走れ、セナ!

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 101
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062131421

作品紹介・あらすじ

第45回 講談社児童文学新人賞佳作受賞
第16回椋鳩十児童文学賞受賞
大型新人作家が放つ、とってもハートフルな青春アスリート小説!

秋の陸上競技会の100メートル走でリベンジを誓う小学5年生の女の子セナ。だけど2学期早々、陸上部が突然解散することに。そんなのアリ!?どうする、セナ!

感想・レビュー・書評

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  • 資料番号:020147633
    請求記号:Fコウサ

  • きのう読み始めてきのう読了。はじめての作家さん。
    はじめのうち、あっちこっちチグハグした感じがあってやや読み難かったのだけど、途中からはわりあいすんなりして読みやすくなった。話としては王道、だけど、とくにドキリンコのような、大人の描き方がちょっと面白いなと思う。そのあたりがもっと活かせる展開だったら、もっと面白いものになりそう。
    ついこの間「一瞬の風になれ」を読み終えたばかりだったので、読んでいてついそれとの比較の頭になってしまった。トップアスリートでないかたちでスポーツを描くと、同じ陸上でもこんなに変わるんだなぁと、ちょっと興味深い。

  • 「陸上って、何秒だった、何メートルだったって、数字との戦いみたいなところがあるけど、でもそれって、結局は自分との戦いだと思うの。自分の目標にむかって前進しつづけることが、いちばん大事なんじゃないかしら」

    (本文より)

    自分も中学生の頃から陸上を始めた。確かにその頃は記録記録。記録が少しでも伸びると喜んで。なかなか伸びないと悲しい。毎日の練習の中でさえ誰かに負けると悔しかった。大会で記録を伸ばした仲間がいれば一緒に喜んだ。長距離を走っている時は確かに自分との戦い。苦しくて苦しくて仕方ない。けど負けない。最後の最後まで粘る。そしてゴールする。結果がどうであれ本当に気持ちが良い。いつからこんなに走る事が好きになったんだろう。一生走り続けていれたらなって思う。

  • おもしろかった~

    小6女子ひとりがたり小説
    でも読みやすい

    席替え班決めでさえないハズレ班になってしまって
    陸上部が廃部になり
    部員を集め
    お父さんのひみつをきき
    家出をしたり喧嘩をしたり
    大会でたり
    俳句つくったりする

    上手だな~
    リアル小学生ってかんじ

    才能を見つける才能
    とかそういう話

  • 主人公がわがままですね。
    自分中心で世界がまわってて、自分の中にある「ふつう」っていう価値観の外側にある物は受け入れられない感じ。
    思うようにいかないとイライラ。
    周りにあたり、母に愚痴り、言いたいことは結構ズバズバ言う。

    7班の友達と過ごして、みんなの才能を知っていくうちに少しずつ変わってはいくんだけど、途中まで自己中すぎて結構きついです…。
    でもこれが小学生女子のリアルな気はかなりする…。

    何でしょう、こう、読書感想文に最適!という感じです。
    児童文学的な価値は高いと思うけど、面白いかどうかは別…。

  • おもしろかった!
    陸上物ばかり子供の影響で読んでいますが久々に本に惹きこまれていきました。
    小4の子も「おもしろい!」ってあっという間に読んでしまいました。
    今年の読書感想文には間に合わなかったけど来年書くそうです♪

  • 小学校高学年向けの児童書。
    走るのが大好きな主人公セナ。
    なのに陸上クラブが突然廃止!? 部員を集めて、なんとしてでも陸上大会へ望みたいセナだが・・・。

    小学生でこれだけまっすぐに、物事に取り組めるってすごい。
    装丁がいい。

  • セナだから少年の話かと思いきや、
    小学校6年生の女子のお話。
    新しい発見があるかもよ……との担任の甘い夢に巻き込まれ、
    最低の新学期のスタートを切ったセナ。
    大好きな陸上部の解散という衝撃的な事件は
    思わぬ展開をもたらして……

    こういう物語を読むと、もう一度あの頃に戻りたくなる。
    今風な味付けも効いているところが、あざとくないレベルで
    良い感じ。私は好き。

  •  走ることが大好きなセナが、人間関係や技術面の問題を抱えながらも成長していく物語です。共感できる所もたくさんあり、陸上に興味がない方でも楽しめると思います。

  • ☆5つ、納得。セナは走るとき、「走れ」っていう声が聞こえるらしい。わたしは走ってるとき、「前へ!前へ!」って聞こえる。「足にバネがついてるみたいに、前へ前へからだが進む。横にはだれもいない。前にもだれもいない。」・・・いいなあ、私もこうやって走ってみたい。「腕も、足も、アンツーカーも、電光掲示も、吹きぬけていく風も、みんなあたしに「走れ!」っていってる気がする。」。きっとセナは言われてるんだよ。そして、顧問であり担任の言葉「吉田さんのいちばんの才能って、そのハートね。走れ、走れ、って心がいうのね、きっと」。いい・・・。ドキリンコ、いいよ!「走れ、走れっていう心が才能」。マジ、名言!

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著者プロフィール

香坂 直
『走れ、セナ!』で、2004年第45回講談社児童文学新人賞佳作、2006年第16回椋鳩十児童文学賞を受賞。2007年『トモ、ぼくは元気です』で、第36回児童文芸新人賞を受賞。『みさき食堂へようこそ』などの作品がある。

「2013年 『YA! アンソロジー エール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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