天使のナイフ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130554

感想・レビュー・書評

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  • ちょうどよい小説。
    重さ、量、どきどき感、
    すべてが適量です。

  • 犯人の二重構造はイイ。

  • 天使のナイフ/薬丸岳:第51回大賞受賞。2005年。
    第51回江戸川乱歩賞受賞作。少年犯罪系。昔、特高とか冤罪(今もあるけど)があって、その黒歴史から生まれたのが未成年の犯罪者を守るような法律。だた、被害者のことは何も考えてない。そんな重いテーマの小説なのだが。
    桧山は、妻を赤子の前で少年3人に殺された過去を持つ。なんとか赤子(愛美)を育てて社会生活を営んでいるのが現状。少年1名が殺されたことにより、独自に捜査を始める。刑事や少年犯罪ルポライター、少年犯罪を擁護する弁護士、経営するコーヒーショップのバイトたちが絡む。ムダな登場人物はいないね。思わず読み進めちゃうんだけど。
    こういう重いテーマをまとめられて小説にできる手腕はいいね。
    と思い、ホントは★4つかなとは思うけど。しかし、みんなが少年加害者だったり被害者だったりしたのはどーゆーこと。えー、弁護士までー。つながりすぎー。なので★3つ。
    これは文句なく受賞するよね。

  • 読み終わって若干震えた。張ってある伏線が全部生きてんだもん。ものすごい構成力。

  •  
     
    被害者
    加害者
    そして
    その家族
    様々な角度から
    少年犯罪を描く。

    江戸川乱歩賞受賞作。
     
     
    奪ったところで
    戻ってはこないと
    知ってはいるけれど。
     
     
    冒頭から
    大切な人を失った
    深く苦い悲しみに
    ずるずると
    引きずり込まれていき
    ちょっと苦しいほど。

    あれはなんだ
    犯人は誰だ
    といった
    ミステリーの醍醐味も
    然る事ながら
    心理描写の生々しさが
    印象的。
     
    憎しみと悲しみが
    連鎖しつつ
    交差しつつ
    もみ合い絡み合いながら
    展開し
    トリックがどうとか
    てことでもなく
    薄い伏線から
    縺れた糸が解ける感じで
    解決。
     
    なんだか
    後付け感たっぷりだが
    きれいにまとめた
    と、言えば、そんな気も。
     
    なにをどうしてたところで
    時間は戻らない。
    そして
    亡くしたものも戻らない
    だからこそ
    してはならない
    ことがある。
     
    気をつけよう。
     
     

  • 一気読み。
    後半は特に一気読み。

    登場人物が複雑に絡んでるのが面白いんだろうけど
    がっちりと絡みすぎかな。
    まぁ登場人物に無駄がないとも言えるけど。

  • 面白かった。一気に読めましたよ。

  • 一つの無駄もなくつながった~

  • 殺してやりたかった。でも殺したのは俺じゃない。妻を惨殺した少年たちが死んでいく。これは天罰か、誰かが仕組んだ罠なのか。

    第51回江戸川乱歩賞受賞

  • 少年犯罪と少年法、被害者家族の思い、また、加害少年の更正などたくさんのことを考えさせられる内容でした。薬丸岳さんは初読みだったのですが、他の作品も読んでみたいです。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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