No.6〔ナンバーシックス〕 #3 (YA!ENTERTAINMENT)

  • 講談社
3.81
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125857

作品紹介・あらすじ

「西ブロック」でイヌカシに仕事を紹介された紫苑。「NO.6」の研究員に連れ去られた沙布。紫苑の母・火藍からの緊急メッセージを受け取ったネズミはその真実を紫苑に隠す。ネズミの心の葛藤…。彼らは成功率がほとんどない仲間の救出に向かうのか?それとも…。疾走する近未来サバイバル小説待望の第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 自分で考えることと責任の意味を終えてくれる小説。

    遂にNo.6の一部の矯正施設潜入前の話です。
    前段階の話で大きな進展はありませんでした。
    しかし、最後の意味が気になります・・・

    次回は大きくストーリが動きそうで楽しみです。

  • 純粋すぎてあぶなっかしい紫苑。甘っちょろい考えではここでは生きていけないと言いつつも、ネズミもイヌカシも、打算のない優しさと素直さを持った彼を放っておけない。紫苑がかわいがる動物たちが彼を慕う姿がかわいい。

    徹底的に管理され、苦痛も悩みも排除された理想の都市、No.6。住民たちは、誕生から死まで、ここで幸せに安全に過ごしていけると思い込んでいる。いや、そう思わされている…それに、火藍は気がついてしまった。気がついて疑いを持ち、批判しようとする人間を、市当局は危険視する。うすら寒くなるような光景だ。
    火藍と同じように、現代を生きる我々も、いろいろと考えさせられる。

    次巻はいよいよ…ますます目が離せない。

  • 紫苑が悲しまないように矯正施設に行って沙布を助けようとするネズミが優しすぎて萌え死にそうなわけですが。ネズミにもno6を壊すという理由があるにしろ、寄生蜂で勝手に瓦解するかもしれないのを待ってもいい状態だったのに。

    ネズミとイヌカシの掛け合いも楽しい。紫苑って本当愛されすぎだなぁv

    そして、おやすみのちゅぅもといさよならのキスキターーーーー!児童書すごいな!紫苑は天然すぎだけどネズミはこんなキスされて嫌悪を全く感じないとこが最早愛だよなぁ。男同士でもニコニコ動画的な冗談ではやるみたいだけど、マジは友情じゃないからぁあああああ。きゅんきゅんっすよvv

    あさのあつこ万歳。

  • きみに出逢えてよかった。







    揺らぐネズミが可愛すぎる。
    まっすぐで正直で素直で、理解できない紫苑も可愛すぎる。
    主人公2人組もともかく、なんだかだんだん他の人物までそこにいて当たり前のような気がしてくる。読んでるこっちも西ブロックに同化してきてる気がして、読むのを止められない。
    面白い、というより楽しい。

    怖ろしい方向へ向かってるのはわかるんだけど、西ブロックで彼らの中に加わりたいとか思ってしまう自分てどうなんだろうw
    西ブロックて聖都市なんかよりずっとずっと汚くて、人間らしいなぁ(褒めてます)。

  • 「NO.6」の治安局員に連れ去られた
    沙布。ネズミはその事実を紫苑に隠し、悩む。
    果たして、彼らは成功率がほとんどない仲間の救出に向かうのか……?

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    おおう…おやすみのキスしはりましたよ…びっくらこいたわ
    あんまり話進まなかったね
    続き続き!

  • 最初から最後まで沙布の安否が気になってしまう

    でも少しずつ味方が内外に増えていくのが嬉しいですね

    登場時からちょっとお気に入りだったイヌカシがよりお気に入りになりました。よく頑張ってくれたねイヌカシ!ただただかわいい!

    紫苑とネズミがお互いの弱点になってしまっていることが今後の物語でどう生かされていくのかが気になります。

    「自分のやったことが間違ってなかったと今でも、言い切れるのか?」

    ここからの会話大好きすぎます。

  • 1巻から2巻は間を開けてしまったので、2巻のあと3巻はすぐに借りました。

    5冊同時進行で読んでいて、1番興味がない気がしていたこの本を1番最初に読了。

    SFは好みですがではなく、面白いのか面白くないのかよくわからないけれど、サラッと読めるので最後まで読もうと思います。

    NO.6と西ブロックの関係が、先進国と途上国の関係、もしくは途上国の超格差社会を彷彿させ、この世界がどうなっていってしまうのか気になるように、ストーリーの続き気になるのかもしれません。

    若い人がお互い影響し合いながら葛藤して少しずつ変わって行くのはいいなぁと思いました。

  • 紫苑はイヌカシの犬たちを洗うバイトを始め、ネズミはイヌカシに、紫苑の友人・沙布が囚われている矯正施設の調査を依頼する。
    NO.6内では沙布を目の前で連れていかれてた紫苑の母・火藍が落ち込んでいるところ、老婦人に話しかけられ、NO.6は理想ではないと話してしまう直前に、楊眠に助けられる。
    紫苑は力河に連れていかれた衣料店で沙布のコートを見つけ、沙布が矯正施設にいることを知り、助けるために動き出す。

    紫苑の純粋さに感化されるネズミと西ブロックの人たち。純粋培養で少し幼いけどそれが人の胸を打つのかな。

    「おやすみのキス」のくだりは驚いたー。

  • 久しぶりに読んだけれどやっぱNO.6は最高。楽しい、鮮やか、鋭い。
    3巻では紫苑のおぼっちゃんさとネズミとかイヌカシとかの強かさというか、生きていくために身につけた地に足つけた泥臭さとの対比が描かれていて、好きだなと思うのだけれど、あんなにおぼっちゃんな紫苑が矯正施設をきっかけにみるみるうちに狂って、割り切って変わって行ってしまうんだ、という事実がしんどかった。
    ネズミは紫苑の理想主義で能天気な無垢さに希望を抱いていたのに、それを裏切られてしまう。紫苑が変質しても互いに支え合っていることは確かなんだけど、自分のためとはいえ躊躇なく人間に引き金を引ける男になって欲しくなかったんだよなネズミは。
    あの二人最高すぎるんだけど、変質してっちゃうのが時の流れは残酷だって感じだし、あんなに綺麗な思い出だったのに、紫苑はやっぱり量産型クソな、目的のためには人を犠牲にするような大人に育ってしまって。手が汚れていて。しんどい。

  • 紫苑。ネズミ。イヌカシ。力河。
    紫苑の為沙布を矯正施設から助け出す相談を始める。
    みんな紫苑の温もりに触れて力になりたいと思ってくれるようになる。
    母親の火藍にも仲間が出来そう。
    いつか母親にも再会して欲しい。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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