すらすら読める養生訓

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125826

作品紹介・あらすじ

「養生の術をまなんで、よくわが身をたもつべし。長生きすれば、楽多く益多し」
ここには、長生きするのが養生の目的ではなく、老後を楽しく過ごすために養生をする、という益軒の人生哲学がある。

総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき

「養生の術は 先(まず)心気を養うべし」
『養生訓』といえば、からだの養生とすぐ思いがちだが、益軒は心の養生を優先して説いている。それは心身相関の確固とした理念、からだは心によって養われ、心はからだによって養われるという考えからである。だから益軒はまず、「養生の第一歩は心と気を養うことである」、だから「心を和らかにし、気を平らかにし」と説き、「心を養いからだを養う工夫は1つである」と言うのである。――<本文より>

感想・レビュー・書評

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  • 表面的言説だけでなく、思想傾向にまで言及している。

  • 読んで良かった、出会えて良かったと思える本だった。著者は自分なりの養生訓を見つけるようにと、説いている。

    腹は八分、酒は宴たけなわにて止めるがよいと。しかし意思の力が弱ければ、足るを知ることは難しい。それでも何事か控えめになって、返って体がうまく回る方向に向かえば、やはり少しは知恵がついた、読んだ甲斐があったというものだろう。

  • 解説が不要なくらいすらすら読めた。自分にとってはそこまで目新しい内容でもなかったが、古人の教えというだけで深く感じる。

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著者プロフィール

1927-2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966-97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書:『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。

「2018年 『日本人の死生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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