ながいよるのおつきさま (講談社の翻訳絵本)

  • 講談社
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本棚登録 : 202
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062131193

感想・レビュー・書評

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  • ネイティブアメリカンの人々が毎月の満月に名前をつけていたという伝統をもとに描かれた絵本。あらしのおつきさま、ゆきのおつきさま、よつゆのおつきさま、めぶきのおつきさま、つぼみのおつきさま、いちごのおつきさま、かみなりのおつきさま、みのりのおつきさま、あらいぐまのおつきさま、どんぐりのおつきさま、しもばしらのおつきさま、ながいよるのおつきさま。木炭を使って描かれた絵のおぼろな感じが素晴らしい。毎月のお月様に名前を付けるというのはなんだろう。太陽よりも夜のお月様に凄く親しみがあったんだろう。

  • 図書館にて♪

    夜の世界が持つ魅力が満載✩.*˚
    この絵本は、満月に付けられた12の美しい名前を通じて、夜の神秘的な一面を子どもたちに伝えています。

    夜が単なる暗闇ではなく、さまざまな物語や感情が詰まった豊かな時間であることを教えてくれます。
    シンシア・ライラントの優しい語り口と、マーク・シーゲルの美しいイラストが相まって、読者を夜の世界へと引き込みます。

    夜の静けさや満月の美しさを再発見し、日常の中で見過ごしがちな自然の一部に目を向けるのもいいかもね。
    子どもたちにとっても、大人にとっても、夜の魅力を再認識する素晴らしい機会となる一冊です。


    <あらすじ>
    この絵本は、夜の魅力を子どもたちに伝えることを目的としています。

    物語は、ネイティブ・アメリカンが満月に付けた12の美しい名前を紹介しながら進みます。夜は子どもたちにとって禁じられた世界のようなものでありながら、その中にはわくわくするような魅力が詰まっています。この絵本は、子どもたちが夜を楽しみ、その隠された魅力を祝福するきっかけとなることを願っています。


    本の概要
    ネイティブ・アメリカンが満月につけた12の美しい名前

    子どもにとって夜は、禁じられた世界のようなものだ。なにしろ、おやすみを言ってベッドに入らなければならない時間なのだから。けれど、だからこそ、夜はわくわくするような魅力に満ちた時間なのである。本書「ながいよるのおつきさま」の文章と絵が、子どもたちが夜を味わい、そのかくされた魅力を祝福するきっかけとなるよう、心から祈っている。――マーク・シーゲル

    • きたごやたろうさん
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      天文台に勤務している私にはこの本は外せません。
      アップして頂いてありがとうございました...
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
      天文台に勤務している私にはこの本は外せません。
      アップして頂いてありがとうございました!
      2024/09/21
    • ヒボさん
      いい絵本ですよね♪
      いい絵本ですよね♪
      2024/09/22
  • 昨日は中秋の名月、今日は満月
    気になっていた絵本を図書館で借りてきた。

    シンシア・ライラントの語りかけるような優しい文とマーク・シーゲルが試行錯誤した末に木炭で描いたおつきさま。
    独特の輝きで包みこまれた絵は神秘的で、毎月月は表情を変える。
    あまりに感動すると言葉がでない…といった状態になっている私。

    ヒポさんのレビューで出会えた絵本です。
    ありがとうございます。

  • 満月が照らす夜の風景、ため息が出るほどのこの美しい絵は、木炭で描かれているそうです。赤ちゃんを抱いた人、木々や草花、生き物たち、月光の照り返し。12ヶ月それぞれの季節感や暮らしにちなんだ、美しい名前。大地や自然と親しく生きてきたネイティブ・アメリカンの知恵と思いがこもっています。

  • あぁ、いい絵本でした。

     わたしの固くなっていた心がほぐされていくのを感じました。顔の筋肉さえも無駄な力がぬけて表情が柔らかくなっているのが分かります。
     ほぉ〜、、っと 一息つけました。

     毎月のそれぞれの満月に名前を付けていたアメリカ原住民に敬意を表して書かれた作品だそうです。
     ここで「毎月のそれぞれの満月」と書いていて、いまさらの気付きが!
    毎月の「月」は、お月さまの「月」 なんですね。「がつ」の「つき」ね。
    あまりに当たり前すぎて、(わたしは)気がつかなかったです。
     だから満月に名前を付けたということは、その月の名前そのものがついているという感じがありますね。
     それでいうと、1月、2月...だなんて、数字で順番を振っているのは味気ないような気すらします。旧暦の睦月、如月...という呼び方に風情を感じます。

    これ、ネタバレになるんだったらゴメンナサイですが、各月の満月さんのお名前は、
    1月 あらしのおつきさま
    2月 ゆきのおつきさま
    3月 よつゆのおつきさま
    4月 めぶきのおつきさま
    5月 つぼみのおつきさま
    6月 いちごのおつきさま
    7月 かみなりのおつきさま
    8月 みのりのおつきさま
    9月 あらいぐまのおつきさま
    10月 どんぐりのおつきさま
    11月 しもばしらのおつきさま
    そして12月は ながいよるのおつきさま
    だそうです。
     月の名前の説明となっている本文を読むと、もっともっとしっとりしなやかな良い気持ちになれますよ。
    素敵な絵とともに実際に絵本を開いて読んでいただきたいです。

    はい、ここで、全部の満月の名前を書き出したのには訳があるんですね〜、すごく個人的に。
    8月ですよ、8月!
    みのりのおつきさまですって!
    わ・た・し・の・名前、みのり のおつきさまなんです! むふふ、嬉しい!

