佐藤さん

著者 :
  • 講談社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124676

感想・レビュー・書評

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  • 2003年度講談社児童文学新人賞佳作
    現役高校生作家 注目のデビュー作
    「高校一年の少し気弱な主人公の男の子。彼が幽霊に憑かれている「佐藤さん」と出会い、彼女の除霊を引き受けたことから彼と彼女のふしぎな関係がはじまった。」

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 著者の片川さんが中学生の時から書き始めたというから驚きである。果たして中学生の自分にこれくらいの文章が書けるだろうかと考えてしまった。
    内容としては、クラスメイトとの友情と仄かな恋の物語である。
    主人公たちは高校生であるが、中学生として描いてもあまり違和感がないと思う。
    挿絵が子供っぽいせいかもしれない。最近のYAに多い少しマンガっぽい挿絵にしたら、ティーンズは手に取りやすいかもしれない。
    佐藤さんは幽霊が憑きやすい性質で、主人公の佐伯智樹にだけその幽霊が見える。
    最初の設定が面白く、それだけで面白いストーリーが期待できるが、幽霊の件は、生かされていたようなそうでもないような…。この話なら、幽霊なしでもいけたかなーという気がしないでもないが、安土さんの存在は結構大きかったので、安土さんがいなければ、ストーリーはもっとテンポが悪くなったかもしれない。
    主人公ちょろすぎとか、志村くんいい人過ぎとかいろいろ思うところはあるが、全体的にほんわかとした感じに終わり、読後感は悪くない。いじめや虐待などの過去が出てくるので、ほんわかだけでは終わらない。深み、はないかもしれない。
    全体的にふわふわと読み終わった。

  • 中学校の図書館にある、誰も一度も開いたことがなさそうな本で面白そうな本を読んで、機会があったら中学生に紹介しようシリーズ?のー冊。
    主人公のぼくは高校1年生で、隣の席の佐藤さんが怖い。佐藤さんは、優しくて感じの良い女子だが、いつも幽霊が憑いていて、ぼくは幽霊が見えてしまうので怖い。

    主人公は真面目で優柔不断な男子高校生。朗らかに思った事が言えるようになりたいと考えている。テーインズ向けのありがちな話だが、話に引き込まれサクサクと読める。中学生にオススメするのに丁度良い。

    あとがきに、作者は中学生3年生でこの作品を書き始めたとあり、この情報も中学生に伝えたいと思う。
    講談社児童文学新人賞受賞作。

  • 403

    2017年では37冊目

  • 霊に取り憑かれやすい隣の席の佐藤さんと、幽霊が見える佐伯くんのお話。
    佐藤さんに取り憑いた安土さんもいいキャラ(^O^)
    中学の時にいじめ?られてた過去と決別するために、除霊することにした。
    佐藤さんにも実は決別したい過去があって・・・

    2人が付き合ってからの、佐伯くんの独白が好きです。
    しっかりつかまってないと、世界はどんどん進んでってしまう。佐藤さんもしっかりつかまえとかないと、僕は振り落とされちゃうみたいな

  • 娘が読書感想文用に借りた本。
    「どう書いていいのかわからないから、お母さんも読んで手伝って 泣」だって。
    読みました。いいお話でした。

  • 幽霊が見えちゃう男子高校生の恋と成長の物語。
    安土さんがいい人?でよかった。

  • 読み終わったのは数日前なのだけど、登録しそびれていてきょう登録。
    うーん?というのが直後の印象。上手さが鼻につかない感じにうまくて、それぞれのひとの描き方もそんなに違和感はなくて、ところどころのくすぐりも、ふっと肩の力を抜いてくれる。でも、ちょっとなんか、煮え切らなかった。シーンごとの描写が短めで、するっと流れてしまう感じがするからかしら。シーンごとを彫り込むより、人物を描きたいのかな、とぼんやり思う。
    中学三年生が書いた、ということに、どうしても引きずられて考えてしまう自分がちょっと嫌。

  • 僕・佐伯智樹は、高校生になって1ヶ月、隣の席の佐藤さんをいつも見てしまう。佐藤さんは大人しい女の子で、顔もまあ普通の上くらい、普通にだれにでも優しいかんじの佐藤さんが、僕は怖い。だけど、見てしまう。なぜなら佐藤さんにはいつも幽霊が憑いているから。
    集で除霊をしているらしい佐藤さんだが、ある日、僕が霊を見えていると分かってしまう。そして、除霊に力を貸して欲しいと言う。
    今回、佐藤さんに付いている霊は安土良介さん。もと大学生。オバケなのに明るい性格で、ぼくが見える人だとわかると、喜んでしゃべりかけてきた。彼女とケンカ別れしたままなので、成仏できていないのだった。
    僕と佐藤さんは、オバケの安土さんを成仏させてあげられるのか。
    そして、僕と佐藤さんは、それぞれ 悩んでいたことを克服できるか。


    普通に(?)純朴な高校生がでてきて、ホッとする。
    最後の展開は ちょっとアレですが、ハッピーエンドで、読んでて楽しい話。

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著者プロフィール

作家、獣医師。15歳の時に書いた『佐藤さん』で、第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、作家デビュー。一方で、麻布大学大学院獣医学研究科で博士号を取得し、現在は獣医師兼作家として活動している。著書『ぼくとニケ』は青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選出された。他に『ただいまラボ』(以上講談社)などがある。

「2023年 『おはなしサイエンス 未来の医学 これからも、リッキーといっしょ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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