恋する手

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130783

作品紹介・あらすじ

竹久夢二「黒船屋」をはじめ、モネ、ムンク、モディリアーニ、ルノワール、ダ・ヴィンチ、荻須高徳、デュフィ、松本竣介、村上華岳、レンブラント、フェルメール、セガンティーニ、マネ、フォーグラー、関根正二、ゴッホの名画をモチーフに描く上質の愛の物語。

感想・レビュー・書評

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  •  名画から物語を紡ぐという趣向でしょうか。太田治子「恋する手」、2005.10発行。日曜美術館の初代司会アシスタントを勤められた著者、絵画に造詣が深ければこそと思います。①モネ「水連」 ②ムンク「グダニー・ユールの肖像」 ③モディリアーニ「ジャンヌ・エビテルヌの肖像」 ④ルノワール「ルグラン譲」 ⑤ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」 ⑥レンブラント「最後の自画像」 ⑦竹久夢二「黒船屋」 ⑧マネ「バルコニー」 ⑨フェルメール「手紙を書く女」など

  • 絵を見る人の心は自由。ファザーコンプレックス、実はしたたかな母、思い違い、遠回り、すべてはいつかどこかにあったよう・・・

  • (2006.07.24読了)(2006.03.24購入)
    名画を物語に登場させながら綴った17の恋物語が収められています。名画は、美術館に展示されていたり、絵はがきであったり、画集であったり、切り抜きであったりいろいろです。主人公も少女であったり、50台の熟年であったり、年頃の女性であったり様々です。著者と同様な夢見がちな女性たちが登場し、夢破れたり、夢がかなったり、様々です。
    名画は、本の中に写真として収められています。カラーでないのが残念です。
    17枚の名画は、「睡蓮」モネ、1903年、「ダグニー・ユールの肖像」ムンク、「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」モディリアーニ、1918年、「ルグラン嬢」ルノワール、「モナ・リザ」ダ・ヴィンチ、1503年、「広告塔」荻須高徳、1928年、「海岸を散歩する人たち」デュフィ、1925年、「立てる像」松本竣介、1942年、「日高河清姫図」村上華岳、1919年、「最後の自画像」レンブラント、1669年、「黒船屋」竹久夢二、1919年、「信仰の悲しみ」関根正二、1918年、「春」フォーゲラー、1897年、「生の泉のそばの愛」セガンティーニ、1896年、「バルコニー」マネ、「手紙を書く女」フェルメール、1665年、「馬鈴薯を食べる人たち」ゴッホ、1885年、です。
    絵が好きでよく見るので、絵のことを考えながら楽しめました。17枚の絵もほとんど本物を見たことがあります。
    ☆太田治子さんの本(既読)
    「青春失恋記」太田治子著、新潮社、1979.05.15
    「空色のアルバム」太田治子著、構想社、1979.05.31
    「ノスタルジア美術館」太田治子著、求龍堂、1981.12.08
    「マリちやんの人魚姫」太田治子著、学校図書、1982.04.25
    「言いだしかねて」太田治子著、主婦の友社、1982.08.13
    「窓をふくエラちやん」太田治子著、講談社、1984.03.29
    「母の万年筆」太田治子著、朝日新聞社、1984.09.25
    「心映えの記」太田治子著、中央公論社、1985.02.20
    「私のヨーロッパ美術紀行」太田治子著、朝日新聞社、1985.02.25
    「気ままなお弁当箱」太田治子著、中央公論社、1989.04.20
    「ふたりの散歩道」太田治子著、PHP研究所、1990.04.06
    「万里子とわたしの美術館」太田治子著、朝日新聞社、1992.03.01
    「ガルボ・ハット」太田治子著、六興出版、1992.04.22
    「気まぐれママ日記」太田治子著、産経新聞社、1992.05.20
    「天使と悪魔」太田治子著、朝日新聞社、1994.04.01
    「空からの花束」太田治子著、中央公論社、1996.07.07
    「空の上のお星さま」太田治子著、清流出版、1998.08.15
    「絵の中の人生」太田治子著、新潮選書、1999.03.30
    「青い絵葉書」太田治子著、新潮社、2001.11.20
    「星空のおくりもの」太田治子著、新潮社、2003.09.05
    ☆関連図書
    「斜陽日記」太田静子著、小学館文庫、1998.06.01
    「斜陽」太宰治著、新潮文庫、1950.11.20

    (「BOOK」データベースより)amazon
    竹久夢二「黒船屋」をはじめ、モネ、ムンク、モディリアーニ、ルノワール、ダ・ヴィンチ、荻須高徳、デュフィ、松本竣介、村上華岳、レンブラント、フェルメール、セガンティーニ、マネ、フォーグラー、関根正二、ゴッホの名画をモチーフに描く上質の愛の物語。

  • 2008.08.06. 表紙がいいでしょ。夢路の中でも、私はこの絵が1番好きなの。絵画にまつわるいろんな短い恋の話。有名なのや、知らないのや、どれも文中に1ページ使って絵を見せてくれるんだけど、それがカラーだとなお良かったな。どの主人公も、なんとなく似ているのだ。

  • 070601読みかけ。母さんが図書館で借りてきた本。(太田治子は太宰治の娘だそうだ。言われてみると漢字がすごく似ている!)短編集。オトナな香りの中に、ちょっと近文みたいな懐かしい清純があり、なんともなんとも、良い感じの世界です。ひとつひとつの短編が、全て名画にまつわるお話。070602読了。短編全部同じような話で食傷気味。後半、ちょっと嫌になった。

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著者プロフィール

作家。神奈川県小田原市生まれ。紀行文「津軽」で婦人公論読者賞受賞。作品に「言いだしかねて 父、太宰治そして愛、家庭を語る」(主婦の友社)、「花の見た夢」、「風の見た夢」(講談社)、「小さな神さま」「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子」 (朝日新聞社)他多数。近刊「夢さえみれば──日本近代洋画の父・浅井忠」(朝日新聞社)

「2013年 『CD 児童文学名作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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