- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062128551
作品紹介・あらすじ
イトマン事件、コスモ信組事件、TCW事件…経済犯罪史に残る三事件の裏面で蠢いた日経幹部がいた。元・日経エース記者だった著者は、疑惑を追及するため孤独な闘いを挑む。精緻な分析・調査によって、浮かび上がってきた背筋の寒くなるような真相とは-。
感想・レビュー・書評
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要約しました。
イトマン事件とかよくわからなくて、ウィキペディアとあわせたらよくわかった
大塚さんはまだ裁判で争っているんですね、
事実無根ということはないだろうけど、どんな気持ちで会社で働いているのだろう。
色々思ったが多くは語らず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『メディアの支配者』からの流れ<br />文庫化されない?
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1,800円
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業界紹介誌でなく、ジャーナリズム。日経新聞を後者で捉え、内部告発へ。懲戒解雇くらいながら、法廷闘争後に和解、復職した著者のエッセイ。当時の様子を熱っぽく綴る。新聞編集の様子が伝わる前半が興味深かった。復職後、どのように仕事をしたんだろう。そのへんも書いた、続編があるといいのだが。
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もちろんイトマン事件やその他経済事犯についても書かれているけど、それよりも内部告発の法整備が出来る前に、株主総会でトップを打ち落としたドラマとして一級品。世の中間管理職の拍手喝采が聞こえてくる。あと、著者の基本的にやる気の無いスタンスがスゲー好感できる。
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日経新聞社社員が日経新聞のダークな部分を描いたノンフィクション。取材対象の企業のおエライさんからの圧力で、記事の内容やタイミングを変えたり。特定の飲み屋に1年間で数千万円もの接待費を使ったり。日経新聞も見事に腐っていることがよくわかった。腐ってても潰れないんですね。守られてるユルい業界って楽でいいなと思う。ダークな話だけでなく、新聞記者の日常やバブル崩壊以降の日本の経済事件についても面白く書かれている。新聞に書いてあることは正しいと思っている人にオススメ。
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日経新聞の現役記者による、日経新聞の触れられない暗部を生々しく記した一冊。中でも圧巻な、鶴田社長解任に向けての、筆者の告白は、事実とは思えないほど、興味深い。まさに事実は小説より奇なりである。高杉良の「乱気流」という作品にもなっている出来事の当事者による手記だけに、非常に読む価値は高いであろう。報道の舞台裏に迫ったノンフィクションは数あれど、自らの所属する組織の影の部分に鋭く迫った作品は珍しい。その意味で、筆者の勇気には感服である。マスコミという組織の、前時代性というものを、浮き彫りにする一冊である。