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- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062128650
作品紹介・あらすじ
原子力研究所の放射線漏れ事故の中で、立ち向かう老人の話など、被爆を乗り越えて、生きる人々を描く短編集。
感想・レビュー・書評
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著者の林京子さんは、1930年生まれで、2017年に亡くなっています。
長崎県長崎市出身で、1963年に被爆者手帳を受けています。
今読んでいる、この作品は、2004年頃雑誌に発表されたもので、著者が74歳位の時に書かれたものと思われます。
『希望』には、5編収められているが、そのうちの、表題作『希望』を読む予定だった。
が、数ページ読んで、中断。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
被爆体験について書き続けてきた作家の最新短篇集。JCO事故を受けて書かれた「収穫」ほか5編を収める。表題作は、被爆により進学をあきらめざるを得なかった若い女性が主人公。彼女は最後に子どもを「創る」決心をするが、それが常に叶うとは限らないのが現実というもので、そのとき希望は何に転じるのだろうかと、考え込んでしまう。被爆とは、ジェンダーを抜きには語れない経験なのだ。上海の娘時代と現在を夢現のように行き来する老女4姉妹を描く「ぶーらんこ ぶうらんこ」も印象に残った。
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