ダブルハッピネス

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 92
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130424

作品紹介・あらすじ

生きてきた年数×365回以上、自分の裸を見ているけれど、いまだにこの体が自分のものだというのが信じられない。信じられないというよりも不思議といったほうがいいかもしれない。「女体の着ぐるみ」もしくは「女体スーツ」を身につけているとしか思えないのだ。他人の裸を見ているような感覚に陥ってしまう。いったい僕は何者なのか?鏡を見るたびに、鏡の向こうに映る僕に問いかける。「おまえは誰なんだ?」体は「女」だけど心は「男」の性同一性障害。辛さ、悲しみは2倍だけど、2倍楽しいフミノの青春。2004年度女子フェンシング日本代表の早大生がカミングアウト!性同一性障害の青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 読書はこんな力をを持つんだな、と実感した。体は女性で心は男性として生まれた性同一性障害の悩みと葛藤がよくわかる。心情的だけでなく、科学的・統計的な視点からも教えてくれる。▼男と女の要素、体の性別、心の性別、恋愛対象の3つに分けると組み合わせは27通り。そして性的にあいまいな形で生まれて来る人の割合は予想以上に多いことに驚く。1000人に1人が半陰陽、すなわち女性と男性の両方の要素を有する、またはどちらの要素も持たない(p214)。早稲田の大学院の卒論テーマが見識を深めたようだ。▼筆者を囲む素晴らしい家族や友人の力も見逃せない。おかんのことばにも感激した。「どれだけたくさんの人と出会うか、どれだけ多くの活字を読むか、どれだけ長い距離を移動するか。この3つによって人間の成長が決まる」

  • あんなこと、こんなこと。
    赤裸々に書けるの、すごい。

  • トランスジェンダーのことが、本当によく分かる。ここまで赤裸々に書かれた著者に敬意を表したい。当事者にはなかなか会えないが、まるで当事者の友人に語ってもらっているような気持ちで読めた。人事に携わる者として、大変参考になった。

  • 杉山文野さんのライフヒストリー。純粋にカッコいいよ。性別とか関係なくカッコいい。自分も杉山文野さんみたいにアクティブで誰とでも仲良くなれるような人間になりたいと思った。そのためにはたくさんの人と会話して楽しんで過ごすことだなって思った。

  • 日本女子大学ってほんとにポンジョっていうんだ

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:916||S
    資料ID:50600465

    ※2013年4月の「闘病記」でも取り上げました。

  • この類の本でもっとも読みやすいものに分類されるのかな、と思う。まあ面白かった。この本出版後についても、ぜひ本を書いてほしい。

  • 作者は「性同一性障害」をカミングアウトし、今は男性として暮らしている。身体は「女」、心は「男」という境遇に葛藤しながら、楽しい家族や仲間に囲まれて、人生をおもしろくもマジメに前向きに進んでいます。人間関係や人には言えないような悩みを抱えてしまった時に。
    (ぐっさん)

  • 持って生まれた“違い”が障害なのか? 
    それとも”違い”を受け入れることのできない社会に障害があるのか?
    障害ってなんだろう?

    楽しく読み進めながらも、ホロリとさせられる。
    読んだ方にとって次につながる何かのきっかけになると思います。

  • 性同一性障害の著者。
    彼が性同一性障害ということは関係なく、考え方に「そうそう」とうなずく部分が多かった。
    「普通」って何?
    男と女、どうして二分化するの?

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著者プロフィール

1981年東京都生まれ。フェンシング元女子日本代表。
早稲田大学大学院にてジェンダー論を学んだ後、その研究内容と性同一性障害と診断を受けた自身の体験を織り交ぜた『ダブルハッピネス』を講談社より出版。韓国語翻訳やコミック化されるなど話題を呼んだ。卒業後、2年間のバックパッカー生活で世界約50カ国+南極を巡り、現地で様々な社会問題と向き合う。帰国後、一般企業に3年ほど勤め独立。現在は、日本最大のLGBTプライドパレードである特定非営利活動法人 東京レインボープライド共同代表理事、セクシュアル・マイノリティの子供たちをサポートするNPO法人ハートをつなごう学校代表、各地での講演会やメディア出演など、活動は多岐にわたる。日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ証明書発行に携わり、渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務める。


「2009年 『ダブルハッピネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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