よいリズムを生み出しています。特に、個性的なキャラクターたち...

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎さんは、本当に大好きな作家さんの1人で、ブグログを始める前からたくさん読んでいたが、この本は読んだことがなかったので読んでみた。
    伊坂幸太郎さんの本を読むのは久しぶりだったけど、読み始めるとすぐに、魅力的な登場人物たちが混じり合って、テンポ良く話が進んでいきおもしろい感じが、伊坂幸太郎さんの本って、こういう感じだったなぁと感じさせられて良かった!

  • 確かめたら4年前、刊行時に「サブマリン」を読んでいた。そして改めてこの作品を手に取る。

    陣内さんが若い。武藤は若い頃から陣内さんに振り回されてるんだな。永瀬とは銀行強盗の現場で出会ったんだ。それもまた奇縁なことで。

    そして軽妙な会話が最高過ぎる。まぁサブマリンでもだったけど、陣内さんがかっこよすぎる。現実にこんな魅力的な人はいない。

    昨今クセがない方が良いとされている世間。これぐらいクセのある人がいた方が人間的に成長できるんじゃないかな。マネしようとしてもマネできない、唯一無二の存在、それが陣内!ちなみに連作短編です。

  • 伊坂幸太郎はどうしてこんなにも愛おしい人物を描けるのだろう!!
    本書の陣内、「砂漠」の西嶋、ギャングシリーズの響野、殺し屋シリーズの七尾、檸檬と蜜柑、、
    これまでに出会った一癖も二癖もある彼らは読み終えた後も私の中に生きていて、時にひょっこりと出てくる。車線変更した後に自分の車線が混みだしたら、あれ、私って七尾かな?となる具合に。(七尾には悪いけれど)
    それにしても、彼らを一つの本の世界に住まわせたら、どれだけ騒々しくなることか…想像しただけでも恐ろしい!笑

  • 読後感よい。陣内の言葉とふるまいがおもしろすぎる。登場するたびに次は何をどう言うのか期待してしまう。永瀬の聡明さもすごい。
    仕事でこれからも奇跡をおこしてほしい。

  • スッキリする。スカッとする。カッコいい。
    普通で特別で奇跡的な。そんな感じ。

  • 家裁調査官・陣内を巡る5つの物語。続編の「サブマリン」を読みたくて、とりあえず、こっちを読んでみたが、相変わらず、伊坂作品はキャラが立っている。陣内の周囲の人々もみんないい人で、思わず、くすりと笑ってしまう、読み終わった後にほっこりする1冊。続篇も楽しみ♪

  • 最初の話が銀行強盗から始まったので、てっきりギャングシリーズと関わりがあるのかと思ったら違った~!
    でも陣内のキャラは響野さんを彷彿とさせるような…?
    うざくてクセが強くて憎めない愛されキャラ。そんな陣内を楽しむ一冊。
    (個人的には永瀬の穏やかキャラの方が好きだけど!笑)

  • 陣内という突飛でマイペースな青年と付き合う、友人・同僚の視点で繋がる短編ストーリー。
    陣内は迷惑で我儘な印象を受けるが、彼の言葉は余計な物を削ぎ落とした「シンプルに正しい事」に感じられる。
    色んな感情や社会の常識がある中で、真っ直ぐに本当に大事な事を見つけられるのは動物的な嗅覚が必要なのかも。
    言葉は悪いけど、彼の言葉は清々しい。

  • 久々に読んでもやっぱり好きな一冊。
    陣内の考えや行動がすごくいい。
    自分の感覚が常識ど真ん中ではない、なんてことがあっても大抵はその自覚があるから、それを表に出すことはあまりない。だからそれをやってのける陣内は爽快で、真似は出来ないぐらい突き抜けてるからこそ余計に楽しい。