     本文を抜粋しますね。
    Harvest Moon
    8がつは みのりの おつきさま
    まんまるに ふくらんだ
    おおきな あまい メロンのよう

    しずまりかえった むぎばたけの
    やすらぎを いのる

    ですって。
    ほっこりするでしょ〜?
    なんか、メロンパンが欲しくなるでしょ〜?
    (わたしはパンしか買えないので)

    で、12月のおつきさまの次のページには、赤ちゃんを抱っこしたお母さんが赤ちゃんに語りかける言葉が書かれています。
     この おつきさまは おまえの ともだち

     赤ちゃんは12月生まれということですかね〜?
    で、絵本のタイトルになっているのかな?


     みなさまの ともだちのおつきさまは、どのおつきさまでしょうか?

     わたしは、生まれた月のおつきさまと、みのりのおつきさまの二人だな。

     秋の夜長に この絵本を ゆっくりと お楽しみくださいませね。

     ミユキさん、ご紹介ありがとうございました。

     


    • ミユキさん
      みのりんさん、こんばんは♪
      いつもありがとうございます。
      私もヒポさんのレビューで出会えた絵本です。
      ヒポさんに感謝です。
      この絵本、おつき...
      みのりんさん、こんばんは♪
      いつもありがとうございます。
      私もヒポさんのレビューで出会えた絵本です。
      ヒポさんに感謝です。
      この絵本、おつきさまの表情がとても美しいですよね。絵本の中に名前が入ってるなんて、うらやましいです。
      秋の夜長をこの絵本と一緒に……贅沢ですよね。
      2024/09/25
    • みのりんさん
      ミユキさん、こんばんは♪
       いつもいつも、そしてコメントもありがとうございます。
       ヒポさんのご紹介なんですね。ありがとうございます、わかり...
      ミユキさん、こんばんは♪
       いつもいつも、そしてコメントもありがとうございます。
       ヒポさんのご紹介なんですね。ありがとうございます、わかりました。
       では、この場をお借りして、
      ヒポさん、素敵な絵本のご紹介をありがとうございました。
       急に涼しくなってきましたから、窓を開けて月を観るのもイイですね、きっと。で、ゆっくり読書もいたしましょうか。
      2024/09/25
  • 〝むかし、むかし、人々は空に浮かぶ<お月さま>に名前をつけた..1年12カ月..其々の月に、其々の満月..一つ一つの満月に、名前をつけた〟・・・夜空のさまざまな表情を、ネイティブ・アメリカンの間で語り継がれてきた “それぞれの満月につけた12の美しい名前” を詠った、幻想的で煌びやかな絵本。

  • 美しい絵本。3歳にはちょっと難しかったかな。

  • 12か月、それぞれの満月に名前があり、区別されている…それだけでも自然への感受性に驚嘆してしまうのに、ページをめくる度に現れる満月の詩と絵の美しさといったら。12月、ながいよるのおつきさま、「このおつきさまはおまえのともだち」という最終頁には、読み聞かせをしてもらっている子どものようにうれしくなってしまいました。

  • 一年十二ヶ月の満月に、それぞれ名前が付いていて、それを紹介していく美しい絵本。
    英語名は筆記体なのでやや読みにくいのが難点。
    考えてみれば、満月は一年に十二回か、多くても十三回しか観られない。
    そんなことに今更ながら気づかされた。
    幻想的な夜の色調が素晴らしく、大パノラマを見るようだ。
    文章も情緒的なので高学年以上向き。
    表紙の裏側、最後の一枚までも丁寧に見せてあげたくなる。
    「このおつきさまは おまえのともだち」で終わるのも、なんとも叙情的だ。
    空や太陽はみんなのものだけど、月は自分のものという感じがする。
    アメリカ原住民は、ロマンチックで哲学的だなぁ。

  • 12ヶ月、12個の満月の詩。
    1ページ、1ページが、とても美しい。
    季節で変わっていく景色と月。
    銀のハイライトに光る月光。
    ひと月ごとの月の名前と詩も素敵。

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著者プロフィール

1954年、アメリカのヴァージニア州に生まれる。
大学卒業後、図書館員などを経て本書を発表し、コールデコット賞オナーを受賞する。絵本、詩、幼年童話、小説などで、幅広く活躍。『メイおばちゃんの庭』(あかね書房)で1992年ボストングローブ・ホーンブック賞、93年ニューベリー賞を受賞。ほかに『ヴァン・ゴッホ・カフェ』〈小石通りのいとこたち〉シリーズ(以上、偕成社)『名前をつけるおばあさん』『ゆき』(以上、新樹社)などがある。

「2012年 『わたしが山おくにすんでいたころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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