あらしのよるに-恋愛論

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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062131933

感想・レビュー・書評

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  • 「あらしのよるに」という小さい頃に読んだ話が、恋愛に似た構成を意図的に作っていたことに驚いた。
    ただ、読者に配慮してか全体的にやや女性よりの意見となっており、所々こんなに断定していいのかと思った。
    また、「喧嘩したことのないカップルはもっと自分をさらけ出したほうがいい」といった助言をしているが、ほんとに相性が良い相手なら微量の配慮はあるにしても、言いたいこともさらけ出せていると思う。現に私はそういう状態であると思うからだ。「相性のいいはずの家族や友人とでも喧嘩をするのだから」という前提もおかしい。家族や友人というだけで相性がいいとは限らない。経験をしたことないものは妄想で適当に語るべきではないと思う。

  • 草食動物のヤギさんと肉食動物のオオカミさんの友情(?)を描いた『あらしのよるに』を作者さん自身がヤギさんを女性、オオカミさんを男性として恋愛関係としてとらえた場合についてのエッセイ。

    自己犠牲とかいろいろあるんだろうけれど…。
    周囲に反対されると燃えるとか、でもいざ一緒になったら倦怠もあったりとか…。
    わかるようで、なんとなくよくわかんない。

    とりあえず人生やカピ生は1回限り。
    種族が違おうが、年齢が離れていようが、好きなら飛び込んでみても良いかもね。

  • 2017/3/12読了

    あらしのよるに のガブとメイを男女に見立てて恋愛論として扱う。
    出会いから、いさかい、愛し合い、勘違いとか、決断を迫られるなど。思えば、種族を超えた生存の旅は同居したり
    思いを通わせて運命を共にしようと決めた、男女の関係に似ていなくもない。
    友情としてなぞられることは多いが、声がついてビジュアルからして、男女愛に近いものだと感じていたし
    (メイはメスだろうが)
    人間フィルターにすかしてみても、二匹のたどる道は我々のそれに等しい。
    恋愛本なので、心理的なノウハウ、ハウトゥーが満載。
    ただ、モテるためのなにがしはいらなかったかな。。。

  • 企画としては面白い。やや失恋した女性向けといった感じ。
    著者が、シングルファーザーということに驚いた。

  • お勉強になりました

  • 雄2匹を男女に見立て、どういう行動をとればいいのか、と
    分析…した状態。

    素のままの自分をさらさないので、本命以外からアピールがくる。
    なるほど、と納得しました。
    その状態で考えれば、恋愛ドラマなんかのストーリーが
    非常に分かりやすいです。

    とはいえ、へ~ほ~とは思うものの
    恋愛中の人以外は、それほど…かと。

  • このシリーズが大好きだから読んでみた。<br>
    作者自らの恋愛になぞらえた解釈だったので興味深く読めました。
    <br>このシリーズはほんとに泣けますね!ガブーッメイーッ!

  • 『あらしのよるに』を恋愛観から読み解くエッセイなのだが、絵本が元だったことを考えるとなかなかに現実味をおびた内容でちょっとびっくり。
    作者の恋愛をもとに書かれた恋愛観はストレートで読みやすかった。

  • 映画観たことないんだけど…これは元々小説だったの??童話だったの??
    てか友情の話だと思っていた!!!

    この本は、【あらしのよるに】を参考にして恋愛とは何か?が書かれてるものでした。

    なんでだろうか。
    こういった恋愛の本質=心の錯覚とか、人間の心理とか、女とは男とはこうあるべきだとか、恋愛教授本みたいなのを見ると萎える。
    うまく言葉に出来ないけど、心の錯覚だというような“恋”をしたいんじゃなくて
    “愛”のある付き合い方をしたい。

    もちろんこの本が全く良くなかったとは思ってない。
    なるほどって部分もあったし鋭いと思うとこもあった。
    けど何かが納得出来ない。
    私が思う愛や恋って重いんだろうか・・・?

  • 男の人の視点から見た恋愛論。
    全部が全部、こういう考え方じゃないだろうけど、
    勉強にはなるね。

    活かせるかどうかは、別問題だけども。

  • あらしのよるにの著者が登場人物を大人の男と女だったら・・・
    (メイが女の子ね)とした場合の恋愛論エッセイです。

    これも図書館にて。
    あらしのよるには好きなんだけど、
    恋愛論は・・・分かりませぬ。

  • 人は恋をするために、うまれた。




    まずは、劇場版「あらしのよるに」の感想 を読んでから、どうぞ。



    で、古本屋で、これを見つけたので、

    読んでみました。



    きっとこれを映画のあとに読んでいたのなら、

    深く心に刻まれたのに違いない。

    まぁ、別れを理解してない時期だったからね。



    でも、2008年のぼくは、

    「まぁ、一般的な恋愛論だね」

    という程度の感想だ。



    別にぼくが、恋愛上手になったわけでなく、

    誰かを好きになったり、付き合ったり、振られたり、

    誰かの恋愛話を聞いたり、読んだりしてるうち、

    恋愛の「形」が見えてきたからだと思う。



    「こうすればうまくいく」とか、

    「こうしてしまう心理はこうだ」と、

    それがわかったところで、どうってことないのだ。



    だって結局、恋はしようと思ってできるんじゃなく、

    勝手にしちゃうもんだから。



    勝手にしちゃうものに、

    「こんなふうにせよ」と指示を出されても、

    正直しんどい。



    恋にはおぼれりゃいいんじゃないの。



    で、浮き上がって、まわりを見渡したときに、

    それでもなお、相手を愛しいと思えたら、

    それは愛がはじまったしるしだ。



    そこからがきっと、人間らしい美しい付き合いなんでしょう。



    恋を端折って、愛からはじめたいと、最近のぼくは思うが、

    それは本物の異性愛ではないかも。



    「人」に対する「愛」ではあるかもしれないけど。



    まぁ、恋をたくさんして気がつくことがいっぱいあるのはいいことだけど、

    それでも、一定の倫理や道徳を持っておかないとね。



    人も動物だけど、

    人にしかない美しさを持って、恋愛しないとね。



    ガブは、オオカミだけど、美しい男だよ。



    ほんとにね。

  • あらしのよるにの作家さんが書いたエッセイです

    心に響きます

  • 映画化もされた、絵本の「あらしのよるに」それを見て(読んで)ガブとメイって、できてる??って思った人、多いんじゃないかな?ナナギもそう思いました。でも映画では2匹とも男の人が声やってたしな…でも、あやしいって思ってたら、著者自らが書いてくれてました、「恋愛編」メイを女性として、ガブを男性として見る「あらしのよるに」ナチュラル小悪魔なメイのテクは、実際使える!?

  • 大人気絵本「あらしのよるに」の作者、きむらゆういちさんによる恋愛エッセイ本です。前半は可愛いイラストとメッセ−ジが有り、後半は男女の恋愛における本能や習性について深く綴ってあります。メルヘンちっくな内容と思いきや現実的な内容でビックリしましたが、読みやすくておもしろかったです。

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著者プロフィール

東京に生まれる。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本・童話の創作、作詞、戯曲・コミックの原作、小説の執筆、講師をつとめるなど、幅広く活躍。『あらしのよるに』で、産経児童出版文化賞・講談社出版文化賞絵本賞受賞、斎田喬戯曲賞受賞。『オオカミのおうさま』で、日本絵本賞受賞。おもな作品に、「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ、「木村裕一・しかけ絵本」シリーズ、「おはなしゲーム絵本」シリーズ、「2才からのあそびえほん」シリーズなどがある。

「2022年 『おでかけ版ごあいさつあそび+ピイちゃんパペットギフトセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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