満州裏史

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062132008

作品紹介・あらすじ

鬼憲兵大尉・甘粕正彦と昭和の妖怪・岸信介の人生は満州の地で交錯した。彼らは日本人が夢を託した大地でいったい何をしたのか?ふたりの男の生き様を辿り、いま、あらためて国のあり方を問いかける渾身のノンフィクション。知られざるもうひとつの昭和史。

感想・レビュー・書評

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  • 2005年刊行。著者は東海大学教授。「裏史」というに相応しく、ただの清のみならず、濁も存分に活写する。阿片、経済的にも政治的にも日本人の支配下にあった模様が生き生きと。

  • 満州国家建設に狂奔した日本。アナーキスト大杉栄を拷問の上殺害したとされる憲兵隊長甘粕正彦。残忍な帝国軍人の典型的な姿と思われてきた彼の、その後の暗躍と意外な素顔を丹念に追ったドキュメンタリー。泥を被りながら、満州国への夢を追い続けた甘粕と、エリート官僚としてしたたかに彼を操り、後には総理大臣にまで登り詰めた岸信介。あまりに重いその運命を彼らはどう受け止めていたのだろうか。

  • 大杉事件 満映理事長

  • 近現代史、特に昭和史を振り返る際に、満州国ははずせない。
    ただ、重量感の割りには、内容があんまり。ノンフィクション小説なのか、なんなのか、いまいち振り切れてない。

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著者プロフィール

太田 尚樹:1941年東京生まれ。東海大学名誉教授。専門は比較文明論。著書に、『パエリャの故郷バレンシア』(中公文庫)、『満州裏史─甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』(講談社文庫)、『死は易きことなり─陸軍大将山下奉文の決断』(講談社)、『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』(平凡社新書)、『満州と岸信介─巨魁を生んだ幻の帝国』(KADOKAWA)、『ヨーロッパに消えたサムライたち』(ちくま文庫)、『満洲帝国史─「新天地」に夢を託した人々』(新人物往来社)、『支倉常長遣欧使節 もうひとつの遺産─その旅路と日本姓スペイン人たち』(山川出版社)などがある。

「2022年 『南洋の日本人町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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