- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062126496
作品紹介・あらすじ
警報音少女に翼の生えた少年、空中に浮かぶ先輩、そして…。中学3年生の多彩な「自意識」を投影した、きらめく4編のショート・ストーリー。
感想・レビュー・書評
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決断に迷うと鳴り出す踏切
空を砕く恋心
背中に生えた翼と足の下に出来た空間...
そんな
他の子とはちょっと違う特徴を持った少年少女のお話
人生を変えられるほど大きくもない
個性とすら呼べるほどのそれは、子供から大人へと変化していく少年たちの繊細な心の表れのようだ
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=209520詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
決断を迫られると鳴り出す踏切。
空を砕く恋心。
背中に生えた翼や、
足の下に生まれた空間。
そういうささやかな不思議をもった少年少女のお話。
何かを大きく変えるわけでもなく、
しかし、彼らの心を具現化したようなその不思議な個性は
秘めたい気持ちと気づいて欲しい気持ちのせめぎ合いのようで
なんだかもどかしいなぁと思った
児童文学?にしてはドキリとするようなシーンもあり
最近の子はこういうの読むんだなぁと
そこにもまた複雑な現代の心模様を感じるのだった -
いろんな意味で痛々しい。
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不安になると踏み切りの警報音が体の中で鳴り出す美野里、背中に翼が生えている中也、鹿沼先輩が気になる晴実、「月に帰りたい」と願う磨布(まふ)と「森になりたい」と言う衣生(いなり)。中学生が主人公の4つの物語。
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<内容>警報音少女に翼の生えた少年、空中に浮かぶ先輩、そして最後は木になる親友・・・。中学3年生の多彩な「自意識」を投影した、きらめく4編のショート・ストーリー。
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展開は魅力的なんですが、読むのに苦労しました。
私とは文面と相性が悪かったみたいで
すごくつまらなかったです。 -
世界を救うことはできない、ただの特殊能力。
日常の中に普通に存在する、特殊能力。
それを持つのはごく普通の人間。本当に、ごく普通の。
恋の味、どんな味なんだろう。
バタバタしたくなっちゃうのね、そうなのかあ。
自分のことを知ってほしい、認めてほしい。
それをしてもらえることは、すごく嬉しいこと、心地よいこと。
だからつい、その相手に甘えるのです。
相手の状況も考えず。
自分を知ってほしいなら、相手のことも知らないと。
相手の状況も考えないと。
押し付けるだけになる、傷つけるだけになる。
時には何もいわない、何も聞かないことが優しさになる。
そして点検するお父さんは、最低だと思います。
それこそ、自分の知りたい気持ちだけを相手に押し付ける、弱い立場の人間に押し付ける自分勝手。
その行動が、どれだけ相手を傷つけてるか、気づきもしないのでしょう。
人間、強くない。
特殊能力があっても、強くはないのよ。
人間なんだもの。
でも、生きてゆく。 -
2014.5.30
短編集。きらきらしたファンタジー恋愛小説。言葉がサイダーみたいにはじけていて、雨の季節に読んだら素敵な本。登場する各話の主人公の女の子が可愛い。ああ、恋ってこうだった、って思い出す。 -
「プラネタリウムのあとで」を読む前に、数年ぶりに再読。やっぱりこの短編集好きだなぁ。どれもいいけれど、「水に棲む」「つきのこども」が切なくてよい。
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とても不思議なお話しの短編集でした。
それぞれに出てくる登場人物たちは、風変わり。
好きな人を見ると、空から青くて甘いフレークが降って来る少女。
背中に翼が生えている少年。
15センチ浮いてる少年。
森になってしまった少女。
でもどれも繊細な表現で、
本なんだけど、
かわいい雑貨達を見てるような気分になります。