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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062126618
みんなの感想まとめ
物語の深いテーマと歴史的背景が交錯する作品で、源氏物語の一部を現代の視点で補完した内容が魅力です。著者は、失われたと思われる「かがやく日の宮」の物語を再構築し、読者に新たな視点を提供します。短時間で読...
感想・レビュー・書評
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源氏物語タイトルだけで本文がない「かがやく日の宮」を瀬戸内寂聴氏が補完したもの。
すぐ読み終わるので読んでみるのはいいけれど、果たしてこれが必要かと言われたら、それはやはりいらない気もする。
書かれたのに消されたにしても
そもそも書かれなかったにしても
どちら俺気にも妙であってその事実を楽しめばいい気もする。
激しく反対という気持ちはないけど、ますます光源氏が嫌いになる展開ではあった。
著者を批判したいわけではないことは書いておく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり『源氏物語』はすごい。
1000年以上前に描かれたものなのに。
作家さんは常に挑みたくなるものなんですね。
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『源氏物語』に題名のみが存在し、その内容が謎となっている「かかやく日の宮」を瀬戸内さんが妄想をふくらませて創作してしまった、というお話。
ここでは題名を他の巻に合わせて「藤壺」とし、光源氏と藤壺の宮との最初の逢瀬を類い希な知識と想像力で描く。
現代文と古文の両方を楽しめるのがなかなか良かった。 -
図書館で借りました。源氏の君と藤壺の宮の初めての逢瀬が描かれています。
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源氏物語に題名のみで存在しない「かかやく日の宮」
これを藤壺と源氏の最初の逢瀬だと考え、創作した物語。
現代文と古語文の2通りが収められています。
葵の君、藤壺とお付きの女官王命婦との逢瀬の描写がなまめかしいです。 -
男女の行為そのものの描写について、紫式部がほとんど省く手法を取っているのと比べると、藤壺とのことも王命婦とのことも、寂聴さんは少々書き過ぎのような気がします。
「命婦やうやう果て終りぬ」とか、「抱きたてまつる御胸の宝珠、ふくよかにまろやかなり。御手にささげ持ちて」云々とか、「されどただ一たび、君は、わが背に巻かれし女の御腕にかすかなる力こめられたるをしりたまふ」とか。
完全に独立した小説としてみると、それでもいいのだろうと思いますが。 -
(2008.10.05読了)(2008.10.04購入)
源氏物語の中に、題名だけ伝えられていて本文のない「輝く日の宮」という帖があり、瀬戸内さんはそれを書き始めたところ、丸谷才一さんが、同名の小説を発表した。
「輝く日の宮」丸谷 才一(著) 講談社 (2003/6/10)
「その小説のヒロインの若くて魅力的な独身の国文学専攻の女学者が、やはり「輝く日の宮」が源氏物語には含まれていたと仮定して、その帖を書いてしまうのです。丸谷さんの国文学の教養のすべてを賭け、丸谷さんの小説家としてのテクニックのあらゆる秘術を総動員して書かれているので、面白くない筈はありません。」(9頁)
「雲隠れ」という帖も、本文がありませんが、題名だけは伝えられてきています。光源氏の死亡の場面が描かれていただろうといわれます。「輝く日の宮」は、題だけが、旧い研究所に残されているもので、藤原定家の書いた源氏物語の註釈書「奥入」では、「輝く日の宮」は最初から本文がなかっただろうと述べている。
「輝く日の宮」とは、「源氏の父の桐壺帝の女御として入内した藤壺の宮につけられたニックネームのような名前なのです。」(10頁)
「輝く日の宮」の帖は、「源氏と藤壺の初めて結ばれた場面が描かれていた」と思われます。
「源氏物語の当時、高貴な女人の部屋に忍び込むには、女房の助力なしには不可能でした。藤壺の女御には王命婦という女房が、入内の前からお傍に仕えていました。王命婦に源氏が手引きをせがんで、藤壺との密会が果たされます。」(12頁)
44ページほどの内容で、見事に再現されています。現代文だけでは満足できず、古語版も作成されています。自信がなかったので、石埜敬子先生に指導をお願いしたとのことです。古語文は29頁ほどです。現代文にはあっても古語版には対応する部分がない部分がありますので、実際の「源氏物語」翻訳もこのように行われたのかな、想像されます。
「源氏物語」をすでに読み終わられた方にお勧めです。
☆瀬戸内晴美さんの本(既読)
「美は乱調にあり」瀬戸内晴美著、角川文庫、1969.08.20
「諧調は偽りなり(上)」瀬戸内晴美著、文芸春秋、1984.03.01
「諧調は偽りなり(下)」瀬戸内晴美著、文芸春秋、1984.03.01
「源氏物語の女性たち」瀬戸内寂聴著、NHKライブラリー、1997.11.20
「いよよ華やぐ」瀬戸内寂聴著、日本経済新聞・朝刊、1997.12.01-1998.12.13
「釈迦と女とこの世の苦」瀬戸内寂聴著、NHK人間講座、2000.04.01
(2008年10月5日・記) -
2008/1/13
L-H
2008/1/13
2008/1/20 -
装丁:関口瑚 装画:加藤一
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