アフターダーク

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レビュー : 711
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125369

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。ひきこまれるなんてことはなかったけども。
    村上春樹の小説はキムタクのドラマみたいなもんなんじゃないかと思った。
    一番印象に残ったのは、「普通の人は考えない。でも、僕は考える」ていうシーン。誰でもこういうことはあるでしょう。みんながみんなの特別な思考を繰り広げているけど、圧倒的な「普通」が存在する世の中。普通ってなんだろなー。単純な平均というわけでもない気がするけど。

  • 「色彩を持たない〜」で村上氏の小説を初めて読んで、一冊だけではどうにも好きかどうか判断できなかったため、読みました。
    新作と同様、謎が謎のまま残る部分があるため、消化不良の感が否めません。
    そして一体誰の視点だったのかも謎…。
    暗示や隠喩が込められているのかもしれませんが、そんなに深読みできませんでした>_<
    けれど面白くなかったかというと、人間模様や会話についてはそれなりに楽しく読めました。
    こんな人いない、という人もいるかもしれませんが、現実にはいそうにない人やことがあるからこその小説と思えば、オールオッケーです。

  • 時計のイラストがはいっているのがとても可愛い印象です。

    作品は非常にシリアスです。
    マリという19歳の少女の24時間を描いた小説なのですが、主人公を軸に、美しい姉、姉の同級生、中国人の女、元プロレスラー、エリートサラリーマンなど様々な人物がからみあって展開していきます。

    主人公はマリと書きましたが、正確には主人公マリと高橋の2人が
    主人公になるでしょうか。

    24時間という時間の中でファミレスからラブホ、ビジネスビル、
    生活空間と舞台がコロコロと変わっていきます。登場人物は連日TVで放送されている現代をそのまま切り取ったような人達。
    妙な現実感がありますが、こうして小説として読んでいると、
    取材されている「彼ら」の実在が懐疑的な影を帯びていきます。
    この物語は、どこで進行しているのだろうかというような。
    そんなあやふやで不可思議な印象、でもそれがすごくリアルなんです。

    マリとエリの2人の見えない視線の絡み合いも、作品に緊張感を
    与えている気がします。高橋が2人の関係の解決者というか、仲介者のような役目を果たして、2人の個性がはっきりと浮かび上がってきます。美しい2人なだけに非常に迫力があって、みどころになっていると思います。

    個人的にはマリに感情移入してしまうのですが、
    マリもエリも、どちらも好きになりました。
    でも私もマリほど優秀じゃないですが…。

    男性が非常に怖い存在に映ります。

    曲折を経て、マリと美しい姉、エリが迎えるラストシーンが印象的でした

  • 精神分析小説という村上ワールド。真夜中から明け方までの都市の一部という凝縮された時空間のなかに現代風俗を放り込み、村上的人間たちが浮遊する。朝日がさしても何も解決はしない。まるでユングの夢のように。

  • なんとも言えないお話でしたが、映画を観ているような不思議な作品でした。
    それはそれで嫌いではないので、好きです。
    一晩のお話にしては濃すぎる、と思いましたが、映像的です。
    白川のその後が気になります…組織に押されてしまうのか。。
    他の登場人物のその後も気になりますし、余韻の残る作品でした。
    眠れない夜中にゆるゆる浸るのに良さそうな世界です。

    そして読み始めてから気付いたのですが、多分「アンダーグラウンド」と思ってこちらを借りてきている…今度は間違えません。

  • 相変わらずの村上節健在。
    物語は展開するが相変わらず答えは見えそうで見えない。

  • 一気に読み終わるので、筆致は好きなんだと思う。読んでる最中の世界観も嫌いではない。でも、毎回読了感に悩まされる。2004年になにも思って筆者はこの作品を書いたんだろう。世紀末からの夜明けを表現したかったのかしら??いずれにせよ、何か通り過ぎていった。。

  • 深夜のお話。謎ばかりで思考停止。でも朝は来る。

  • これは村上春樹なのか。なんだか淡々とただ出来事を書いてるような。東京は一夜にしてたくさんの物語が存在する、というようなことを言いたかったのか。なんだか物足りない作品だったかな?

  • (2014/10/2読了)
    ある視点から語られている話。場面はみっつ。
    同じ夜の出来事なのか?
    共通の人物は、マリ。
    みっつとも、結末が見えないまま終わらせた意味は?
    内容が濃いのに、ページ数も少なく、文字も大きく、余白も多いので、嫌な予感がしていたけど、かなり不完全燃焼な気分。面白かっただけに残念。

    (内容)
    真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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