グランド・フィナーレ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 741
レビュー : 155
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127936

感想・レビュー・書評

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  • 私には理解不能

  • 第132回 芥川賞

    芥川賞というものが、「純文学」に対して与えられるべき賞だという規定からすれば、阿部氏の受賞はなるほどそうなのかもしれない。ただ、読了した人の感想を聞けば、おそらく両端になってくるだろうことは否めない。
    受賞作にして本書のタイトルにもなっている中篇『グランド・フィナーレ』は、ロリコン趣味が妻にバレてしまい離婚。愛娘とも会えなくなってしまった30代の男が主人公だ。何とかして愛娘に会おうと接近を試みるものの、法的にも会うことを禁止された身となってしまってはそれも適わない。行き場を失った主人公はやがて実家へ帰り・・・という話だ。
    大江健三郎の如き難解な文言も登場し、「文学」という規定にはしっくりと収まっているように思うのだが、如何せん文意が掴みにくい。まして併録されている他の3篇については、その度合いはさらに強まり、私には到底理解できなかった。
    文学を文学として味わいたい人なら、読んで然るべきだろうと思う。

    2005年2月/講談社/単行本

  • ちょっとなー、というのが正直な感想。シンセミアほどのパワーは感じませんでした。

  • くどいまでの隠喩と直喩の仕方は嫌いじゃなかった。そこが主人公の持ち味にしたかったんだろうな、ともとれそう。

  • やはり「神町」と関わりのある作品。
    阿部和重氏の作品に本作から入ってしまった場合、
    次の作品を手に取る機会はなかなか訪れそうに無いなぁ、
    という気が少しする。
    萎んでいきそうな話を、力技で立て直す力量はさすがだ。

    2004 年下半期 第 132 回芥川賞受賞作品。
    (1 年前には「金原ひとみ」と「綿矢りさ」が受賞している。この頃はちょっとおかしかったのかも知れない。)

  • ロリコンの教育映画監督が、自分の娘の裸の写真を撮影したことで家庭が崩壊し、引きこもった田舎で、二人の女児に出会うという話。文章は丁寧に書かれているし、色や雰囲気や服装に拘ったんだなという部分が好印象。しかし、投げっぱなしの設定がいくつもある上に、ラストがどうグランド・フィナーレなのかを書いていないので消化不良。物語という平面の上に時代を切り取ったようなボコボコとした手触りのディティールを感じるのだが、ロリコンも生かされていないし、女児のキャラも薄い。ひたすら主人公が独白している印象。いくつかある長台詞が言いたいテーマなのかもしれないが、偽善者的であまり好きではなかった。芥川賞対策で書かれた作品?

  • 神町サーガを鳥瞰する物語である『ピストルズ』を先に読んでいたため、味わいが半減してしまった。
    ただ、Iからの強烈な批判を受ける1部終了時点までは楽しめた。個人的にはあそこで終わってもよかった。
    表題以外の作品は、正直読む価値を感じなかった。

  • 第132回 芥川賞 初版

  • 「ロリコン」なんて聞くと、気持ち悪くて仕方ないのだけれど、この本の主人公にはあまり嫌悪感を感じない。
    語り口が普通で冷静だからか、こちらも淡々と受け入れてしまう。
    その普通さが怖さに変るのがIの話の内容だ。
    彼は最後に出会った少女たちを大人として助けてあげられるのだろうか。

  • いつもの前半。別人が書いたような後半、ドキドキしたが、もうひとつ行って欲しかった。

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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