- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062130783
作品紹介・あらすじ
竹久夢二「黒船屋」をはじめ、モネ、ムンク、モディリアーニ、ルノワール、ダ・ヴィンチ、荻須高徳、デュフィ、松本竣介、村上華岳、レンブラント、フェルメール、セガンティーニ、マネ、フォーグラー、関根正二、ゴッホの名画をモチーフに描く上質の愛の物語。
感想・レビュー・書評
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絵を見る人の心は自由。ファザーコンプレックス、実はしたたかな母、思い違い、遠回り、すべてはいつかどこかにあったよう・・・
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(2006.07.24読了)(2006.03.24購入)
名画を物語に登場させながら綴った17の恋物語が収められています。名画は、美術館に展示されていたり、絵はがきであったり、画集であったり、切り抜きであったりいろいろです。主人公も少女であったり、50台の熟年であったり、年頃の女性であったり様々です。著者と同様な夢見がちな女性たちが登場し、夢破れたり、夢がかなったり、様々です。
名画は、本の中に写真として収められています。カラーでないのが残念です。
17枚の名画は、「睡蓮」モネ、1903年、「ダグニー・ユールの肖像」ムンク、「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」モディリアーニ、1918年、「ルグラン嬢」ルノワール、「モナ・リザ」ダ・ヴィンチ、1503年、「広告塔」荻須高徳、1928年、「海岸を散歩する人たち」デュフィ、1925年、「立てる像」松本竣介、1942年、「日高河清姫図」村上華岳、1919年、「最後の自画像」レンブラント、1669年、「黒船屋」竹久夢二、1919年、「信仰の悲しみ」関根正二、1918年、「春」フォーゲラー、1897年、「生の泉のそばの愛」セガンティーニ、1896年、「バルコニー」マネ、「手紙を書く女」フェルメール、1665年、「馬鈴薯を食べる人たち」ゴッホ、1885年、です。
絵が好きでよく見るので、絵のことを考えながら楽しめました。17枚の絵もほとんど本物を見たことがあります。
☆太田治子さんの本(既読)
「青春失恋記」太田治子著、新潮社、1979.05.15
「空色のアルバム」太田治子著、構想社、1979.05.31
「ノスタルジア美術館」太田治子著、求龍堂、1981.12.08
「マリちやんの人魚姫」太田治子著、学校図書、1982.04.25
「言いだしかねて」太田治子著、主婦の友社、1982.08.13
「窓をふくエラちやん」太田治子著、講談社、1984.03.29
「母の万年筆」太田治子著、朝日新聞社、1984.09.25
「心映えの記」太田治子著、中央公論社、1985.02.20
「私のヨーロッパ美術紀行」太田治子著、朝日新聞社、1985.02.25
「気ままなお弁当箱」太田治子著、中央公論社、1989.04.20
「ふたりの散歩道」太田治子著、PHP研究所、1990.04.06
「万里子とわたしの美術館」太田治子著、朝日新聞社、1992.03.01
「ガルボ・ハット」太田治子著、六興出版、1992.04.22
「気まぐれママ日記」太田治子著、産経新聞社、1992.05.20
「天使と悪魔」太田治子著、朝日新聞社、1994.04.01
「空からの花束」太田治子著、中央公論社、1996.07.07
「空の上のお星さま」太田治子著、清流出版、1998.08.15
「絵の中の人生」太田治子著、新潮選書、1999.03.30
「青い絵葉書」太田治子著、新潮社、2001.11.20
「星空のおくりもの」太田治子著、新潮社、2003.09.05
☆関連図書
「斜陽日記」太田静子著、小学館文庫、1998.06.01
「斜陽」太宰治著、新潮文庫、1950.11.20
(「BOOK」データベースより)amazon
竹久夢二「黒船屋」をはじめ、モネ、ムンク、モディリアーニ、ルノワール、ダ・ヴィンチ、荻須高徳、デュフィ、松本竣介、村上華岳、レンブラント、フェルメール、セガンティーニ、マネ、フォーグラー、関根正二、ゴッホの名画をモチーフに描く上質の愛の物語。 -
2008.08.06. 表紙がいいでしょ。夢路の中でも、私はこの絵が1番好きなの。絵画にまつわるいろんな短い恋の話。有名なのや、知らないのや、どれも文中に1ページ使って絵を見せてくれるんだけど、それがカラーだとなお良かったな。どの主人公も、なんとなく似ているのだ。
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070601読みかけ。母さんが図書館で借りてきた本。(太田治子は太宰治の娘だそうだ。言われてみると漢字がすごく似ている!)短編集。オトナな香りの中に、ちょっと近文みたいな懐かしい清純があり、なんともなんとも、良い感じの世界です。ひとつひとつの短編が、全て名画にまつわるお話。070602読了。短編全部同じような話で食傷気味。後半、ちょっと嫌になった。