- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062126410
感想・レビュー・書評
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この人の本はどれも面白いし、
引き込まれるので大好きです。
今回短編集で、いつもと違うかなと思ったけど、
どれも話に引き込まれるし、
一部、話がリンクするところもあり、
それがまた面白く。
アクション映画を見ているようなハラハラ感を
味わえました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思わず絶句して本を取り落としました。
まさかまさかそんなとこでそんなつながり…!
今でもあの息を呑んだ感覚が忘れられません。そしてあの景色へ続いてくのかと思うと、もうね、もうね…!
とにかくそれに度肝を抜かれましたが、それ以外の短編もすごくよかった。やっぱり好きだなあ。どうしてこんなに全部もってかれるんだろう。
大切なこと、守るべきこと、自分にとって何ができるかということ。それをきちんと考えるということ。背筋を伸ばして、きちんと誠実に、ただ何かのために、生きていきたいと思える物語です。 -
福井晴敏氏の著書は初めて読みました。
スパイ物。正確に言えば、自衛隊公安にかかわる人々の短編集です。
公安にかかわる人々の、
国防ではなく人としてのありようが非常に真摯に伝わる作品でした。 -
【391】
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愛する男を待ち続ける女。
隠居した天才的スリ。
タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。
心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。
あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。
最後の1作には、亡国のイージスに登場する、如月行も出てきます。
思わずにやりとしてしまいます。 -
久々に福井晴敏を読んだのでまとめて登録
この短編集、何となく引き込まれて一気に読んだ
特に「畳算」はいいねえ
Don't fall in love with me -
図書館より
防衛庁情報局市ヶ谷の人々の活躍を描いた短編集。
印象的なのは『畳算』
とある任務のためにさびれた旅館に向かう市ヶ谷の男性職員が主人公。
彼の交渉相手となる老婆のイメージが鮮烈です。男らしくもありそれでいてとても女らしく彼女の半生を考えるととても切なく感じます。
『920を待ちながら』は先の読めない展開の続くミステリー要素の強い作品で、良かったです。過去の記憶を引きずる主人公の描写もハードボイルド的でかっこいい!
どの短編もアクション要素やハードボイルドの要素を詰め込んだ作品でした。ただ短編として書くには情報量やスケールが大きすぎたためか少し読みにくい文体だったかなあ、という印象も残りました。
日本推理作家協会賞〈短編部門〉候補作『畳算』収録 -
諜報機関で働くスパイたちの短編集。