- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784062125680
感想・レビュー・書評
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とくに表題作がすきです。
タイトル通り、
大好きってこういうことだよねって深く納得。
エヴァンゲリオンの元ネタになったというのは本当だろうか。
私はこっちのがすきです。
肋骨融合ー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大切な誰かを失うことと対峙するとき、私たちはどんなリアクションをとるのだろうか。悲しみもする、相手に気遣いもする、そして怒り、天の理不尽を嘆いたりもする。だけれども、日常は変わらず日常であり続けるのだ。死にゆくとわかっていても人はつまらないジョークを言い合い、ちょっとしたことを気にして、言い合って傷つける。
日常が変わらず日常でありつづけること。愛というものが一つのきれいな結論ではなく、一つの恒常的に続くプロセスということ。その中人は自省し、ときに自分にあきれながらもそのプロセスを続ける。
無数の同テーマの短編が互いに関連しあいながら、本作はその一つのストーリーを紡ぐ。 -
友人が「舞城王太郎って一度読んだことあるけど、ひどいよあれ」と結構前に話していた印象が強すぎて、また、手にとってぱらぱらめくってみるとどうにも痛そうな(身体感覚として)表現が多く、敬遠していた。でも、初めて読んだ舞城王太郎のこの作品は、素晴らしい。
これはまぎれもない愛の物語だ。いくつかのストーリーに分断されているようでいて、しかしひとつの終わりに向かって、筆者はゆるぎない意志と信念をもって突き進む。
愛する者を失った悲しみを描いた物語は世の中に掃いて捨てるほどあって、そのどれもが使い古された表現でもって陳腐な感傷を繰り返しているに過ぎないけど、この作品は違うと思う。
強い愛。
愛は祈りだ。 -
愛している人を若くして亡くした場合の正解とは何なのでしょうか。
過去に囚われるのか、それとも現実と向き合っていくのかいいのかなど、考えてしまいました。
愛は祈りなのですね。 -
好き好き大好き超愛してるという何とも声に出したくなるタイトルと文頭の「愛は祈りだ〜」に惹かれて読んだものの、予想とは全然違う話だった。頭の中に浮かんだ葛藤や衝動をそのまま言葉にしたような文体で、フォントの可読性の低さや字詰めが詰まり気味なことも読みにくさに拍車をかけている。それが主人公たちのもどかしい思いとリンクしていると思った。いくつかある物語の中では「ニオモ」が好き。
ドリルホール・イン・マイ・ブレインは世界を救う義務を負って全能感に包まれても結局性欲に飲まれてしまうのがとても少年らしくて笑ってしまった。たいそうな力を持ったって所詮知識のある猿だから、若い時なんて。 -
舞城王太郎は脳に残る、口で転がしたくなるフレーズが本当にうまい。
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強烈なタイトルが気になって数年経ち、ふと書店で見つけたので読み始めた。
この著者の本ははじめてだったがちょっと自分には合わないかな。
文学的だしロックな勢いも感じるけど自分が読むには若すぎる。
ヴィレバンとかのブラックライトの明かりで読んだら頭おかしくなりそうなイメージ。
ザ・サブカルって思えた。
読みやすい表題作。
終始グロい後半の書き下ろし。
10代の時に読んでればまた感じ方は違ったのだろうか。 -
表題作は文庫版でレビューをあげたので割愛しますが、読んだばかりなのにもう一度読んでしまったくらい心に響く話でした。単行本にだけ入っていた「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は、正直に言ってよくわかりません。でも感じることはできている気がするのは、このぶっ飛び方がやっぱりとても愛おしいのです。書体や紙質の違いを堪能しましたし、表紙裏やイラストギャラリーは凄い勢いで洪水のように私の中に流れ込み、文章だけでなく視覚でや触覚で私を圧倒しました。文庫で分けた理由もわかる気がしますがこちらは一冊で一つの芸術ですね。
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内容が現実離れしてぶっ飛んでいる。よくわからないので何回か読む必要を感じました。でも、読み終わったときにはなんとなくわかったような感じになる不思議な小説です。一回読みでは気づかない、なにかメッセージがたくさんあるんだろうか。また読んでみよう。
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読んでいると背中が痒くなる。
著者プロフィール
舞城王太郎の作品