  • ミステリー小説をあまり読まないのですが、これはとてもわかりやすくて想像しやすく、面白かったです!
    目の見えない永瀬に対して、周りの知らない人は異常に同情することに対して、主人公の陣内は、破天荒だけど、陣内にとって永瀬は、目の見えない=ケンタウルスぐらい特別な存在で、「普通」に接していて素敵だと思いました。
    学生の時の陣内、大人の時の陣内は、どちらも破天荒だけど、学生の時と違って、大人の時は、突っ込まれる側からからかう立場になってたり情熱的な人が適当になったりと性格が変わっていることが気になった。

  • 普通の人間では出来ない発想での言動を繰り広げる陣内という男とそれに関わる人達との短編集。

    陣内は人質であるにも関わらず銀行強盗に持っている猟銃は偽物だろうと詰め寄ってみたり。。銀行強盗は、頭にきて猟銃を天井に向けて発砲することに。。。

    陣内以外の登場人物で興味深いのは、その対極をなす、常に冷静沈着な思考をする盲目の青年、永瀬。銀行強盗自体を彼なりに分析したり。

    短編集ではあるけれど、それぞれが関係を持った物語で著者もあとがきで述べている通り、長編の体を成している。

    作者の伊坂氏の作品はストーリー自体も面白いと思うけれど、所々にちりばめられる言葉には感心する。

    例えば、少年ひとりではおとなしく何もしないけれど、少年が複数集まるととんでもないことすることを表すのに、「チャイルドが複数形になると発音が違うチルドレンになる」とか。

    大変楽しく読めた小説だった。

  • 愛される変わり者の話。
    想定を超えてくる内容で笑いあり、感心あり。
    書き方からも内容からしても読みやすいので、気楽に本を読みたいなーというときにぴったり。

  • 大人から見た子どもや子どもから見た大人、視覚障がいが見ている世界など、ひとつの作品の中に色々な人の考え方や感じ方が詰まっていて、おもしろかったです。

  • 破天荒でマイペース、「Theめんどくさい」陣内は周りを振り回しつつも、まっすぐで淀みない人柄が人を引きつけるのだなぁと、しみじみと思わさった。陣内に断言されると妙に納得するのがわかる。清々しくやさしい気持ちで読み終えた。

  • 五つの短編が、陣内で繋がっている。もっと5人の物語が読みたいと思った。

  • ミステリーの作家さんと聞いて納得。
    面白かった。

  • 連作短編で登場人物が鴨居、陣内、永瀬&ベス、優子、武藤。

    どの話もクセが強い陣内が軸になってますが、主人公は陣内以外の人という構成です。

    チルドレンⅡの家裁調査官は奇蹟を起こすという陣内の居酒屋での熱弁と、ダメ親父が実はバンドボーカルだった、という場面が好きです。

  • 傍若無人な陣内が奇跡を起こす5つの短編集。
    無茶苦茶なこと言ってるようだけど陣内の話は面白い。そして格好良い。

  • 20190913
    家裁調査官の話、というより、常識はずれで、マイペースで、適当で、周囲をぎょっとさせるが、まっすぐ「正しい」陣内くんと振り回される仲間たち。
    陣内くん、すごくいい。日常的に付き合うのはかなりしんどそうだが、一番大事なことは間違わず、嘘をつかない。すごくいいなぁー。目の見えない永瀬には、それが直接見えるのだろうし、周囲もそれだからついつい、バカを見るかもと思いつつも付き合ってしまう。
    永瀬が知らない人から金を握らされたときの陣内くんの反応、ここ最近で一番愉快な気持ちになった。

  • 2002から2004にかけて書かれた5編の短編を一つの物語にした伊坂ワールドです♪ こういうのホント好きです。柱は真面目な鴨居と騒がしい陣内と理知的で目の不自由な永瀬の3人ですが そもそも始まりが奇妙な銀行強盗事件での被害者仲間で、その後 何故だか鴨居と陣内は家裁調査官になっている。
    5編の中ではタイトルにもされているチルドレンが良いかな。

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著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞。ほか『砂漠』『グラスホッパー』『火星に住むつもりかい?』『フーガはユーガ』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数の著書がある。

「2021年 『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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