おやつの記憶をたどりにいく

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062133128

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  • 京都のくるみ菓子、盛岡のパン、安曇野のおやき、可愛らしいデザインの最中たち…。懐かしいおやつを、それにまつわる話と写真と共に紹介したエッセイ。

    一度にたくさん読むのはもったいない、おいしいお菓子を少しずつじっくり味わうように、ゆっくりひとつずつ丁寧に読んでいきたくなるエッセイだった。
    手作りのおやつだけでなく、実際の店で販売されているお菓子、特に和菓子が多く紹介されている。お菓子好きの私でも知らないものも多かったが、すべて写真付きで紹介されているのがうれしい(しかしすぐに食べられないのが悲しい・・・)それらすべてがこだわりや温かみのあるもので、お菓子のおいしさと共に作り手の想いも感じられるような素敵なものばかりであった。

    読んでいるだけでお茶とお菓子を楽しみながら一息ついているような気分になれた。この本のおかげで、しばらくは華やかな洋菓子より控えめながらほっこりできる和菓子を欲しそうである。

  • とってもお上品にお菓子を紹介してくれています。
    洋菓子、和菓子、それに地方の素朴なお菓子まで。

    1つ1つ、心を落ち着かせて大事に噛み締めて食したら、
    本当に幸せなひと時でしょうね。
    そういう日常に憧れます。

  • 著者の好きなおやつのエッセイ。粉の力、小豆の力が判るおやつが好きと言う点で味覚の好みが合致するよう。京都のお菓子が多いのも魅力的だし、知らないお菓子が沢山なのは嬉しい。また、彼女の家庭のおやつも高カロリーだけど美味しそう。

  • 表紙のバナナカスタードも美味しそうだし、小豆系のお菓子もすてがたい。京都のお店が多く紹介されているので、また訪れたときに行ってみたいな。

  • 料理スタイリストの方のとんでもなくセンスがよく美味しそうな本

    文章がうっとりする

    こんなに素敵な人がいるんだな

    作者のオリジナルのオヤツから

    お気に入りの店のお菓子の紹介

    京菓子ものは

      今西軒 ゆであずき
      雨林舎のホットケーキ
      澤屋の粟餅
      虎屋 酒まんじゅう
      鶴屋吉信 光悦満雲寿
      老松 胡桃律
      生風庵 雪餅

    雪餅については、花子さんの和菓子教室で
    一度、概要を教えていただいたせいか
    文章を読みながら
    しみじみ素晴らしさを再確認した

    他地方では

    「豆しとぎ」という神供菓子というのが
    気になる

    枝豆っぽい薄い緑色 カマボコを1cmにきりわけたような
    青大豆をゆでてすりつぶしたゆで汁と、うるち米で
    作るという

    岩手のものらしい

    あと 不二家は、元和菓子屋?

  • 堀井さんの本で一番好きな本

  • おいしそうなおやつがいっぱいです。
    写真がよいです。

  • 堀井さんの本は、堀井さんの感性がすみずみまで満ちているよう。
    読むにつれて、その感性の周波にどんどんシンクロしていってしまいます。
    この本は大好きな「おやつ」がテーマなので、なおさら☆
    特に気になったのは、松本開運堂の草だんごと雨林舎のとびきりホットケーキでした。いつか食べに行きたいなあ。
    【追記:松本開運堂には行けましたが、草だんごは食べれず。。リベンジします!!】

    私の一番古い記憶は、たぶん母の焼いてくれたホットケーキ。
    3時のおやつになったら、それが食べれるのが待ち遠しくて、ずっと部屋の時計を眺めていた。
    その記憶が定かかどうかはともかく、その時の光景と甘い香り、待ち遠しい気持ちとが入り混じって、私の記憶に残っています。

    そんな幸福なおやつの記憶を、思い起こさせてくれる一冊でした。

  • おやつエッセイ

  • 20070102

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著者プロフィール

ほりいかずこ●1954年、東京生まれ。上智大学フランス語学科卒業。中学生の頃からの料理好きが高じて、料理スタイリストになる。1984年から3年間、夫の仕事でニューヨーク郊外で暮らす。帰国後、シンプルで洒落た食情報や料理を紹介。おいしいと思ったもの、素敵だと感じた生活空間を、写真、文、イラストを自らも手がけて伝える単行本が人気。その徹底した美意識と、文章の行間がかもし出す自由な雰囲気に惹かれ、熱烈なファンが多い。 2011年には「一丁目ほりい事務所」を設立。若手作家とコラボレーションをして、オリジナルのテーブルウエアなどを製作している。

「2014年 『北東北のシンプルをあつめにいく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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