梟首の島 (上)

  • 講談社 (2005年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062131476

みんなの感想まとめ

自由民権運動を背景に、庶民の暮らしとその中での葛藤を描いた物語が展開されます。物語は、土佐に暮らす岩神一家を中心に、家長の堅之進やその子供たちがそれぞれの道で「自由」を追求する姿を描写。長男の大洋は学...

感想・レビュー・書評

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  • ①/②

    加波山事件

  • 明治維新直後 高知で起こった自由民権運動
    出来の良い兄、やんちゃな弟 武士だった父 しっかりした母
    父が突然病死し、高知の街中へ引っ越す家族
    「新聞」「自由民権」の時代へ

  • 購読している新聞で以前連載されていた作品。飛び飛びで読んでいたので単行本になったのを機に通して読みました。
    自由民権運動を描いたお話です。
    といっても板垣退助や江藤新平など、おなじみの人物は名前のみの登場でその渦に巻き込まれた庶民の暮らしが描かれています。

    民権運動のお膝元、土佐に暮らす岩神一家。
    家長の堅之進は吉田東洋を尊敬する寺子屋の師匠。徳川のころは国家老に仕官していた。
    長男・大洋は学問をおさめ出世することで日本を変えようと考え、次男・東吉は「自由」にひかれ運動に参加し日本を変えようと行動をおこしてゆく。
    そして母のむめは身近なところから女性の権利と女性だからできることを考える。
    この4人が自由民権運動に巻き込まれていく姿と、ロンドンでの「イワガミ」という青年の割腹自殺の真相を探る物語が平行して描かれています。

    「日本と西洋」「自由」「女性の権利」と深遠なテーマを扱っているにもかかわらず、この構成のおかげで退屈せずに読み進めることができました。
    庶民が主人公というのも良かった。要人の暗殺されそうなピリピリ感もいいですが、官憲に追われていてもどこか暢気で開き直っている雰囲気。
    普通に暮らしている中で湧き上がってきた政府への不満、要望。
    庶民の目からみて本当にこうだったんだろうなぁ~って思えました。

    西洋のモノから思想までが圧倒的な勢いで日本に流れ込んでいた時代。
    その中で日本とは、日本人とはどうするべきか、どうあるべきかについて正面から向き合っていた日本人。
    父の語った東洋の言葉の中から、西洋の知識を学ぶことを選んだ兄と、南の無人島を開拓し新しい日本を創ることを選んだ弟。
    維新から明治にかけての日本人の熱さには毎度驚かされます。

  • 維新後しばらく経って、高知を中心に全国で盛り上がった自由民権運動をテーマに据えた小説。土佐での話とロンドンで起こる殺人事件の話が交互に同時進行する。テーマがテーマだけに少々読み進みにくいのだが、ミステリーっぽい要素が絡み話が進むほどにやっと面白くなってきた。下巻に期待。

  • 小説は通常1日、長くとも2-3日で一気に読むタイプの私ですが、題材に興味がもてなかったせいか、この本は一気読みができなかった。。。。

    でも、民権運動が広がる激動の時代、こんな人たちが日本を変えようとがんばっていたんだなーと近代日本に思いを馳せることはできました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。奈良女子大学卒業後、イタリアで建築と美術を学ぶ。ライター、童話作家を経て、1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、同年『山妣』で直木賞、2002年『曼荼羅道』で柴田連三郎賞を受賞。著書に『死国』『狗神』『蟲』『桃色浄土』『傀儡』『ブギウギ』など多数。

「2013年 『ブギウギ 敗戦後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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