黍の花ゆれる

著者 : 植松三十里
  • 講談社 (2005年6月発売)
3.71
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  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062129022

黍の花ゆれるの感想・レビュー・書評

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  • 奄美大島などを舞台とした作品です。

  • あっさり読了。
     
    西郷隆盛が奄美に流されたときの妻、「島妻」(島にいる間限定の妻)の愛加那の生涯。
    西郷隆盛には悪い印象が強かったせいか、どうにもうさんくさい感じがしてしまった。
     
    奄美独特のユタや入墨が独特の印象を与えている。また女性が機を織るため、女性の方が喜ばれるという文化と、鹿児島の男尊女卑との対比が強かった。西郷隆盛が島を出るときの立ち居振る舞いも、いまいちすっきりしない。人前で「おなご」に優しい目線ひとつ向けられないことはちっともいいと思えない。
     
    ラブストーリーとしては、いいのだろうけれど。

    西郷隆盛の島妻として生きた女性の一生を描いたという小説としては、もう少しものたりなかった。
     
    こどもたち、また鹿児島の西郷家との確執や、親戚との軋轢などはもっと詳しく知りたかった。だけれど今生きている人にも関わることだから難しいのだろうか。
    鹿児島の西郷のもとに行き、アメリカに留学し、前途洋洋かと思われた長男が、戦争により大怪我をした後、役人として出世していったようだ。物語では大怪我をし奄美に戻った後、出て行ったところまで描かれていた。
    その後の人生など、調べたら京都市長にもなっていたということで、興味深かった。テレビで見たことがある陶芸家の西郷氏はこの人の子孫のようだ。
     
    息子も娘も、庶子であり、島妻の娘ということで、西郷家ではかなりきつい思いをしたのだろうと、物語にも簡単にしか出てこないけれど、その事実だけでも悲しいことが山ほどあっただろうと想像できた。
    この二人の生涯をもっと知りたいと思った。

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