- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062124829
作品紹介・あらすじ
関東平野のど真ん中、開発途上の大宮の地にそびえ立つ、地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき-。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で"現代"のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説。
感想・レビュー・書評
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吉田修一という作家さん、本屋や図書館、そして書評でもよく目にします。私は初読みかなと思いながら「ランドマーク」(2004.7)を読了しました。大宮が舞台で馴染みのある通りや店が沢山出てきて読みやすかったですがw、内容は「貞操帯をした男からのプロポーズに、彼女が鍵を渡してくれるなら結婚してもいいよ」くらいでしょうか。改めてこの作家を検索すると、「初恋温泉」「女たちは二度遊ぶ」「キャンセルされた街の案内」などを読んでました。内容はおろかタイトルもすっかり忘れていました。相性が悪そうです。
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どうなるんだろう?とハラハラ読んでたけど尻つぼみ感があるね。
最初から男性用貞操帯が出てきたり、不倫してる男とか、もっと
話を膨らませて欲しかったなぁ。
途中までは悪くなかったのに。ちょっと残念。
賞を取ったもっと有名な他の作品も読んでみようかな。 -
アンニュイな世界感で話が進み、それ自体は嫌いじゃない。ただ最後、色々な伏線が一気に結びついていくものと期待していたら、そのまま中途半端に終わってしまった感じ。
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2021.10.1-450
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吉田修一さんを読むと、心の深いところに沈んでいる、自分であえて目を向けないようにしているものが浮かび上がってくる。必然的に苦しくなるんだけど、まるで自分はそれを待っていたかのように、共鳴するかのように、読み進めずにはいられない。なんでこんなのが書けるんだろう…。自由になることも、抜け出すこともたぶん本当はできるのに…できなくなる。捻れたまま大きくなって、その重みで、ゆっくりとゆっくりと崩壊に向かってゆく。そう、ゆっくり、ゆっくり、なんだよね。夢中で読み終えて、途方に暮れてしまった…。
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2017.04.12
ゼネコンの話しが出てきたので興味を覚えたが•••。 -
大宮や新都心のこと、身近な場所で楽しめた。
ただ、これで終わり?結局何?文学だなぁ。 -
【313】