ランドマーク

著者 :
  • 講談社
2.90
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本棚登録 : 470
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124829

作品紹介・あらすじ

関東平野のど真ん中、開発途上の大宮の地にそびえ立つ、地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき-。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で"現代"のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • 吉田修一という作家さん、本屋や図書館、そして書評でもよく目にします。私は初読みかなと思いながら「ランドマーク」(2004.7)を読了しました。大宮が舞台で馴染みのある通りや店が沢山出てきて読みやすかったですがw、内容は「貞操帯をした男からのプロポーズに、彼女が鍵を渡してくれるなら結婚してもいいよ」くらいでしょうか。改めてこの作家を検索すると、「初恋温泉」「女たちは二度遊ぶ」「キャンセルされた街の案内」などを読んでました。内容はおろかタイトルもすっかり忘れていました。相性が悪そうです。

  • どうなるんだろう?とハラハラ読んでたけど尻つぼみ感があるね。

    最初から男性用貞操帯が出てきたり、不倫してる男とか、もっと
    話を膨らませて欲しかったなぁ。
    途中までは悪くなかったのに。ちょっと残念。

    賞を取ったもっと有名な他の作品も読んでみようかな。

  • アンニュイな世界感で話が進み、それ自体は嫌いじゃない。ただ最後、色々な伏線が一気に結びついていくものと期待していたら、そのまま中途半端に終わってしまった感じ。

  • 2021.10.1-450

  • 切ない

  • 吉田修一さんを読むと、心の深いところに沈んでいる、自分であえて目を向けないようにしているものが浮かび上がってくる。必然的に苦しくなるんだけど、まるで自分はそれを待っていたかのように、共鳴するかのように、読み進めずにはいられない。なんでこんなのが書けるんだろう…。自由になることも、抜け出すこともたぶん本当はできるのに…できなくなる。捻れたまま大きくなって、その重みで、ゆっくりとゆっくりと崩壊に向かってゆく。そう、ゆっくり、ゆっくり、なんだよね。夢中で読み終えて、途方に暮れてしまった…。

  • 日常を繰り返す不安からなかなかドギツいことを思いつく。その節目にランドマークという象徴を意識させられる。
    今回も小さなヒントを散りばめられているのに答えを貰えないフラストレーションを抱えたながら、それでも先へ進むのを止められないドM仕様。ズルい。
    いつも感心するのが、たぶん皆思ったことがあって敢えて言葉にすることをしない日常を拾うこと。それで読者が味方になっちゃうもんね。
    結構驚くことをする主人公でも。

  • 2017.04.12
    ゼネコンの話しが出てきたので興味を覚えたが•••。

  • 大宮や新都心のこと、身近な場所で楽しめた。
    ただ、これで終わり?結局何?文学だなぁ。

  • 【313】

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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