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本 ・本 (730ページ) / ISBN・EAN: 9784062131179
作品紹介・あらすじ
知性をもつ生物はたまたま生まれたのか?
ヒトの眼とタコの眼、クジラの社会とゾウの社会、人間の農業とアリの農業……
分子レベルから形態、行動、文化にいたるまで、
生物多様性の裏側には、種をこえた共通点が驚くほどたくさんある。
進化の歴史はしばしば偶然に左右されると言われてきたが、
実は一定の傾向があるのではないか?
カンブリア紀生物研究の世界的権威が、天文学から分子生物学、考古学まで
あらゆる知見と実例を渉猟して、生命の一般法則を浮かび上がらせる。
【著者紹介】
サイモン・コンウェイ=モリス
1951年生まれ。ロンドンで育ち、ブリストル大学を卒業後、ほとんどの学究生活をケンブリッジ大学で送る。現在、ケンブリッジ大学教授。専門は古生物学。カンブリア紀の進化大爆発の痕跡をとどめる「バージェス頁岩動物群」の研究で知られる。王立協会員。著書に『カンブリア紀の怪物たち』(講談社現代新書)がある。
【訳者紹介】
遠藤一佳(えんどう・かずよし)
1963年生まれ。東京大学理学部卒業後、連合王国(スコットランド)グラスゴー大学でPh.D.取得。筑波大学准教授を経て、現在、東京大学大学院理学系研究科教授。専門は分子古生物学、貝殻形成論。共著に『古生物学の科学4 古生物の進化』(朝倉書店)などがある。
更科功(さらしな・いさお)
1961年生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業勤務を経て、東京大学大学院理学系研究科終了。理学博士。現在、東京大学大学院理学系研究科研究員。専門は分子古生物学。
【目次】
まえがき ケンブリッジのサンドイッチ
第1章 イースター島をめざして
第2章 あの大暗号のさらなる秘密
第3章 至るところにネバネバ:生命は宇宙のさだめ?
第4章 生命の起源:絞りだすのはスープか浅知恵か?
第5章 ただ一度の幸運? 不思議な星、地球
第6章 みんな極端になっていく
第7章 見る収斂
第8章 宇宙人の収斂?
第9章 人間型生物は地球人だけか?
第10章 綴じられた進化:あまねく見られる収斂
第11章 進化進学は可能か?
第12章 最後に
感想・レビュー・書評
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生物の収斂に関する描写は大変面白い。が、本著のミソはそこではないかも。ようは、所謂「科学」という概念は、西洋的な、というかキリスト教史観的な概念と切り離すことは出来ないんだなといった印象。非宗教的な科学者を批判するサマは大変宗教的であったり、そもそもさ、「科学」の力でも生物はいかに誕生したか判別つかないんだよね。つうことは全然その辺がボンヤリしてる「イメージとしての宗教」と大差ない。面白いね。
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生命の発生は必然か偶然か、といった問題から、さらに人類は必然の形態か、意識の発生は必然かを問います。分子生物学的観点と考古学、生物学的な観点から、これらは必然であり、いまの人類がいなくとも、高度な文明は必ず発生しただろう。ということの述べているのでが、やや論拠に無理があるような気がします。
文章はわかりやすく時々ユーモアも交えていて面白く読めますが、深く心をえぐるものがないのが残念。最後の方は無理やり読み終えたくなる。というわけで星三つです。 -
まえがき ケンブリッジのサンドイッチ
第1章 イースター島をめざして
第2章 あの大暗号のさらなる秘密
第3章 至るところにネバネバ:生命は宇宙のさだめ?
第4章 生命の起源:絞りだすのはスープか浅知恵か?
第5章 ただ一度の幸運? 不思議な星、地球
第6章 みんな極端になっていく
第7章 見る収斂
第8章 宇宙人の収斂?
第9章 人間型生物は地球人だけか?
第10章 綴じられた進化:あまねく見られる収斂
第11章 進化進学は可能か?
第12章 最後に -
『進化に制約があり収斂がどこにでも見られるのであれば、私たちに似たものが出現するのはほとんど必然的だということを明らかにすること。』
が本書の目的だそうです。
本書の1/4を注釈に割き。 くどいくらいに収斂がいかにして発生しているかを説明してます。
睡眠効果抜群です。 完全に流し読み。