ガール

著者 :
  • 講談社
3.60
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本棚登録 : 2557
感想 : 580
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062132893

作品紹介・あらすじ

30代。OL。文句ある?

さ、いっちょ真面目に働きますか。
キュートで強い、肚(はら)の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。

<こんなお心あたりのある方に、よく効きます。>
●職場でナメられてる、と感じた
●親に結婚を急かされた
●若い後輩の肌つやに見とれた
●仕事で思わずたんかをきった
●ひとめぼれをした
●子どもの寝顔を見て、頑張ろうと思った

きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、読書仲間から『マドンナ』を薦められて、
    いつか手に取ってみようと気になっていた奥田さん。

    先日に図書館で出会って、さらっと。
    全てで5編、働く女性たちの“物語”が集まっています。

    独身でも既婚でも、子供がいてもいなくても、、
    女性はいつまで“ガール(女子)”でいられるのか、、

    思わずエールを送りたくなる、そんな女性ばかり、
    なんて思いながら、強くて、そして可愛いな、とも。

    そして男ってのはいくつになっても、、なんて。

  • 「30歳、独身、彼氏なし、仕事頑張ってる」ってステータスにはビシビシ効きました。主人公はみんな32〜35のキャリアウーマン。自分もまだ30代、まだ若手だからって思ってたけどきっとそんなことないってことを肝に銘じようと思いました。

    38歳のガールを痛いなと思いながら20代の女の子を若いなぁ〜って下に見ちゃう感じ、既にやってる気がする。わたしも一ガールなんだろうな

  • 30代でバリバリ働く格好いい女の人達の短編集。
    元気を貰えた!!

  • 同年代の女性の短編集。面白かったなー、女性であることで損してるなーとかモヤモヤを感じることもあるけど、やっぱり女で良かったーと思う!
    女同士の連帯感も良い!

  • 短編集だが、もう少し内容を掘り下げたほうが良いかもしれないのが一本。
    残りは適切だと思う。

  • 色々絶妙だった。30すぎ40前の女たちの足掻き方が手に取るように分かる。

    いつのまにか笑うときは手を叩くようになってしまった。ひどいときは足までふみ鳴らす。

    という30すぎ女の解説。まさに。まさに。

    ガールじゃないけど、おばさんじゃないというなんとも言えない足掻きが痛くもあり痒くもあり、まさにその年齢真っ只中にいるだけに、納得しまくる。笑笑

    格好一つ、会話一つ、仕草一つ、どれを取っても元ガール。古ガール。もしくは、オバール。笑笑

    わかるよーわかるよーと思いつつ読み進め、わかるけどなんかわかるけど痛いよ!それ!と突っ込んでみたり、なんか切ないなぁ。と思ってみたり。

    バッチリな年齢だけにとてつもなくこの本にのめり込んだ。

  • さすが奥田英朗!面白かった。

    ただ、同世代・同性な当事者としては
    結局奥田英朗も、働く30女は結婚できないって思ってるんだろうなってのが滲み出てたかなぁ。
    (そうじゃないと言えば言うほど、逆にそれが顕在化する、的な)

    作中に出てくる女性が全員、心理的変化だけで状況的な変化を起こしてないなぁと。
    みんな、諦めるか悟るかで終わる。
    例えば、仕事をしながらいい人と出会って恋愛や結婚の幸せを得るみたいな話が1つくらいあっても良かったと思う。
    決めつけ感が。。

    もちろん12年も前の作品だから時代性もあるだろうけど、
    なんとなく登場人物が、実年齢より自分をババアと思ってる感じがしたし、なんかバブルを引きずってるような。。
    時代性が強い作品でした。

  • ヒロくん
    マンション
    ガール
    ワーキングマザー
    ひと回り

    ワーキングマザーがよかった〜ばりばり仕事しながらおかあさん、さらにはおとうさんの役割までこなす主人公
    この本のどの主人公も、会社で男の人と対等にやり合って仕事して稼いで‥本当にすごい

    私はもうガールではない自分を受け入れられているだろうか。ガールではない女性としての生き方が、できているかなー

  • これはすごい!なぜ、こんなにも女子の気持ちがわかるのか。本当になぞなほどだった。なのに著者は男性!女子にはぜひ読んでほしい一冊。

  • 長編かと思ってたら短編集だった。

    「ヒロくん」から始まって、「マンション」「ガール」「ワーキング・マザー」まで順々に下がっていき、最後「ひと回りで」少し回復な感じ。

    だけど「こっちなんか、いつの間にか、笑うときは手を叩くようになってしまったものなあ。ひどいときは足まで踏み鳴らす。」にはドキッとしたなー。
    今からでも「手で口を隠しながら」に戻れるのだろうか?

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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