車掌さんの恋

著者 :
  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062125970

作品紹介・あらすじ

突然、乗務員室にあらわれた謎の少女。車掌さんは困惑しながらも、その少女に"心のざわめき"を覚える。過去と現在をつなぐ表題作『車掌さんの恋』ほか四篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 大人に憧れる少年、自由に生きたい女子高生、過去にしばられる男。
    それぞれの思いを乗せて電車は行く。
    そこにレールのあるかぎり——。
    電車がはこぶ、どこか懐かしい5つの物語。
    突然、乗務員室にあらわれた謎の少女。
    車掌さんは困惑しながらも、その少女に“心のざわめき”を覚える。
    (アマゾンより引用)

    最後の話が面白かった。

  • 電車に関係する短編集なのだけどどうにもスッキリしませんでした。
    表題にあるような車掌さんの恋はよくわかんなかったなぁ。
    でもよく言われる「元カノは別れても自分に未練があるのではないのか」という心情はこんな感じなのかな、とは思いましたわ。

    キセル姫は好きです。
    自分をわかってくれている味方は心強いですよね。

  • つまらなすぎて最後まで読めなかった。

  • 絵が書いてなくとも装画?
    「きせる姫」が良かった。

    装画 / 中村 桂子
    装丁 / 坂川 栄治+田中 久子(坂川事務所)
    初出 / 『小説現代』2003年2月号・5月号・10月号、2004年2月号・5月号。

  • 電車が出てくる短編集。

    車掌さんの恋 : 昔の恋人と車掌室に乗り込む女子高生。
    中吊り泥棒 : アイドルに恋して。
    ボックス・シート : 不倫の2人。
    きせる姫 : 優等生少女のきせる乗車。友達。
    あみだなの上 : 水色の風呂敷包み。死ぬ人を乗せた電車。

    私は、あみだなの上!これが好き。
    ファンタジーのような、
    ちょっとシュールなような。
    奥さんへの思いとか、切なくて少し悲しい。

  • うーむ。最後まで「車掌さん」呼びは、おっ?!と思ったけど。
    「ボック・シート」はなんか共感できるけど。
    …って、感じ。

  • 短編集ですが、すっきりしない話がずっーーと続くので、正直気持ちが良くない(^^;;
    私が、最後にスカッとしたり、ほっこりする話が好きってのもあるけど‥
    どの登場人物にも感情移入できないまま、好きになれないまま、話が進んで
    最後に思わせぶりに終わる話ばかりなので
    疲れる。。
    途中で、この話はやく終わらないかなって思っちゃうくらい‥。。。

    初めて読んだこの作家さんのお話が、すごく良かったから、楽しみにして他のを読んだのに
    裏切られた感じで、すごく残念。
    他はどうしようかなー(~_~;)

    きせる姫は、唯一まぁいいかなと思えた。
    途中、いらっとするけど。

  • 電車がモチーフとなった短編集。
    最後におさめられた「あみだなの上」が特に印象的だった。『この世』と『あの世』を結ぶ電車の中で、人生を振り返る主人公。一生懸命に生きていても、うまくいかないことは多い。心の中にいつの間にか抱えていた重い後悔や悔いが、解き放たれていく様が清々しかった。まさにあの世に旅立とうとしている主人公を、必死で呼び止めようとする、奥さんの姿が感動的だった。幸せばかりの関係でなくても、何十年も夫婦として過ごしてきた2人の絆の深さ・重みが心に染みた。

  • 短編集。

    いつも毎日電車の運行が乱れないように安全を確かめて
    仕事をこなし、同じ日々を過ごす車掌さん。

    ある日見知らぬ女子高生が、乗務員室にこっそり乗り込んできてから、車掌さんの日々は少しだけ、変わった。

    は~ん。んんんんって感じ(何
    車掌さんの恋よりも他の話の方が引き込まれたような気もしない(何
    う~ん、あんまり、引き込まれなかった。残念)^o^(

  • 短編集だとは思わずに全部車掌さんネタでいってくれるのかと…!
    しかもどれもこうすっきりしない感じでした。
    恋愛、と呼ぶには淡すぎる感じ。
    読みやすいといえばそうなんでしょうが(実際すぐに読み終えました)
    ちょっと物足りないと言えば物足りないかなー、というのが素直な感想です。
    正直、一番最初の車掌さんのお話以外既にうろおぼえという悲劇……。

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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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